どうも、何時まで経っても中身は男子中学生、hkmです。

 

突然ですが、あなたは「IQ」というものをご存知でしょうか。

「知能指数」を表す英単語の頭文字を取った言葉で、その名の通り「どれほど知能が高いか」を数値化したものです。

 

一昔前に「IQテスト」といったものが流行し、やれ人間の平均が100だとか、東大生の平均が120だとかで話題になりました。

 

ただ、「知能の高さ」といっても、ぶっちゃけざっくりしすぎ。

気になって、IQにおける本来の基準を調べたところ、そこには「精神年齢」との密接な関係が記されていました。

IQには2種類ある

精神年齢の話をするのであれば、IQは切っても切れないものです。

 

そもそもIQには、

  • 相対的偏差で測定する「偏差知能指数」
  • 精神年齢を生活年齢で割って測定する「知能指数」

の二通りがあります。

 

偏差知能指数

偏差知能指数は、その名の通り、知能テストを集団で行い、母集団での偏差値を算出して導き出されるIQです。

 

現在一般的なのはこちらですが、全人類に対してテストを行う事は不可能であるため、どれだけの人数をかかえた母集団になろうとも「参考記録」にしかならない欠点を孕んでいます。

母集団

 

知能指数

偏差知能指数が一般的になる前に浸透していた知能指数は、精神年齢を生活年齢で割る、というものでした。

 

各々で、絶対的評価として算出されるため、数値は一定の基準となりえます。

ただ、どれだけの結果を出せば、精神年齢が生活年齢に等しくなるかの設定が難しいため、平均を100とすることは難しいでしょう。

 

さて、この知能指数における算出方法で出てきた「精神年齢」こそ、本来の意味で使われている精神年齢なのです。

 

精神年齢とは

精神年齢。

一言で言えば、「知的能力が何歳であるのか」という値です。

 

知的能力とは、あくまで思考能力などが代表する「脳の働き方」の優劣。

つまりは、性格には一切関連しない値なのです。

 

日本では、本来の意味からかけ離れた使い方をされる事が多いため、「知能年齢」と表記して、誤解を防ごうとする働きもあるようです。

 

ちなみに、正式な名称が「知能年齢」ではなく「精神年齢」なのには、英和訳に原因があります。

 

精神年齢が生まれた英語では、「Mental Age」。

「内なる~」といった意味で使われた「メンタル」という単語が、日本語へ訳される時に「精神」という言葉に置き換わったんですね。

 

精神年齢は年齢に比例しない

ちなみに、この精神年齢。

お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、実際の年齢(生活年齢)には一切比例しません。

 

歳を取る度に「脳の老化」がおきますし、そもそも人間の思考能力は16歳ほどで成熟します。

 

20歳と60歳で比べて、60歳の方が3倍も思考能力が高い!とはならないでしょう。

むしろ、言語を絡めない思考能力であれば20歳の方がよほど優れているはず。

 

この状態だと、30歳を超える人間が計測した場合、どうあがいてもIQは50程度になってしまうため、偏差を利用した偏差知能指数が一般的になっているんですね。

 

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正確に計測するのは無理

ということで、「現在の日本で一般周知されている精神年齢」と、「本来の意味での精神年齢」では、大きな乖離があるよ、って話でした。

 

ちなみに、問題を作るのが人間だったり、運が良ければ当たっちゃったりするので、正確な計測は不可能ですし、テストの度に変化もするでしょう。

ギネスに「最もIQの高い人物」として認定されているサバントさんですら、「知性を測定するという試みは無意味である」という旨のコメントを残してますから。