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画像引用:Andrew Loomis – Illustration History

どうも、まずは知識から入る頭でっかち、hkmです。

4年くらい前でしょうか。

突然、上手い絵が描きたくなった事があります。

当時から頭でっかちだったhkmさんは、何を考えたか絵を描かずに技法の収集に励みました。

色々と情報収集をしていた中で、アンドリュー・ルーミス(Andrew Loomis)の著作。

「やさしい人物画」を初めとした数作品の原本pdfが、法へ触れることなく無料でダウンロードできる

そんな事をふと思い出したので、また忘れないうちに記事にしちゃいます。

原書だから英語だけどね。

やさしい人物画って?

アンドリュー・ルーミスの著書はどれも有名な作品ばかりですが、その中でも一際高い知名度を誇るのがやさしい人物画。

原題は「Figure Drawing For All It’s Worth」といって、1943年に出版された本です。

特に絵に対する姿勢、考え方などについて掘り下げられていて、絵の教科書でありながら読み物としても優れています

アニメ、イラストに携わる方がインタビューを受ける際、オススメの参考書を聞かれれば口をそろえてオススメする本の一冊。

ジャック・ハム著の「人体のデッサン技法」と双璧をなす、と言っていいでしょう。

ルーミスが画家ではなくイラストレーターであった事もあり、イラストを描く上で非常に参考になる(らしい)書籍です。

イラストレーターの自己啓発本、そしてバイブルのような作品でしょうか。

絵の上手い方、というのは、なかなか言葉で考え方を発信しようとしません。

それも当然、言葉での発信にモヤモヤがあるからこそ、絵を描いているからです。

その為、このような書は絵に携わる人間には貴重であり、そして重要なものです。

それは、未だに定価に近い価格で古書が取引されている(2017/02/25現在)事からも伺い知れるでしょう。

まだまだ重版しているのに、です。

なのに、実は無料で、合法でダウンロードできるんです。

著作権ごちゃごちゃ

この作品の著作権については、

著作権が切れている訳ではないが、権利者の同意を得て公開している

状況。

その為、二次配布はマズいでしょう。

あくまで個人利用になりますが、取り回しの悪さを加味しても「やさしい人物画」はオススメ

一部の著作物は、終戦前に公開されている。これは戦時加算の対象になる。ということは、

1939年に公開されたFun with a Pencilの著作権は、2020年5月22日(3794日)まで、
1943年1月1日に公開されたFigure Drawing for All It’s Worthの著作権は、2019年4月29日(3405日)まで、
1947年(日付不明、仮に1月1日で計算)に公開されたCreative Illustrationの著作権は、2015年の4月29日(1944日)まで、
著作権が存続しているはずである。

本の虫: ルーミスの著作権は一部存続しているはず

なんにせよルーミスの著作に関する権利は現在、一括してある弁護士が管理しているらしかった。おおかたルーミスの遺族は著作権の管理が煩わしくて丸投げしてしまったのだろう。

ルーミス本の著作権失効の真偽に迫る | 耽溺電網

 ダウンロード

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ダウンロード可能なページが

⇒ Andrew Loomis – Save the Books!

こちら。

ダウンロードはpdfです。

このご時世でありながら、googleアドセンスを貼っていない男らしいWEBサイト。

ちなみに、同じ方が立ち上げられている、
Open Drawing Books – Open books for Creative Minds!
このようなサイトもあります。

こちらはルーミス先生とは関係なく、タメになるイラスト関連本をダウンロードできるページ。

こちらも英語でpdfですね。

他にも公開しているサイトはありますが、大体はここからの転載でしょう。

筆者のイラスト事情

ちなみに私事になりますが、hkmさんは結局、絵を描いていません。

絵を描く事を好きになる前に知識を詰め込んだのが原因です。

下手な絵を描く事がどうしようもなく怖くなってしまったんですね。

最初の一歩の重さ、それと知識の量。

これが比例しているという事を痛感した次第です。

絵を描きたい、なんて話もよく耳にしますが、極論、ペンと紙があれば誰だって絵は描けるのです。

まずは絵を好きになる事。

絵を上手くなりたい、なんて質問に対するアドバイスで「ひたすら描く」なんて回答をよくみかけます。

それって、こういう意図もあっての事なんじゃないかな、と今になっては、ふと思います。

全てを一言でまとめると、まさしく「ひたすら描く」に終結するのでしょう。

趣味は楽しくあってナンボだな、と