Googleキーワードプランナーをご存知でしょうか。
本来は、広告を購入する側の利用を想定して作られた、効果的な検索キーワードを探すツールです。
ただ、Google謹製ということもあって、非常に精度が高い。「よく検索される言葉」を簡単に見つけられるんです。
ともなれば、WEBサイト製作者が見逃すはずもなく、日夜ぼーっと眺める人間が続出。
何を隠そう、僕もその一人。
今回は、Google謹製「キーワードプランナー」を見ていて、ついノスタルジーにおぼれそうになった話です。
キーワードプランナーとは
キーワードや広告グループの候補を検索して、キーワードの掲載結果の予測を確認できるほか、複数のキーワードを組み合わせて新しいキーワードを作成することもできます。
キーワードプランナーとは、その名の通り「検索キーワード」を提案してくれる、Googleのツール。
Googleアドワーズに登録すると使える、顧客向けのサービスの一つです。
- 特定キーワードがどれだけ検索されているのか
- 単語と関連性の高いキーワードは何なのか
こういった、検索キーワードに関連する様々な事を調べられる便利なツールなのです。
ふと「ゲーム」で検索
ある日、ふと思い立ちキーワードプランナーで「ゲーム」と調べてみたんです。
デカいキーワードで調べると、たまーに変な単語と組み合わさった大穴とも言えるキーワードが見つかったりしますからね。
ただ、僕の目が留まったのは大穴でも、変なキーワードでもなく、あの「懐かしい」キーワードでした。
それが、「おもしろ」。
とんでもないノスタルジー
僕と同年代、25歳くらいの方ですと、「おもしろ」という単語には覚えがあるのではないでしょうか。
15年ほど前、丁度ネット黎明期を乗り越え、着々とパソコンが普及していった頃。
当時における小学生の遊びに「インターネット」が組み込まれた頃。
youtubeなんてあるはずもなく、動画に興味を示す子供達はこぞって「2ch産のFlash」を眺めていたんです。
ただ、小学生が当時のインフラが整っていないネットで2chを自由に動き回れるはずも無く。
そんな小学生の頼りとなっていたサイトこそが、無数に溢れる「おもしろフラッシュ倉庫」群だったのです。
おもしろフラッシュ倉庫
15年前は、おもしろフラッシュ倉庫が乱立していたんです。
今のようにGoogleの性能が良くも無ければ、ネットリテラシーもなにそれ美味しいの状態。
ともすれば、面白いサイトはパクられる運命にある。
更に言えば、簡単にパクれるようなサイト構造ばかりなわけで。
数え切れないほどの「おもしろフラッシュ倉庫」が立ち上げられ、結果としてWebサイトの1ジャンルともなっていたんです。
「ブログ」「ニュースサイト」「おもしろフラッシュ倉庫」みたいな。
そりゃあもう、「おもしろフラッシュ」なんて検索ワードで検索してたものです。
今の時代は「おもしろゲーム」?
さて、キーワードプランナーで久しぶりに見かけた「おもしろ」は、フラッシュではなくゲームに付随。
スマホの普及率が増加し続ける昨今では、アプリゲームこそが老若男女に寄り添う娯楽の一つとなっていますからね。
ここでは「時代は変わったんだなぁ」程度に考えていたのですが、ふと思ったんです。
「フラッシュ」が「ゲーム」に変わっているなら、「倉庫」も変化しているはず。
そこで目に入った、「様々なコンテンツが集合しているキーワード」。それこそが「ランキング」でした。
なるほど、昔猿みたいに「倉庫」を検索していた僕みたいな子供の現代版が、なんでも「ランキング」をつける層なのか。
なんでもランキングの謎が解けた
いままでは、「面白い漫画ランキング!」「買って良かった家電ランキング!」みたいなコンテンツに違和感を感じてたんですよ。
いや、レビューだけくれれば良いから。自分で考えるから。みたいな。
が、当時の「倉庫」と同様の扱われ方をしているのであれば、どこか納得が行く。
「とにかく、情報を網羅しているコンテンツが欲しい」となったときのよりどころとなる単語が、今は「ランキング」なんだな、と。
ランキングはランキング形式である必要がない
さて、ここまでをふまえると、極論「ランキング」と名の付くコンテンツであっても、ランキング形式である必要は無いのかもしれません。
「ランキング」と検索してはいるものの、ユーザーニーズとしては「網羅性」こそが本質にある。
ともすれば、無理に順位をつける必要も無い。わかりやすいように、という3位くらいまでに絞ったランキングも余計なお世話なのかも。
やっぱりWEBって難しいなぁ、と感じた今日このごろでした。