どうも、家族揃って歯ぎしりの餌食、hkmです。
家族が睡眠時の歯ぎしりを患っていて、それについて調べていたら自分も歯ぎしりだった事が発覚。
歯軋りにも種類があったりで、自覚の無い方も多いみたいです。
歯ぎしりとは
そもそも歯ぎしりとは何か、皆さんご存知ですか?
は‐ぎしり【歯軋り】
[名](スル)
1 眠りながら、歯と歯をすり合わせて、きりきり音を立てること。また、その音。歯がみ。切歯。
2 怒りや悔しさから歯をかみしめて音を立てること。また、非常に残念がること。歯がみ。切歯。「歯軋りして悔しがる」
はぎしり【歯軋り】の意味 – goo国語辞書
goo辞書では、このように記載されています。
医学的にはブラキシズム[bruxism]と呼称します。
普段生活する上で、歯ぎしり、と言えば1の
歯と歯をすり合わせて、きりきり音を立てること。
hkmさんは歯ぎしりと言えばこれだけを指す物だと思っていたんです。
ところがどっこい、国語辞書ですら
歯をかみしめて音を立てる
歯ぎしりの存在を示唆。
そこで調べた結果、歯ぎしりは大きく分けて3つに分かれているようです。
それが
- グラインディング
- クレンチング
- タッピング
の3つ。
グラインディング
[grinding]
グラインド、その名の通りうすでひくようなギリギリとした歯ぎしり。
最も一般的なものです。
自他共に症状としてわかりやすく、歯が磨り減ることも。
虫歯でもないのに凍みる知覚過敏や、つめものが取れてしまう場合もあります。
やはり歯ぎしりと言って、一番初めに思い浮かぶもの。
それはこのグラインディングではないでしょうか。
クレンチング
[clenching]
英単語としては、くいしばる、固く結ぶなどといった意味があります。
やはり症状としてはグッ、と力を入れてくいしばるものです。
これも歯科学的には歯ぎしりのようで、グラインディングと違って音も出ません。
そのため、自覚する事なく歯へダメージを与え続けている場合が多いです。
特に歯科治療済みの弱くなった歯でこのクレンチングを行うと、最悪の場合歯が割れてしまう事も。
割れ方によっては抜髄どころか、そのまま抜歯に至る可能性もあります。
タッピング
[tapping]
そのままだと盗聴、傍受などと言った意味の英単語です。
今回の場合はtapの、軽くたたく、コツコツたたく、と言った意味が由来ですね。
語源の通り、カチカチ、カンカン、と歯をぶつけあう歯ぎしりです。
グラインディングなどと比べるとダメージは少ないものの、川の流れで岩が削られていくように、やはり蓄積するダメージは見逃せません。
筆者が患っていた歯ぎしりも、このタッピングになります。
これ歯ぎしりだったんだ、みたいな。
TCH
また、ここではTCHと言うものにも触れておこうと思います。
TCHとは、”Tooth Contacting Habit”(歯列接触癖)の略で、上下の歯を “持続的に” 接触させる癖のことです。
TCH、歯列接触癖【歯科大辞典】
厳密には「歯ぎしり」ではないのですが、これも歯同士の接触による症状。
こちらはかみ締めたり開閉するわけでもなく、上下の歯が接触し続けるものです。
実はあたくし、このTCHも患っていました。
患っている側からすると、接触し続ける事が当然なので自覚しづらいTCH。
歯ぎしりで挙げた3つの症状と比べると問題は起こりにくいとされています。
ですが、このTCHが原因ではないか、と疑われる症状もあるようなので、気になる場合は一度意識してみるのも良いでしょう。
治療法
結論から言ってしまうと、
明快な解決方法が無い
という形になってしまうようです。
というのも、そもそもの歯ぎしりが発生するメカニズムというものがはっきりとは解明されていないのです。
ただ、ストレスが原因となっている説が濃厚のようで、
歯ぎしりが気になる、治らない!ストレスがたまる!
などと言った悪循環もありますので、まずは気にしすぎない事が必要なのかもしれません。
怒りや悔しさから歯をかみしめて音を立てること
といった記述もありましたしね。
現代の歯科治療としては、睡眠時のマウスピースなどが一般的です。
当然睡眠時の歯ぎしりが無くなりますので、それによるストレスも解消。
これで快方への循環、ということも充分に考えられます。
市販されているマウスピースは限界があり、最悪の場合では噛み合わせが悪くなったりと短所もあります。
保険の適用も視野に入るので、一度歯科医院にかかってみる事が第一となります。
しっかりと型を取ってもらいましょう。
TCHに関しては、いわゆる「癖」です。
自分で気づき、少し気をつけて接触を避ければ自然に治る、という話が多いですね。
代表的なものですと、良く目に付く場所に歯を離す旨のふせんを貼る、など。
こちらも医学的な話にはなりますし、民間療法ほど怖いものもないので、最良はやはり歯科医院に相談する事。
顎間接の専門医に頼りましょう。
餅は餅屋!!