画像はGDQ公式ページより引用
どうも、ゲーセンギャラリー勢、hkmです。
突然ですが、あなたは「タイムアタック」という文化をご存知でしょうか?
例えば、陸上。
例えば、モータースポーツ。
「定められた一定の基準」を、いかに短い時間で達成できるかを競う文化です。
娯楽にも浸透している文化で、今やタイムアタックといえば、テレビゲームの主流な遊び方の一つ。
そんな、ゲームにおけるタイムアタックの世界的なイベント、その名もSGDQが、7月3日より今年も始まりました。
SGDQとは
SGDQ。
[Summer Games Done Quick]の略称で、毎年夏に開催されている、世界的なタイムアタックチャリティイベントです。
様々な国からタイムアタック勢が集まり、その腕を配信上で披露します。
ゲームの種類は様々なので、パフォーマンス的な側面が強いイベントですね。
海外の動画配信サイトである、Twitchにて毎年行われています。
ちなみに、SummerGDQとあるように、冬にもGDQは開催されています。
そちらはAwesome Game Done Quickと言い、AGDQと略されます。
まさに、冬季オリンピックと夏季オリンピックのような関係ですね。
巨大なチャリティイベント
GDQはチャリティイベント。
基本的には、国境無き医師団や、ガン予防基金など、医療に関する機関への寄付が通例です。
で、注目するべきはその寄付額。
配信画面右下に寄付額が表示されているのですが、前回のAGDQ2017ではその額200万米ドル以上。
1ドル100円換算でも、2億円を優に超える寄付金が集まりました。
スケジュールが凄い
億規模のチャリティイベントとなると、参加人数もかなりのもの。
今年のSGDQも衰えを知らず、約1週間に渡るタイムアタックリレーが行われます。
開催期間 | 7/3(月)01:30~7/9(日)19:30(日本時間) |
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Games Done Quick schedule(ENG)
Games Done Quick schedule(JPN)
用語解説
ちなみに、外国のイベントであるため、言語は基本的に英語です。
そのため、スケジュールにも英語が使われているうえ、イベント内用語やタイムアタック用語も記載されています。
わけわからんと思うので、ここでは、その一例をご紹介。
Speedrun
英語では、ゲームのタイムアタックを「SpeedRun」と称します。
erの付いたSpeedRunnerは、タイムアタック走者の意味ですね。
race
複数人でプレイするタイトルが被った場合や、意図的にかぶせた場合は、競争と言う形でプレイされます。
スケジュールに「Race」と記載されているのは、複数人でレースを行うという意味。
Any%
Anyは「どれか」「どんな」「なんでも」といった意味。
達成率不問で、とりあえずエンディングを流したらクリア、というレギュレーションを指します。
何らかの条件がある場合は、○○(該当する条件)%と表記される事もあります。
100%
Any%とは逆に、ゲーム内要素を全て消化してのクリアを行うレギュレーションです。
突然流れるSourPls
ちなみに、チャット欄には定期的に意味のわからん単語の羅列が連投されます。
例えば、SourPls。
チャット欄にSourPlsが連投されているならば、さぞノリの良い音楽が流れている事でしょう。
Twitchには、ブラウザの拡張機能により表示できる有志のスタンプが数多く存在し、また、その拡張機能の実装が大前提としてチャットが展開されています。
SourPlsもその中の一つ。体格の良い男性が、トイザらス店内にてノリノリでテンポの悪いブレイクダンスを踊っているエモートです。
ということで、本気で視聴するならば、拡張機能の実装がおすすめ。
パソコン版で言えば、「BetterTTV」だとか、「FrankerFaceZ」だとかが代表的なところですね。
スマホだとアプリになっちゃうのかな。
みどころ
さて、世界中からスピードランナーが集まるGDQ。
当然、見所も数え切れないほど存在していますが、とっつきやすい見所で言えば
- 日本語版のゲームが多い
- レトロゲームが豊富
あたりでしょうか。
日本語版のゲームが多い
まず、日本語版のゲームをプレイしている走者が多い、というのは、初めて見る人間からすると面白い点。
英語版ソフトの流通もあるのに、わざわざ日本語版を入手したうえでプレイしているんです。
これは単に、クリアまでのタイムが短い事が原因。
文字の表示にかかる時間や、内部プログラムの仕様などにより、数秒~数分単位でクリアタイムが縮まるゲームが多いんです。
レトロゲームが豊富
また、すばやくクリアする、という都合上、高い難易度でゲーム寿命を延長しがちだったレトロゲームが好んでプレイされています。
最近のゲームは単純にボリュームが大きく、どんな上手くてもクリアに数時間かかってしまいますからね。
特にSNES(英語版スーパーファミコン)以前の作品なんかは、未プレイの人間からしても何をしているかわかりやすいもの。
さらに、20年もかけて愛されているゲームは、軒並み
- めっちゃ面白い
- めっちゃクソゲー
かの二者択一ですので、どちらに転んでも視聴者を飽きさせません。
20年前に出た日本語のクソゲーを、ガタイの良いアメリカ人がプレイしている姿は圧巻の一言。
ゲーマーでなくても楽しめる
野球未経験者が、プロ野球を楽しめるように。
サッカー未経験者が、Jリーグを楽しめるように。
ゲームをやりこんでいなくても、十分、十二分に楽しめるスポーツ性も、タイムアタックの魅力です。
ぜひとも、少しでも興味が湧いたら視聴してみてもらいたい。
最初は英語の圧が凄まじいですが、1時間も観ていると外国語に対する抵抗も無くなってきます。
そういう意味では、中学生の時に出会いたかったね、GDQ。
日本語版では、ちょいちょい日本人の解説が入りますが、視聴者数に差があります。
視聴者の温度感も、楽しみの一つであるため、英語版での視聴がおすすめです。
スポーツだって、誰かと一緒に見たほうが盛り上がりますし。アレと一緒です。
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