仮想通貨における「草コイン」は、メジャーな取引所では購入できません。
正確に言えば、メジャーな取引所へ上場してしまった時点で「市場から評価を受けている」訳なので、草コインじゃなくなる、というのが正しいでしょうか。
そのため、草コインを購入するには、吹けば飛ぶようなしょーもない取引所へ登録する必要があります。
今回は、そんなしょーもない取引所の中でも、まだマトモだったり取引機会が多かったりするものを独断と偏見で6件まとめてみました。
Binance(バイナンス)
Binanceは、正直吹いてもぜんぜん飛ばない取引所。
むしろ世界一位の取引高を誇る、いわば最強の取引所です。
ただ、通貨における上場基準がいささか特殊。なんと「ユーザーの投票」を大きな指標としています。
そのため「まともな取引所」でありながら、取り扱っている通貨はなんと100を超えます。……えっ?
当然ながら、それだけあれば「発展途上」のコインも豊富。
また、取引所全体の取引高も安定しているため、メイン取引所としての適性も高いです。
▲バイナンス独自トークンの価格推移
とはいえ、やはり世界一位の取引高ですので、上場通貨は「バイナンス上場」という材料で値上がり済みのものも多め。
上場=得票多数ということなので、上場時点ですでに目を付けている人も多ければ、強いコミュニティも形成されていることでしょう。
つまり、バイナンスで草コインを狙うのであれば「上場直後のコイン」が最も狙い目。プロジェクトに魅力を感じるのであれば、多少強気に攻めるのもアリだと思います。
普段からメイン取引所として使っていれば、入金の必要もありませんしね。
ちなみにバイナンスに関しては、あまりのユーザー規模より「新規登録規制」がありました。
2018年1月16日現在規制は一旦解除されているものの、これから先に再規制とならない保証もありません。
特にデメリットもないので、最低でも登録だけはしておくべき取引所と言えるでしょう。
Stocks.exchange
しょーもない取引所その1、stocks.exchange。
ドメイン名がそのままサイト名となっているパターンです。
特筆すべきは「上場速度」と「使いづらさ」でして、まさに草コイン取引所!といった風貌。
▲初見では通貨の変更もままならないUI (右の歯車マークです)
公式サイトすらろくにないような新興通貨を漁っていると、このstocks.exchangeでしか流通していないような通貨が結構あります。
恐らく、
- 審査がアホみたいに緩い
- 上場に必要な手数料が安い
の2点を兼ね備えているのでしょう。
ちょっと前に話題となった「SHIELD」なんかの取引で使われましたね。
ちなみに、当然ながらアフィリエイトプログラムなどは存在しません。
必然的に情報が少なくなってしまうため、正直よくわかんねー取引所です。
草コイン取引所なんてよくわかる方が少ないですけど。
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coinexchange
coinexchangeも、新興通貨の購入によく使う印象。呼び方が同様の「QUOINEX」とは何の関係もない……はず。
正直草コインばかり取り扱っている取引所に使用感もクソもあったものではありませんが、使い安いユーザーインターフェースのサイトだと思います。
coinexchangeは取り扱い通貨がとにかく多彩で、数百あるのは間違いありません。
▲下まで取り扱い通貨がギッシリでこの長さ
取り扱いコイン一覧を見たときに、スクロールバーのノブがめちゃくちゃ小さいので数える気力が湧きませんでした。ので数えてはいません。
bibox
biboxは、最近頭角を表してきた取引所。
あのbinanceをパクった、もといインスパイアした優秀なユーザーインターフェースから、非常に使いやすいサイトにしあがっています。
2017年11月オープンと取引所としての日数こそ浅いものの、24時間ごとの取引高ランキングでは世界30位 (2018年1月16日現在) を記録している期待の取引所です。
最も取引されているのが自社トークン、というのも成長途上感があって良いですね。
大規模な取引所には珍しく、アフィリエイトプログラムが存在しないため、日本人の参入は取引所規模に対して薄め。
アフィリエイトが実装されたら、
- インフルエンサーがこぞって紹介
- 初心者が大量流入
- 取引高激増からの高騰
なんて流れがあるかもしれませんね。夢物語の一つとして、登録しておくのは悪い選択肢では無いでしょう。無料だしね。
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Cryptopia
Cryptopiaは、老舗草コイン取引所というイメージ。
少し古い記事なんかを覗くと、「草コインはCrytopia!」みたいなサイトが多いように思えます。
取引高も30位程度をウロウロしており、決して弱い取引所という訳ではないのですが、やはりちょっと変なコインが人気なんで草コイン取引所です。多分。
草コインというほど草コインではありませんが、ビットコインのハードフォーク問題で話題となった「Zclassic」を買う場合お世話になる取引所ですね。
取引高の9割を誇る「Bittrex」が、現在新規登録を締め切っているので……。しょうがなくですけど。
……とはいえ取り扱い通貨の量は「流石」の一言でして、やはりスクロールバーのツマミが極小。
現在、DOGEコイン建てとLTC建てが中止されているので、その点には注意。
BTC建てでの取引が基本となるので、価値の低すぎるコインの購入には向いていないかも。
番外編
さて、草コイン取引所は、基本的にとても病弱です。
そのため、ふとした拍子に危篤状態へ陥ってしまうことも。
こちらでは番外編として、「利用者数は多かったけど存命か怪しい」取引所を2つご紹介します。
生還を確認したら、登録しておくべきかなって。
CoinsMarkets
吹かれたら飛ぶような、とかいってたら実際に飛んじゃった取引所その1、CoinsMarkets。
草コインといえばCoinsMarkets、CoinsMarketsといえば草コインといったところで、そりゃもう草コイナー御用達の取引所でした。
なんと上場に審査が一切存在しないどころか、そのコインの製作者でなくとも上場させられるという無法っぷり。
当然「大抵のコインはある」状態なので、草コインまみれ。その分上がる要素が一切ないコインも多数存在していたようですけど。
その需要からか、草コインブームによるアクセスが殺到し、サーバーがアクセスを捌ききれなくなって風前の灯。
絶賛サーバー増強中とのことですが、取引記録は2018年1月5日22時を最後に更新されていません。
ちなみに、有力取引所で恐らく唯一の「二段階認証が存在しない」取引所。
フィッシングで盗まれ放題!!!
気は確かか。
TradeSatoshi
トップページの胡散臭さが特徴的なTradeSatoshi。
Satoshiというのは言わずもがな、開発者のサトシ君に由来するビットコインの最小単位ですね。
最小単位で取引するようなコインを扱うぞ!という気概の現れでしょう。草コインを取り扱うべくして取り扱っている稀有な取引所です。……でした?
新規登録画面へ移動するはずの「Register」をクリックしてもトップページへリダイレクトされることから、少なくとも新規登録は打ちきっている様子。
中身が生きているのかはちょっとわかりません。静かに息を引き取っている可能性すらある。
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買うべきコインから取引所を見つけるべき
以上、草コイン購入でよくお世話になる取引所の紹介でした。
ただ、草コイン投資の基本は「買うべき草コインを取り扱っている取引所へ登録する」ことです。
取引所からコインを探すというより、コインから取引所を探すイメージですね。
つまり、上記の取引所全てに登録しておくことは当然必要です。
ただ、実際に購入するときは「coinmarketcap」などのサイトより、取引高の高い取引所を確認しての取引となるでしょう。
吹けば飛ぶような取引所への登録はあくまで「機会損失を出さないための事前準備」と捉え、しっかりと一時情報に目を通して購入の是非を考えましょう。
ま、投資として考えないなら別だけどね!
宝くじ感覚で適当に買うのも、それはそれで。