この記事では、iPadやiPhoneなどのapple端末に、画面保護フィルムを貼るべきではない理由を説明しています。
保護フィルムを貼ると、明るさ・画質・操作性の全てが低下してしまうことにお気づきでしょうか?
貼らない方が良い理由
- フィルムがあると明るさと画質が劣化する
- フィルムがあると操作性が低下する
- ガラスは強い素材である
目次
1.明るさと画質の劣化
まずは、保護フィルムを貼ると、明るさと画質の劣化が避けられない、ということ。
市販されている保護フィルムを貼ると、
- ガラス表面のコーティングを無駄にする
- 反射面が増える
という2つの観点から、明るさや画質の劣化が発生します。
ガラス表面のコーティングを無駄にする
iPhoneやiPadに保護フィルムを貼ってしまうと、appleのせっかくの心遣いである「画面コーティング」を無駄にしてしまいます。
あなたは、フィルムを貼っていない状態のiPadに、蛍光灯の光を反射させてみたことはありますか?
手元にある方は是非試してください。iPadに反射した光って、青く反射するんです。
iPadに限った話ではありません。光量を意識した端末ならば起こる現象です。
これはガラス表眼に施された「光の反射量を減らすコーティング」が原因。
反射しないということは、光を良く通すということです。
iPadやiPhoneの画面表示は、すべて「光」で表現していますから、画面の内側に反射してしまう光が減るだけで、画面が綺麗に写ります。
ちなみに、反射を抑えるコーティングは、高級なカメラレンズなどの本格的な光学製品に施されていたもの。
レンズの歴史は古いので、それに伴って成長してきたコーティングの効果は折り紙つきです。
「アンチグレアフィルム」は凸凹で方向を散らしているだけなので、反射する光の総量に変化はありません。
光の反射回数が増加する
保護フィルムを貼ると、光を反射する面が増える点も気になります。
本来であれば、
- ガラスの内側
- ガラスの外側
を経由して、僕たちの目に光が届きます。
ですが、保護フィルムを貼った場合はどうでしょうか。
光というのは、ごくわずかな角度、隙間で反射するものです。
光は、保護フィルムとガラスの間にあるわずかな隙間でも反射してしまいます。
2.操作性の低下
iPhoneやiPadに保護フィルムを貼ると、操作性も低下してしまいます。
当然ですが、タッチしたときの反応が著しく悪くなります。
導電率が悪くなる
保護フィルムを貼って操作性が悪くなるのは、ひとえに電気が通りにくくなるから。
タッチパネルは、人間が誰しも持っている静電気を感知して、触れた位置を特定しています。
フィルムを貼ると、その分静電気が到達しにくくなるので、画面の無反応などが増加します。
画面や手が濡れているとき、上手くタップできない経験は誰しもしているのではないでしょうか。
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3.ガラスは強い素材である
でも、保護フィルムを貼らないと、画面に傷が出来るじゃん……。
わかります、保護フィルムを貼らない、ってとても勇気が要りますよね。
でも安心してください。最近のガラスって、とても強いんです。
ガラスは硬さの基準にすらなる
ガラスが強いことを象徴するものとして、「モース硬度」という尺度があります。
鉱石の硬さをあらわす指標として、広く普及しているモース硬度ですが、硬さの基準は以下のような形。
モース硬度の基準
- 硬度3 硬貨でこするとなんとか傷をつけることができる。
- 硬度4 ナイフの刃で簡単に傷をつけることができる。
- 硬度5 ナイフでなんとか傷をつけることができる。
- 硬度6 ナイフで傷をつけることができず、刃が傷む。
- 硬度7 ガラスや鋼鉄などに傷をつけることができる。
そう、ナイフで傷を付けられないほどに硬いものでないと、ガラスに傷をつけることすらかなわないのです。
ガラスで思い浮かべるイメージは、「割れやすい」ではないだろうか。ところが理論的には、ガラスは極めて強度が高く、あらゆる実用材料のなかでもっとも強いものの一つといわれている。
保護フィルムを貼っても割れる
iPadやiPhoneに保護フィルムを貼っても、防げるのはキズだけで、画面の割れには無力です。
なぜなら、ガラスが割れるのは、力の加わった面とは反対側だから。
保護フィルムは、外側にしか貼れません。
- よほどの事がなければ、画面に傷は付かない
- ガラスの割れには保護フィルムの効果が期待できない
これが、「保護フィルムなし」をオススメする第3の理由です。
「よほどの事」対策
ただ、いかに強いガラスといえども、どうしても傷が付いてしまう「よほどの事」は存在しています。
確実に傷からスマートフォンやタブレットを守りたい。それならば、よほどの事故にも対策しておく必要があるでしょう。
僕個人としておすすめなのは、スマートフォン向けのアクセサリー、落下防止用のリングストラップです。
「落とす」というところから対策することで、画面の傷や割れを対策しましょう。
おすすめはリングストラップ
当サイトでオススメしているのは、ずばりリングストラップ。上記画像は、僕が実際に愛用している、Hameeから発売の「CERTA リングストラップ」です。
ストラップの先に、少し大きな輪が付いているアクセサリー。この輪に指を通して利用します。
輪が大きな状態で固定されているため、ハンドストラップと比べ、装着するまでの手間が少なく済みます。
紐によるゆとりがあるので、バンカーリングと比べると、指が痛くなりづらいのも嬉しいところ。リングを起こす必要もありません。
肝心のiPhoneにはストラップホールが無いんですけど
ハンドストラップは重いスマホ向け
ハンドストラップは、手首にかける際、輪の部分を広げる動作が必要になります。
やはり、スマートフォンは頻繁に使うもの。必然的に、ポケットやカバンと手との往復が多くなります。
そ使いたい!という瞬間に使おうとすると、手首にかける時間が必要になるんですね。
これを避けるには、「ストラップを手にかけない」必要があるんです。本末転倒。
ただ、手首でスマホの重さを受け止められるので、重いスマホを利用している場合はおすすめ。
バンカーリングは大きなスマホ向け
バンカーリング(BUNKER RING)は商品名なので、他社の発売する類似製品は「スマートフォンリングスタンド」などという名称で売られています。
発想としてはリングストラップと同様のものですが、こちらはスマートフォンの背面に貼り付けるタイプのもの。使用の際にはリングを起こして指を通します。
また、完全に固定されているので、簡単な位置調整などの、いわゆる「遊び」が無いのも気になる点。どうしても取り回しの悪さが目立ちます。
総合的に見ると、大きめのスマートフォンを利用されている方に向いているでしょう。iPhoneの場合は、しょうがないのでバンカーリング。ケースはおすすめしません。
タブレットには画面カバー
iPadなどのタブレット端末には、画面カバーがおすすめです。
落下させないのではなく、落下しても傷が付かない、という保護フィルム的なアクセサリー。
素材がやわらかいもので出来ているので、保護フィルムでは対策できなかった「画面割れ」に耐性があるのも嬉しい点。
ケースより端末に優しい
背面カバーは、ケースとは違い、背面を覆わないのもポイント。
というのも、スマートフォンやタブレットの背面部分は、
- 端末を冷やす(廃熱)
- 電波を受信する(アンテナ)
といった役割をしていることが多いからです。
技術の進歩により、ケース程度では影響も少ないものの、多少の影響があるのもまた事実。
特に、防水機能のある端末を利用されている方は要注意です。
水が入らないようにする、ということは当然ながら空気も出入りしないようになっています。
つまり、熱の出入りも、画面や背面パネルを利用しているんですね。