Amazonへ飛ぶ怪しいURLリンク「https://amzn.to/」について。
昨今ネット上を徘徊しているとよく見かける、amzn.toという怪しいリンク。実際にクリックすると確かにAmazonへ飛ぶのですが、いかんせん怪しくありませんか?
そこで今回は、amzn.toが信頼できるURLである理由や、短縮URL「amzn.to」の作り方についてまとめてみました。
目次
Amazonが生成を依頼している短縮アドレス
「https://amzn.to/」から始まるURLは、「bitly」というURL短縮サービスに対して、Amazon社が独自に発行している短縮アドレスです。
bitlyには「エンタープライズ版」という法人向けサービスがあり、それに登録していると、特定サイトへのURL短縮に限り好きな文字列で短縮できるのです。
つまりAmazon以外へのURLで「amzn.to」を使うことはできないので、リンクを踏むリスクは限りなく0に近いと言えるでしょう。
amzn.toのURLは、主にAmazonのアソシエイトプログラム(広告)で利用されます。
SNSなどを想定して短くしたURL
amzn.toは、AmazonがAmazonのために作った短縮URL。
サイトをシェアする際、文字へリンクを貼ることができないSNSでは、URLを直貼りするしかありません。
ですが、Amazonの商品ページにおけるURLは、非常に長い文字列で構成されています。
SNSにそのまま貼ってしまうと見栄えが悪く、また、過去のTwitterなどではURLも文字数制限に含まれていたために投稿が圧迫される心配がありました。
踏むリスクはほぼ無い
amzn.toを踏んでも、ウィルスやハッキングなどのリスクはほぼありません。
一応Amazonへ飛ばすだけの「amzn.to」というサイトを経由してアクセスするため、サーバー側が悪意のあるハッキングを受けるリスクは2倍ですが、そもそもやるならAmazon本体側にやりそうな気もしますし。
十中八九Amazonの運営するページへ飛びます。
主にアソシエイト(広告)で利用される
amzn.toという短縮URLは、主にAmazonアソシエイト(広告サービス)で利用されます。
Amazonアソシエイトとは、登録者が紹介したURLから他ユーザーが商品を購入した場合、紹介費として購入額の数%が支払われるというもの。
いわゆる「アフィリエイト」と同様のシステムなので、嫌悪感を感じる場合は、紹介者に金銭報酬が発生する点をリスクと取れないこともないかも。
最近はTwitterアカウントだけでも登録できるとあり、人気のあるサービスではあるのですが、いかんせん正規URLが長くなりすぎるんですよね……。
長すぎるURLの例
詰め込まれている情報
- ・Amazon.co.jpであるという情報
- ・KindlePaperWhiteであるという情報
- ・アソシエイトユーザーのID
- ・日本語のページであるという情報
例えば、第10世代のKindle Paperwhiteを著者のアソシエイトリンクで紹介しようとした場合のURLが上記。
URLに様々な情報を詰め込んでしまった結果、1つのページを示すだけで原稿用紙1枚分ほどの文字数になってしまっています。
ですが、これをamzn.to形式で表せば、僅か「https://amzn.to/2NnNI2F」だけの文字数で済ませられるのです。
全世界共通の規格
amzn.toで始まる短縮URLは、全世界のAmazon共通の規格。
試しに「https://amzn.to/」そのものへアクセスしてみると、Amazon本家の英語版(amazon.com)へ飛びます。
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【amzn.to】の作り方
- bitlyへアクセス
- 短縮したいAmazonのURLを入力
amzn.to形式のURLは、誰でも簡単に生成することができます。
あくまでbitlyの法人用サービスで生成しているだけなので、bitlyでAmazonのURLを短縮させると、自動的にamzn.to形式のURLが生成されます。
1.bitlyへアクセス
まずは、URL短縮サービスのbitly(https://bitly.com/)へアクセスします。
2.短縮したいAmazonのURLを入力
bitlyのトップページ中央の「Paste a link to shoren it」と書かれたテキストボックスに任意のURLを入力すると、URLを自動的に短縮表示してくれます。
この際、Amazon.co.jpやAmazon.comなどのAmazonに関するURLを入力すると、勝手にamzn.to形式で出力されます。
WEB上に存在するいかなるURLでも短縮できますが、法人契約を結んでいないURLは「https://bit.ly/」の形式で短縮。
実際に当サイトのトップページを短縮すると、「https://bit.ly/2EpPKwy」に短縮されました。
逆に言えばAmazonの関連URLを「bit.ly形式」で短縮することはできない
アソシエイト会員ならもっと簡単
amzn.to形式の短縮URLは、アソシエイト会員ならもっと簡単に生成できます。
Amazonアソシエイトに登録すると全商品ページに表示される「アソシエイトツールバー」に、予め短縮されたURLが自動で表示されるため、即コピペでSNSやブログに投稿可能です。
Twitterアカウントだけでも登録できる
ちなみにAmazonアソシエイトは、Twitterアカウントだけでも登録できるサービスです。
WEBサイトなどの専用媒体を持っている必要は無いので、Amazonの商品を紹介する機会がある方は登録しておくのを強く推奨。
数%の金銭収入ももちろんですが、なにより、紹介した商品をどれだけの人が購入しているかが判るのはアカウント運用のモチベーションに繋がるんじゃないかなぁ、なんて。
サイトやブログで使う場合は貼り直しのリスクも?
以上、「https://amzn.to/」に関する知識でした。
ちなみに、この形式のURLをブログなどのWEBサイトで利用している方は要注意。
大手とはいえ、所詮は外部サービスであるbitlyとの提携なので、bitlyのサービスが終了した場合にも使えなくなってしまいます。
そうそうありえる話ではないにしろ、bitlyのサービスや契約が終了した場合、今まで貼った全てのAmazonリンクを張り直す超苦行が待っています。
ライブ感の大事なSNSならまだしも、ウェブ上でアソシエイトリンクを貼る場合は、正規URLを使うのが無難でしょう。