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どうも、カンニング系ゲーマー、hkmです。

最近主流になりつつあるアプリゲーム。

昔からの信頼と実績のある、FPSやMMO。

こういったゲームって、オフラインゲームと比べると「渋い」んですよね。

レベルが上がりにくい。

レアアイテムがドロップしづらい。

敵が強い。

多人数が一緒にプレイしていて、成長周りが渋いとどうなるか。

必然的に、プレイヤー間で「成長レース」のようなものが行われるんですよね。

そうなると、需要が出てくるのは「攻略サイト」。

皆より早くレベルを上げる。強いアイテムを手に入れる。

それには情報が必要不可欠ですからね。

その需要が転じて、今や、様々な企業がアプリゲーム攻略サイト事業へ手を出しています。

ただ、所詮は企業。

やる気のある素人が人海戦術で更新している、いわゆる「攻略wiki」という媒体には、スピードも、考察の深さも遠く及ばないんです。

及んでるのはデザインだけ。

そうなると、個人としては攻略wikiを参照にしたいので、「ゲーム名 wiki」なんかで検索するんですよ。

するとね、あのね。

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▲wikiなのは一番上だけ

企業の攻略サイトがひっかかるんですよ。

下のサイトに至っては、「攻略wikiです。」と名言している始末。

命が惜しくないのか。

いや、失礼

googleさんが優秀だから、一応最上位には、一般ユーザーの編集できる「wiki」が表示されています。

でも、企業の攻略サイト、wikiってタイトル付けすぎだし、上位に表示されすぎだし。

アクセス数が利益に直結するのは百も承知だけどさ、これって嘘ちゃうんかと。

wikiとは

この問題を考えるには、まず「wiki」の意味からおさらいする必要があります。

そもそも「wiki」、これは、ハワイ語で速いを意味する「wikiwiki」からとったもの。

読みはそれぞれ「ウィキ」「ウィキウィキ」。

一般ユーザーが、すばやく編集できるからこその名前で、仕組みを考案したウォード・カニンガム氏が名づけました。

そして、その「wikiwiki」から名づけられた「wiki」というシステム。

これは、利用者が共同で、ウェブブラウザー(SafariとかInternetExplorerとか)を使って、作成、編集できるwebサイトの事を指します。

ウェブブラウザで不特定多数の人が共同でウェブページの発行、編集などができるシステム。アメリカのウォード・カニンガムWard Cunningham(1949― )が開発し、1995年よりインターネット上で運用を開始したウェブサイトシステムの「ウィキウィキWikiWiki」が原型となっている。「wikiwiki」は、ハワイ語で「すばやい」「急ぐ」などの意味がある。
 ウィキではサイトを訪れた人がページを新設したり、既成の項目を編集したりすることができる。HTMLの知識がなくても簡単に作成・編集ができるのが特徴で、多くの人々が書き込むことで知識や情報の集合体として活用することができる。反面、間違った内容や根拠のないことが書き込まれることもあり、その修正や削除をするのも利用者ということになる。
 ウィキのシステムや概念は、ネット上の「まとめサイト」(まとめWiki)などに利用されている。もっとも有名で利用者の多いサイトに、ネット百科事典の「ウィキペディア」がある。内部告発サイトの「ウィキリークス」もウィキを利用したシステムである。

ウィキ(ウィキ)とは – コトバンク

誰でも編集できる」ため、正確性は劣る代わりに、速く濃い情報を、手軽に集められるのが特徴。

ユーザーは、そんな情報が欲しくて、「ゲーム名 wiki」で検索してるんですよ。

それなのに、企業運営のページが出てくる。

いや、ページタイトルは各々の自由で付けてもいいんですよ?

いいんですけど、ユーザーに嘘を付くのはよろしくなくない?

企業運営wikiの「嘘」

そう、嘘。

何故嘘なのか、は明白でしょう。

不特定多数の人が共同でウェブページの発行、編集などができるシステム。

アクセスした一般ユーザーは、コメントを付ける事しかかないません。

これでは、「wiki」とは呼べない。

「参考には出来るんだから、別によくない?」

なんて声もあると思います。

実際に参考には出来るんです。

向こうもビジネスで、お金のためにやっているので、特に競合サイトが多いタイトルなんかでは内容が充実している。

でも、ユーザーが「wiki」に求めている情報が載っていない。

これが問題だと、僕は思います。

「自称wiki」の問題点

上記コトバンク、小学館謹製の「日本大百科全書」からの引用によると、

ウィキではサイトを訪れた人がページを新設したり、既成の項目を編集したりすることができる。

HTMLの知識がなくても簡単に作成・編集ができるのが特徴で、多くの人々が書き込むことで知識や情報の集合体として活用することができる。

という記載があります。

でも、企業運営のwebサイトを見てみると、ぜんぜん当てはまらない。

それどころか、ユーザーの求めている形式とは正反対の仕組みがとられているサイトばかりなんです。

上で僕は、

正確性は劣るが、速くて濃い情報

を僕たちがwikiに求めている、と書きました。

  • 正確性
  • 速さ
  • 濃さ

これについて掘り下げていくと、「問題点」が浮き彫りになっていきます。

正確性

素人が好き勝手編集できる「wiki」と、企業が従業員抱えて更新している「自称wiki」。

この2であれば、当然「自称wiki」の方が正確な内容になるでしょう。

わからない事は、記述しないので当然です。

それに比べて「wiki」は、実際にプレイしてわかったこと、そして2chの書き込みなど、クソみたいなソースで編集されていきます。

こんなもの情報ソースとは呼べません。もはや醤油です。

ソース【source】


情報などの出所。情報源。

ソース(ソース)とは – コトバンク – 大辞林 第三版より

ですが、そもそも「wiki」を求めてアクセスするユーザーは、情報の正確性をある程度自己判断できる場合が多いです。

醤油かソースかくらい、ちょっと見ればわかります。

たまにあるオイスターソースには少しひっかかったりしますけど。

ということで、そもそも、この「正確性」に重きを置いている人は、「ゲーム名 wiki」などで検索しないでしょう。

速さ

情報の速さは、当然素人編集の「wiki」が何十倍も優れています。

わざわざ電車で昼ごろ出勤してきたライター(IT界隈は昼出勤が多いです)が、会議を通して編集する企業サイトに、暇なニートがゲームしながら編集する「wiki」は負ける要素がありません。

昨今のアプリゲームでは「美味しすぎる」と修正される事があるのも事実。

このような「美味しすぎる」案件にありつくには、情報の速さこそが最重要なのです。

この理屈でいうと最速は海外の解析フォーラムと2chですけど。

濃さ

「wiki」は利用者、つまり、プレイヤーが善意で正しいと思ったことを更新しています。

当然、プレイヤー間で「正しい」と思ったことが違えば、議論が発生します。

この「議論」の組み合わせは、古いページをより濃くしていきます。

また、誰か1人でも「欲しい!」と思った情報は、当然書いてあるでしょう。

これにより、「wiki」のページは、とてつもない濃い攻略になっていることが多いです。

自称wikiは、人件費という金銭コストが発生している都合上、需要のあるページに人員を裂かざるを得ません。

2年前に実装されたこのSRは、覚醒前の方が可愛いだろ!!!などという議論は間違いなく行われないでしょう。

なんならステータス間違ってても気づかれないかも。

自称wikiには、欲しい情報が無い

上記、

  • 正確性
  • 速さ
  • 濃さ

3点の違いにより、企業運営の「自称wiki」には、一般wikiユーザーが求めている情報が無い、と断言できます。

確かに、企業運営のサイトを参考にすることもあるでしょう。

「攻略」にお金をかけているので、情報の質が違います。

ただ、この「質の違い」。

質の上下ではなく、質の方向性の違いなので、「wiki」という検索でたどり着いたユーザーが求めている物ではないですよね?。

牛肉しか扱わない寿司屋が、「寿司屋」として看板を下ろしていたらもはや詐欺でしょう。

企業には、しっかりと「肉寿司」として看板を出してもらいたいな、というお話でした。

ちなみに、「wiki」は「ユーザーがブラウザで編集できるウェブサイトやそのシステム全般」を指すので、「wikipedia」を「wiki」と略すのも少し違和感が。

これについては他記事で書くかも。

▲wikiシステムを開発した方の著書