KindleUnlimitedの値段や仕組みを解説

Amazon運営の電子書籍「Kindle」が実施している読み放題サービス「KindleUnlimited(キンドルアンリミテッド)」の仕組みなどについて解説。

基礎知識のほか、おすすめできる人・できない人や、作者へどのように報酬が支払われているかなどについても説明しています。

全巻読めるマンガ一覧へのリンクもあったり。

ぼく

普段から本を読む人にはかなりおすすめ

KindleUnlimitedとは

Kindle Unlimited Prime Reading
値段 980円 / 月 無料
対象ユーザー 全ユーザー プライム会員
登録冊数 和書12万冊以上
洋書120万冊以上
1,000冊弱
(全てUnlimited対象)
対象ジャンル 小説、ビジネス本、実用書
コミック、雑誌、洋書
小説、ビジネス本、実用書
コミック、雑誌、洋書
ぼく

類似サービス「PrimeReading」との比較

KindleUnlimitedとは、Amazonの運営している電子書籍形態「Kindle」が実施する、月額課金の読み放題サービスです。

全12万冊以上の小説や実用書・マンガなどが、980円支払うだけで読めてしまうのが特徴。

Unlimited読み放題対象作品一覧(公式)

『Kindle Unlimited』は、豊富な本、コミック、雑誌および洋書の中から好きな本を好きなだけお読みいただける、読み放題サービスです。 月額980円でいつでも好きな時にお楽しみいただけます。小説、ビジネス本、実用書、コミック、雑誌、洋書など、新しいジャンルや著者の発見がきっとあるはずです。

限られた国でしか実施されていない

Unlimited実施国

  • ・日本
  • ・アメリカ
  • ・イギリス
  • ・ドイツ
  • ・フランス
  • ・イタリア
  • ・スペイン
  • ・ブラジル
  • ・メキシコ
  • ・カナダ
  • ・インド
  • ・中国

KindleUnlimitedは、現在日本を含めた12ヶ国でしか実施されていません

お得なサービスではありますが、他言語版Amazonで洋書漁りなどをしたい場合は要注意。

対象作品は雑誌・小説・漫画と多岐にわたる

KindleUnlimitedの対象作品は、雑誌や小説・マンガなど多岐にわたります。

書店で販売されている本は、大抵がKindleUnlimited(とプライムリーディング)の対象と言っても良いでしょう。

そのジャンルの幅広さから、1,000冊程度しか対象作品の無いPrimeReadingは、読書家からすると逆に物足りない印象を受けるかも。

丸ごと1冊全部読める

KindleUnlimitedで読める本は、そのほとんどが丸ごと1冊、最初から最後まできっちりと読みきることができます

「何を当然のことを」とお考えの方もいらっしゃるとは思いますが、実は「dマガジン」や「楽天マガジン」などの雑誌読み放題サービスは、要所要所が割愛された仕様になっていることが多いです。

ぼく

雑誌を全部読めるだけでも実は貴重なサービス

KindleUnlimitedのしくみ

KindleUnlimitedは、何もAmazonだけが儲かるシステムではありません

読まれた本には読まれた分だけ利益が還元されるので、別途購入せずともしっかり作家への応援になります。

読まれた分だけ作者に報酬がある

読者がその本で初めて読んだページ数が、Kindle Unlimited (KU、フランスでは Abonnement Kindle) および Kindle オーナー ライブラリー (KOL) からのロイヤリティの支払い対象になります。

KindleUnlimitedで本を読んだ場合、読んだページ数に応じて、作家側にロイヤリティの支払いが行われます

読んだ本の作者にのみ読んだ分だけお金が還元されるので、読めば読むだけその作品を応援できます。

ただ、この支払いは初見ページのみに適用されるため、同じ本を繰り返し読んでも支払いは発生しません。

収入は全作家で山分け

ページ数ごとの収入は、1ページあたりの値段が最初から決められているわけではありません。

予め設定された「KDP セレクト グローバル基金」と呼ばれる総支払い額を、読まれたページ数に応じて山分けする形で決定されます。

言ってしまえば、Unlimited売り上げの一定割合が作家に還元されるということでしょう。会員がいくら読みまくったところで、Amazonが損することは無いようになっています

ぼく

まぁ読者側には関係ないけど

Unlimitedに登録するか否かは作者側が決める

KindleUnlimitedの対象となるかどうかは、Amazonではなく作者側が決定できます

刊行巻数の多い漫画などでは、序盤の巻だけ販促として使われることもあったり。

登録は完全任意で、期間ごとの契約更新時には解約も自由に行えるため、昨日まで読めていた本が突然読めなくなることもあります。

ライブラリーに登録した本が読めなくなることはないので、お気に入りの本は読み終わっても借り続けると後悔しません。

ぼく

買えって言われたらそれまで

同時に読める最大数は10冊まで

上限に達したKindleUnlimitedのライブラリー

KindleUnlimitedで入手した本は、通常のKindleライブラリーとは別に管理されます。

Unlimited用のライブラリーは10冊までしか登録できないので、同時にダウンロードして読めるのも10冊まで

感覚としては、期限が無限の図書館本を借りるような形でしょうか。

ぼく

収集欲が満たされることはない

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KindleUnlimitedの魅力

KindleUnlimitedの魅力は、なんといってもその蔵書の豊富さ。

大抵の本は月に1~2冊読むだけで元が取れますし、普段読まない本まで気軽に手を出せるのも嬉しいところ。

30日間の無料体験サービスもあるので、解約さえ忘れない自信があるなら、気軽に始められるのも○。解約金なども一切かかりません。

容易に元が取れる

1,200円するベストセラー本がUnlimited対象になっている画像

KindleUnlimitedは、容易に元を取れるのが特徴。

新書に手を出すスタイルの読書家なら、毎月980円分の本を読まないほうが難しいでしょう。

Unlimited読み放題対象作品一覧(公式)

ぼく

中には1冊で元をとれてしまう(ベストセラーなのに)本も

漫画や実用書は特に高コスパ

特に「実用書」「マンガ」「雑誌」あたりに手を出す場合、非常にコストパフォーマンスの高いサービスと言えます。

中古市場で値崩れの起こりにくい実用書や、1冊あたりの読書時間が短いマンガ・雑誌は、どうしても毎月のコストがかかりがち。

実際、2ヶ月目以降は思い出した時にちょい読みするようなスタイルの著者でも、980円分の本はどうしても読んでしまいます

ぼく

著者はマンガ派

普段読まないジャンルにも手軽に手を出せる

キンドルアンリミテッドの対象ジャンル

全ての本が無料、かつ持ち帰る手間なども無いので、全くのリスクなしに普段読まないジャンルの本を読めるのも嬉しいところ。

貸し出し手続きや持ち帰りの手間すら億劫で、図書館ですら読まないような本でも、KindleUnlimitedなら1クリックで読めちゃいます。

実際、これで手を出す小説のジャンルが少し広がりました。Kindleの利益に貢献してしまう形。

ぼく

アダルトジャンルも充実しているのはここだけの秘密

1ヶ月の無料体験サービスもある

KindleUnlimitedには、1ヶ月の無料体験サービスも用意されています。

もちろん無料体験中に解約すれば利用料金は一切かかりませんし、違約金などもありません

とはいえ、うっかり解約を忘れると毎月980円の支払いが発生することは忘れずに。解約は余裕を持って行いましょう

即解約でも1ヶ月利用可能

ちなみに、KindleUnlimitedの無料期間は、即日解約しても30日間有効です。

解約時に送られてくるメールを使えば「解約の撤回」もできるので、期間中の解約を忘れてしまいそうな方は、まず最初に解約するのがおすすめ

およそ1年で無料体験がリセットされる

一度無料体験を行ったアカウントでも、一定期間(1年ほど?)経過後に再登録すると、再度無料体験を受けられるようです。

公式で明言はされておらず、一種の裏技のようなものではありますが、読みたい本が溜まり次第1ヶ月だけ再登録するスタイルでの利用もアリですね。

ぼく

まったく抵抗が無いと言えば嘘になる使い方だけども

キャンペーンで安価になっていることも

キンドルアンリミテッドで2019年に行われていた割引キャンペーン

KindleUnlimitedでは、定期的に月額料金の割引キャンペーンも行っています。

例えば、2019年2月から3月にかけては、2ヶ月199円で登録できました。

こういったキャンペーン期間中だけ登録するのも賢い使い方の1つでしょう。

KindleUnlimitedの始め方

  1. 公式サイトの申し込みボタンをタップ・クリック
  2. Amazonアカウントへ登録・ログイン
  3. 支払い方法の登録(クレジットカードのみ)

KindleUnlimitedに登録する方法は、上記の簡単3ステップ。

1.公式サイトの申し込みボタンをタップ・クリック

キンドルアンリミテッドの登録ページ

まず、KindleUnlimitedの公式サイトへアクセスします。

スマホ・PCのどちらでアクセスした場合も、ページ上部に「30日間の無料体験を始める」というボタンがあるので、これをタップorクリック。

この際、「KindleUnlimitedニュースレターに登録する」のチェックボタンを外しておかないと、Kindleからのメールマガジンが送られてくるため注意しましょう。

KindleUnlimitedの登録ページ(公式)

ぼく

カード情報登録済みのAmazonアカウント所有者はこれで登録が完了

2.Amazonアカウントへ登録・ログイン

Amazonのログインページ

Amazonアカウントへログインしていない場合、ログイン画面が表示されます。

KindleUnlimitedはあなたのアカウントに対して有効となるサービスなので、Amazonアカウントが無くては契約できません。

3.支払い方法の登録(クレジットカードのみ)

KindleUnlimitedの登録には、無料体験のみの利用でも、クレジットカード情報を登録する必要があります。

どうしても心配な場合は、ジャパンネット銀行などのVISAデビットを利用するのが個人的にはおすすめ。

カード番号を好きなときに生成・破棄できるため、専用のカード番号を使えば、情報漏れの心配はほとんどありません。

ぼく

ただの銀行口座なので未成年者でも契約できます

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KindleUnlimitedの注意点

何かと魅力的なKindleUnlimitedですが、仕様や契約にわかりづらい点があるのも事実。

特に「PrimeReadingの存在」には注意したいところです。

さらに安価な類似サービスがある

プライムリーディングのロゴ画像

Kindleには、Unlimitedより安価な類似サービス「PrimeReading」が存在しています。

PrimeReadingは、月400円か年3,900円でプライム会員に登録するだけで、無料利用できる読み放題サービス。

読み放題の冊数こそ少ないですが、プライムビデオで映画は観放題ですし、プライムミュージックで音楽も聴き放題。

それであって料金は半額以下なので、読みたい本があって登録するのでも無ければ、Prime会員登録の方がお得なはず。

プライム会員の詳細(公式)

ぼく

プライム会員でもその分Unlimitedが割り引かれたりはしない

学生ならさらに安価

primestudentの詳細

ちなみにこの「アマゾンプライム会員」ですが、学生だと「プライムスチューデント」というシステムの対象となり、さらに半額での利用が可能になります。

月額200円で読み放題・観放題・聴き放題を利用できるうえ、なんと体験期間も6ヶ月(半年)間用意されています。

本を読む習慣を付けたい学生さんなどが、無理にUnlimitedへ登録する必要は薄いかも、というのが正直なところ。

プライムスチューデントの詳細(公式)

ぼく

携帯電話決済ができるのも嬉しい

契約は自動更新

KindleUnlimitedの契約は、解約しない限り自動で更新されつづけるのも気を付けるべき点。

980円は値段だけ見れば決して安くはないと思うので、利用しなさそうだと思ったらすっぱり解約するのが重要です。

再契約にペナルティなどもありません。

すべてのKindle本が読めるわけではない

キンドルアンリミテッド対象外の作品

膨大な蔵書を誇るKindleUnlimitedですが、Kindleに登録されている全ての本が読めるわけではありません

特にマンガなどの連載作品は、Unlimited化しなくても売れ行くことから、対象割合が少ない印象。

もちろんそもそもの母数がとんでもなく多いので、それでも読みきれないだけの本が対象ではあります。

ただ、口コミで気になった本を読むには別途購入する必要があることも。

最新号だけ配信されていないことも

マンガなどでは序盤の巻のみが登録され、実質的な試し読みと化している作品もしばしば見受けられます。

また、雑誌の中には「最新号だけは配信しない」というスタイルのものも。

1号落ちれば無料で読めるものの、情報の鮮度が重要な雑誌においては、少し価値が下がってしまう印象は否めません。

Kindleでしか読めない

PC版キンドルにおける起動時のローディング画面

Kindleで購入した本は、KindleアプリやKindle端末でしか読めません

専用のファイル規格でダウンロードされるため、PDF化して別ソフトで読んだりもできません

これはKindleUnlimitedでも例外はなく、また、いかなる手続きを行ったとしても実物の本が手に入ることもありません。

電子書籍が身になじむか不安なあなたは、いつでも行われている「1冊まるごと無料セール」などで、実際にKindleを利用してみるのがおすすめです。

Unlimited対象でも購入できてしまう

キンドルアンリミテッド対象本を会員が買えちゃう画像

Unlimited契約しているアカウントから、対象の本を普通に買えてしまう点も要注意。

特にKindleは「1-Clickで今すぐ買う」ボタンが用意されており、ボタンをタップするだけで確認メッセージすらなく購入できてしまいます。

購入後すぐになら返金手続きは行えるものの、手間にはなるので極力行わないようにしましょう。

シリアルコードなどは付属しない

キンドルアンリミテッドに関するファミ通の注意書き

本来シリアルコードなどが付いている雑誌でも、Unlimitedで入手した場合は付随しません。

当然と言えば当然ですが、ゲーム雑誌などに付属するデジタルアイテムを入手したい場合、Unlimited会員でも別途お金を払って購入する必要があります。

クレジットカードが必要

登録方法の項でも説明した通り、KindleUnlimitedへ登録するにはクレジットカードが必要です。

学生の方や未成年の方など、カード審査に通らないであろう場合には、銀行などが発行する「デビットカード」の利用がおすすめ。

これはカード番号で口座からお金を引き落とせるようになるだけの代物なので、知らないうちにキャッシングしてしまう心配などもありません。

審査がゆるいのも特徴で、定職に就いていない著者でもとりあえず「ジャパンネット銀行」はすぐに利用可能でした。

KindleUnlimitedで全巻読破できるマンガ一覧

全巻読破可能な作品をまとめたらとんでもない長さになったので、別記事にてまとめています。

KindleUnlimitedへの登録を迷っている方で、対象作品を知りたい場合の参考などにどうぞ。

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普段から本を読む人には超おすすめ!でも……

キンドルアンリミテッドのハリーポッター推し画像

以上、KindleUnlimitedの値段や仕組み・魅力の解説でした。

KindleUnlimitedは、普段から読書をする人はとてもおすすめな優良サービスです。全部読めるので雑誌勢にも絶対損をさせません

KindleUnlimitedの登録ページ(公式)

試しに使うならPrimeReadingの方が良い

プライムリーディングのロゴ画像

ただ、逆に言えば「本を読もうと一念発起して登録する」ようなサービスではありません

「こんな本が読みたいから登録」するのではなく、「とりあえず登録して無料本を見繕う」スタイルなら、対象冊数が少ないかわりに安価な「PrimeReading」への登録をおすすめします。

プライム会員の詳細(公式)

ぼく

学生ならさらに安価でReadingに登録できるし