東京都美術館にて行われたムンク展のポスター

2018年10月27日(土)から、翌年1月20日(日)にかけて東京都美術館で行われている「ムンク展―共鳴する魂の叫び」。

なんと、かのムンクの叫びとして有名な作品「叫び」の実物が観られるとあって、大きな話題を呼びました。

実際に著者も終わり際に訪問しまして、それはすばらしい展示だったのですが、知らずに向かうと失敗しかねない要素もいくつかありました

再訪できる序盤での訪問ならまだしも、滑りこみ参加で失敗しては悔やんでも悔やみきれないでしょう。この記事は、そんな失敗しそうなポイントをまとめたレポート記事です。

展示概要

展示名 ムンク展―共鳴する魂の叫び
開催日程 2018年10月27日(土)~2019年1月20日(日)
開催場所 東京都美術館
開室時間 9:30~17:30(入室は閉室の30分前まで)
観覧料
(当日券)
一般 1,600円
大学生・専門学校生 1,300円
高校生 800円
65歳以上 1,000円
ぼく

混雑の様子は公式Twitter(@munch2018)でも確認可能

観覧までの流れ

  1. チケット購入
  2. 美術館内の形成列に並ぶ
  3. 受付で半券を渡す
  4. 入場

1.チケット購入

ムンク展へ入場するには、当然チケットが必要です。

開催期間も佳境な今、前売り券の購入は不可能。

一般の方であれば、現地で当日券を購入するのが現実的でしょう。

ぼく

美術館内のほか、JR上野駅の改札内にもチケット売り場があります

2.美術館内の形成列に並ぶ

入場チケットを用意したら、開催地の東京都美術館へ向かいます。

東京都美術館は、JR上野駅から公園口を出て、ひたすら道なりに進んだ先にあるレンガ製の建物。

入り口の門をくぐり、エスカレーターで地下へと進むと、美術館の入り口があります。

左を向けば、ムンク展への入場待機列が見えるはず。

ぼく

土日・祝日は「入り口の門」よりも外へ列が形成されている様子

3.受付でチケットを渡す

入場待機列の奥には、ムンク展の受付があります。用意したチケットを渡して入場しましょう。

列の流れが入り組んでいるので、受付が見えたらチケットを出す程度のイメージで問題ありません。

美術館内以外で学生チケットやシルバーチケットを購入した場合、身分証明証の提出も求められることもあるので、併せて用意しておくと親切ですね。

4.入場

受付を通過したら、いよいよムンク展への入場です。

受付通過後、展示室の前に音声ガイドの貸し出し窓口があるので、必要とする方は忘れずに。

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チケット(当日券)購入は改札内がおすすめ(JR上野駅)

JR線の上野駅からムンク展へ向かう場合、チケットの購入場所は、主に「美術館内」と「駅構内の美術館窓口」の2種類。

個人的には、改札の中にある窓口で当日券を購入してしまうのがおすすめです。

美術館のチケット売り場が混んでても戻れない

改札内で購入するのがオススメな理由は、単純に美術館の中より空いているから。

窓口が1つしかなくそこそこ並んでいるので、当日券をついつい美術館で買いたくなっちゃうんです。

でも、美術館内のチケット売り場、もっと混んでたんです。

並ぶ際は壁沿いに

駅構内のチケット売り場を利用する際は、壁沿いに並ぶよう心がけましょう。

まっすぐ並ぶと点字ブロックを、壁沿いに並ぶと消火栓を塞ぐ八方塞の立地なのですが、「何か起こったときのための消火栓」よりも「何かを起こらせないための点字ブロック」を優先する形。

まっすぐ並ぶと、コインロッカーまでの通り道も塞いじゃう構造してますし。

「一般」以外のチケット利用は要注意

美術館内以外で一般以外のチケットを購入する際は要注意。現地の受付にて、チケットの種類に併せた身分証明証の提示を別途求められることがあります。

具体的には「大学生・専門学校生」や「高校生」であれば学生証、「65歳以上」であれば生年月日を確認できるものなど。

流れるようにチケットを切るので、あらかじめ出しやすい場所に用意しておきましょう。

美術館内はコミケを彷彿とさせる大行列

東京都美術館にて行われたムンク展の入場列の様子

美術館内の行列は、さながら某コミックマーケット会場待機一般列のよう。

「空間を詰めろ」というざっくりとした指示によって形成された列は約8~10人分ほどの太さで、美術館の端から端まで形成されていました。

ただただ入場しているだけなので、見た目の割には待機時間こそ短いものの、それでも入場まで30分程度。

ぼく

シルバーデイ(65歳以上無料)とはいえ、水曜昼2時の様子。日曜日の昼間は90分待ちだったという噂

曲がりくねって見えているより長い

東京都美術館にて行われたムンク展の入場列の流れ

ぼく

謎のデッドスペースも存在

ちなみにこの行列、奥で曲がりくねっているために、見た目よりもさらに長いです。

奥に続いている列が長いわけでは決してありませんが、見えている分を進みきってからチケットを探し始めても十分に余裕はあります。

並ぶ時は左側が有利

列に並ぶ際は、可能な限り左側に並ぶのがおすすめ。

最初は横に広い列ですが、左折しながら2人分の広さにまで狭められます。

誘導などは一切無く、さながら漏斗に注がれた液体のように無理やり狭めるため、カーブの内側を通れて距離の短い左側が圧倒的に有利

右端に並んでいた著者が中央に並んでいた方と比べて8人分ほど後ろへ流されたので、左右の端で約15人分くらいの差はできるのかな、と。

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展示内は自由観覧

入場さえしてしまえば、展示室内は自由観覧。

なんとなく人の流れこそできていますが、順序等は無し。

「叫び」近くのみ並ぶ必要あり

東京都美術館にて行われたムンク展の「叫び」前の様子

自由観覧な会場内ですが、目玉とも言える展示「叫び」の近くのみ、スタッフの方主導で列を形成しています。

至近距離で止まって観られない

叫び付近だけ圧倒的な混雑具合なので、閲覧できる人を増やすために、最前列は停止して観られません

あくまで「絵の前を通行する」程度の時間しか観られないので、実は「叫びを観たい」という想いで向かうのはあまり向かない展示。

止まって観るなら1列挟んだ場所

列に流され続けるのは、あくまで絵に最も近い1人分のスペースのみ。

列を挟んで見る分には、前を人がひたすら横切り続ける環境でこそあるものの、じっくりと観覧できます。

正直、背が高いとめっちゃ有利。ちゃんと観れちゃう。

並びなおすのは問題ない

ちなみに、叫びを見た後、再度列に並びなおすのは問題ありません。

とりあえず至近距離で感じて、列を挟んで隅々まで観て、疑問に感じたことを再度並んで確かめるのが効率的?

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双眼鏡を持っていく必要は無い

全ての絵画を止まって鑑賞した結果、どれだけ混雑していても双眼鏡を持っていく必要はあまりないかな、と。

持って行くつもりの双眼鏡を忘れたのですが、ド近眼な上、3m先の顔を判断できない程度の古いメガネを愛用し続けている著者でも筆のタッチを確認する程度にまで近寄れました。

混んでいても人の流れが速いので、思ったより近づけた印象。叫び目当ての方が多いのかもしれません。

ぼく

日曜日は混みすぎてそれはそれで使えなさそう

持っていくなら3倍程度

もし双眼鏡を持っていくなら、3倍程度のオペラグラスが無難でしょうか。

5倍程度の低倍率でも、局部だけを拡大するルーペ的な役割しか果たせないでしょう。

会場は広いものの細長い構造になっており、遠くから絵を見るのは難しいです。

単眼鏡より双眼鏡

ちなみにどうせ持っていくのなら、フィールドスコープ的な単眼鏡よりも、やはり2つの目で見れる双眼鏡がおすすめ。

ムンクは絵の具の厚さやメリハリなどにも勢いのある作家で、展示物はやはり油絵が多いと考えると、立体視できない単眼での鑑賞はもったいないです。マジで。

初見なら閉館2時間前には入場したい

17時半と比較的早めに閉館するムンク展ですが、できることなら閉館2時間前くらいには入場したいところ。

芸術のゲの字も知らないような著者が、1時間半ほど夢中になって観てたので、1時間じゃ回りきれないと思います。

ぼく

公式Twitterアカウント(@munch2018)で混雑具合を確認できます(再掲)

閉館1時間前なら列の長さは3分の1

ちなみに、閉館1時間前(16時半)の退館時に入場列を確認したら、待ち時間は10分とのこと。

入場時の公式アナウンスが30分だったので、ギリギリに到着すればすぐに入れるっちゃー入れる様子でした。

実際、駅方面に歩いている間も、ムンク展目当てであろう人の流れがちらほら。

ぼく

あくまで平日(水曜日)の様子です