今や、ゲームのグローバルスタンダードとなりつつあるパソコン。
とはいえ、ぶっちゃけ3万円もしないPS4でも満足にゲームはプレイできるし、4万円出してPS4Proを買えば綺麗な画面で遊べちゃうじゃないですか。
そんな中、10万円とかするゲーミングPCって買うほどのもんなの?って話ももっともなので、実際にスペックを調べて比較してみました。
PS4同士の性能比較もあるやつ
目次
性能比較エントリー機種
エントリー枠 | 機種名 | 価格 |
---|---|---|
ゲーミングPC | GALLERIA XV | 149,980 円 |
手ごろなPC | GALLERIA DC | 76,980 円 |
PS4Pro | CUH-7100BB01 | 39,980 円 |
PS4 | CUH-2200AB01 | 29,980 円 |
比較対象には、2種類のパソコンと2種類のPS4がエントリー。
GALLERIA XVは、自作PC暦10年の貧乏著者が、記事執筆時に最もオススメできるコスパを重視した機種。
GALLERIA DCは、同じメーカーで発売されているモデルのうち、まともにゲームを遊べそうな新品PCで最も安かったものをチョイス。
PS4はみなさまご存知、SONYより発売されているゲームハード「PlayStation」の4代目ですね。PSXとかは除いて。
中古やゲームキツそうなスペックならもうちょっと安いPCもあったけど……
性能比較早見表
パーツ | GALLERIA | PlayStation4 | ||
---|---|---|---|---|
XV | DC | Pro | 通常 | |
価格 | 149,980 | 76,980 | 39,980 | 29,980 |
CPU | Core i7-8700 3.20 GHz*6 |
Core i3-8100 3.60GHz*4 |
AMD Jaguar*2 2.1GHz*4*2 |
AMD Jaguar*2 1.6GHz*4*2 |
グラフィック | RTX 2060 6GB |
GTX 1050 2GB |
GTX 1060相当 |
GTX 1050相当 |
メモリ | 8GB DDR4 | 8GB DDR4 | 8GB DDR5 | 8GB DDR5 |
データ容量 | 500GB SSD 2TB HDD |
240GB SSD | 1TB HDD | 500GB HDD |
モニタ接続 | DVI HDMI DisplayPort |
DVI HDMI DisplayPort |
HDMI | HDMI |
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パーツごとの比較
- CPU
- ビデオカード
- メモリ
- ストレージ容量
パソコンは、様々なパーツを組み合わせて構成されています。
で、実はPS4も例外ではなく、パーツ自体はパソコンとほぼ同一のもので構成されているんです。
ということでここでは、端末を構成しているパーツごとに性能を比較して、ゲーミングPCとPS4の性能差について明らかにしていきます。
ゲームをする上で重要そうなパーツのみ比較
CPU
機種 | 搭載CPU | ベンチマークスコア |
---|---|---|
GALLERIA XV | Core i7-8700 | 1372 |
GALLERIA DC | Core i3-8100 | 724 |
PS4 Pro | AMD Jaguar 2基 2.1GHz |
263 (1基/相当品) |
PlayStation4 | AMD Jaguar 2基 1.6GHz |
216 (1基/相当品) |
PS4に搭載されているCPUは専用品。
無理やり当てはめるなら、AMD製の2MBの2次キャッシュ・4コア・1.60GHz(Proだと2.10)とのことなので、「Athlon 5350」「Athlon 5150」が性能としては近いですね。
でもって注目したいのは、PS4にはCPUが2基搭載されているということ。
CPU1基のスペックは大幅に敗北を喫していますが、違う処理を同時に行いまくるゲームでは、多少ゲーミングPCとの差は縮まります。
とはいえ、CPUを2台積めば性能が2倍になる訳でもありません。
そもそも2倍にしても廉価モデルであるGALLERIA DCにすら追い付けていないので、CPUだけで言えば「足元にも及んでいない」という表現で概ね間違いはなし。
CPUは全ての計算を司る「脳」の役割
ビデオカード
機種 | 搭載グラボ | ベンチマークスコア |
---|---|---|
GALLERIA XV | RTX2060 | 17,739 |
GALLERIA DC | GTX1050 | 6,089 |
PS4 Pro | GTX1060 相当 (4.20TFLOPS) |
10,196 |
PlayStation4 | GTX1050相当 (1.84TFLOPS) |
6,089 |
グラフィックの描写を司るビデオカードも、PS4には専用品が搭載されています。
メーカーとFLOPS(1秒間にどれだけ計算できるか)しか公表されておらず、性能の特定は難しいのが正直なところ。
ただ、無理やりFLOPSを最近のnVidiaグラフィックチップに当てはめると、それぞれ「GTX1060」と「GTX1050」がほぼ一致します。
こう見るとPS4Proは、現行の廉価PCよりもグラフィック性能に関しては勝っていたりして。
コスパ重視のモデルにすら勝てないので、ゲーミングPCの平均と比べて低スペックであることは間違い無いのですが、安すぎるゲーミングPCを買うのも考え物かもしれません。
TFLOPSのTはテラなのでPS4Proのグラボは秒間約4兆回計算できる……という指標
メモリ
機種 | 搭載メモリ | 備考 |
---|---|---|
GALLERIA XV | 8GB DDR4 | – |
GALLERIA DC | 8GB DDR4 | – |
PS4 Pro | 8GB DDR5 | グラフィックと共有 |
PlayStation4 | 8GB DDR5 | グラフィックと共有 |
PS4のメモリには、50万円するような高級PCですら珍しい「DDR5」規格のメモリが採用されています。
DDRの数値が高ければ高いほど「データ転送の最高速度が上がる」と考えて差し支えありません。
ただ、上がるのは最高速度であって、初速に差は殆ど無し。ゲームをする上で体感できるほどの性能差は無いかもしれません。
さらにいえば、PS4のメモリは、グラフィック用のメモリと共有しているのが難点。
例えばGALLERIAのグラボには6GBのグラフィックメモリが別途搭載されているので、PS4の土俵にあわせるのであれば、実質14GBのメモリを搭載していることになります。
メモリは一時的にファイルを置いておく場所なので、合計メモリの少ないPS4は、1度フリーズしてしまうとそのフリーズが長く続いてしまいます。
総合的にはゲーミングPCの方が快適
ストレージ容量
機種 | ストレージ容量 | 備考 |
---|---|---|
GALLERIA XV | 500GB SSD 2TB HDD |
合計2.5TB |
GALLERIA DC | 240GB SSD | – |
PS4 Pro | 1TB HDD | +5,000円で2TB |
PlayStation4 | 500GB HDD | +5,000円で1TB |
端末に保存できるデータ容量は、GALLERIA XVが圧倒的。
SSDとHDDに関しては、概ね「SSDの方が速い」と考えておけば正解。例えばMHWでは、ロード時間が半分くらいになるという話をよく耳にしますね。
GALLERIA DCの容量の少なさが目立ちますが、正直言えばそもそもPS4Proの1TBも少し物足りない気がします。
可能であればSSDに換装したい……とも考えると、初期実装のストレージ容量はそこまで気にするものでもないのかな、と。
コストパフォーマンスならPS4Proも悪くない?
比較結果を総合すると、ずばり「PS4ProもコスパならゲーミングPCに負けてない」といったところでしょうか。
CPU性能・グラフィック性能がそれぞれ2倍になったGALLERIA XVと比べて、値段がおよそ4分の1なので、価格対性能比だけで言えば、ですが……。
逆に、Proでは無いPS4や、10万円を切るようなゲーミングPCを今買う理由は無さそうですね。
とはいえ性能だけなら、PS4Proであろうと、コストパフォーマンスを重視した妥協だらけのゲーミングPCに大差を付けられているのは事実。
コストパフォーマンスがおよそ同程度な以上、さくっと遊びたいならPS4Proを、がっつりゲームするならゲーミングPCを買うのが結論でしょう。
強くなりたいならPCは必須!でも……
以上、ゲーミングPCと、PS4Pro及びその相当パーツを比較してみた話でした。
正直なところ、なめらかに高画質でプレイできるPCを使うだけで、ゲーム内での強さは圧倒的に向上します。マウスも使えるし。
ただ、現状のゲームって、PCとPS4は別れてプレイするゲームが多いんですよね。特に対戦。
すると何が起こるかといえば、周りもパソコン使ってるんで、相手も強くなるんですよ。
フォートナイトみたいなクロスプラットフォームゲープレイヤーだとか、強い敵に出会うとワクワクしちゃう悟空みたいなゲーマーでは無く、「勝ちたいから」という理由だけでPS4からPCに乗り換えると違和感があるかも。
全員PS4ってスゲー公平な場なんだよなぁ
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