どうも、ネットサーファー、hkmです。
wikipediaの記事を書くにあたって、ちょっとwikipedia内をうろうろしてたんです。
いやあ、アンサイクロペディアと比べたらお堅いのなんの。
免責事項に「変質者による八百屋に対する変態行為」なんて書くサイトと比べるなって話ではありますけど。
ま、百科辞典だし仕方ないかなー……。
郷に入ったら、みんな郷に入った文章になるよな……。
と、僕は思ってたんですけど。
いや、どこにでも居るんですよ。
空気を読まずに面白いことを書こうとするアホが。
しかも、wikipediaもまあご丁寧に、文字として残しておいてくれてるんです。
いわば面白いゴミ博物館。
それが、「削除された悪ふざけとナンセンス」。
削除された悪ふざけとナンセンス
えっと、Wikipediaにある「削除された悪ふざけとナンセンス」っていうページ。
Wikipedia:削除された悪ふざけとナンセンス – Wikipedia
これなんですけど。
僕、正直、Wikipediaって「面白さ」を10割排除したページだと思ってたんですよ。
でも、このページは違う。
トップからして、
これ。
「ユーモアが利いているという理由で保存されている無意味な内容や冗談などを含んでいます。」
なんて注意書き、Wikipediaではじめて見た。
ノリが完全にアンサイクロペディアじゃん。
で、Wikipediaって、記事の削除なんて日常茶飯事のはずなんですよ。
それなのに、わざわざここに残すってことは、まあ面白い記事がそろってる。
しかもめっちゃ内容が濃い。
なんでこんなに面白いのに、トップページからリンクされてないんだよこのページ。
Wikipediaについて調べてなかったら到達もできねえよ。
Wikipedia:Wikiって略すな
さて、せっかく見つけてしまったからには、ブラウジングするしかあるまい。
まず個人的に目に入ってきたのが
Wikipedia:削除された悪ふざけとナンセンス/Wikipedia:Wikiって略すな – Wikipedia
コレ。
この文書はウィキペディアの公式な方針あるいはガイドラインへの野望です。この文書には拘束力はありません。
という注意書きからして、センスを感じます。
そもそもこの記事にたどり着く原因となった記事で、僕もwikiという略称には言及していますが、ぶっちゃけこっちの方が面白いです。
このせいで投稿するか若干迷いました。
他にも、
Wikiと略すことへの嫌悪度による分類
と称して、嫌悪感を表であらわしたり
▲7までいくと失禁する
「論破する」と称して、結果としてWikiと略す手助けをしていたり
妥協せずに理論立てて、反論するという手段もあります。「据置型家庭用ゲーム機のことをファミコンと言ってもいいんだから!」とか、「携帯電話は携帯ゲームとかがあるにもかかわらず携帯って略すじゃん」とか、「いくらキャタピラが商標名だから避けるべきといっても、無限軌道なんて言ってる人なんていないよ!」とか、「マクドナルドとマッキントッシュ、どっちもマックと言うよ」とか、「日本国憲法第21条で、表現の自由は認められているんだ!」などと詭弁を弄して高らかに勝利宣言をすれば、自ずと道が開けるかもしれません。
突っ込みどころが多い文章が、あたかもWikipediaのページのような堅めに、形式に則り記述されているのは笑いを誘います。
にしても文章量が多いのに、無駄がない構成。
こんな文章を書きたいものですね。
Wikipedia:削除された悪ふざけとナンセンス/Wikipedia:管理人って呼ぶな – Wikipedia
▲パロディ記事まである
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キビダンゴ(単位)
次に気になったのがこれ。
Wikipedia:削除された悪ふざけとナンセンス/キビダンゴ (単位) – Wikipedia
キビダンゴ(kibidango)とは団子の量をあらわす単位の一つ。Kiφと略記される。
略記される。じゃねーよ。
……確かにφは団子に見えなくもねーよ。
でも読み方はどっちかってーとパイだよ!洋風だよ!!
そもそもとして「SI接頭辞」である「キビ」を知らないと思いつかない上に、団子に対する豊富な知識が無ければ書けないであろう記事。
執筆者、教養ありすぎかよ。
全体的に、変に史実を織り交ぜて、淡々と話が進んでいくからこそ面白いタイプの記事。
ちょいちょい[要出典]があるのも、皮肉がきいてて笑いを誘いますね。
すき。
注釈の付いた画像も秀逸で、
By 山岡 広幸 from Tokyo. [CC BY 2.1 jp], via Wikimedia Commons
4ダンゴが1串の場合には、キビダンゴという単位で表しやすい。1串=256分の1キビダンゴである。
とか。
1024が4の倍数だ!
↓
でも、だんご3兄弟がはやってた時は3個で1串のだんごが増えた!
で1ネタ書けちゃう瞬発力ですよ。
ぎなた
他に、濃い内容でまとまっているページといえば「ぎなた」。
Wikipedia:削除された悪ふざけとナンセンス/ぎなた – Wikipedia
弁慶が、なぎなたを持って
という文を
弁慶がな、ぎなたを持って
と読んでしまう、日本語って難しいよね?っていう、通称「ぎなた読み」をそのまま弁慶がぎなた持ってることにしちゃった記事。
この先、生きのこれるのか
を
この先生、きのこれるのか
って読んじゃうあれですね。
ぎなた読み。
これはとにかく文章量が多い。
ただ、他案件と比べると非実在のものを取り扱ってるので、画像が無いのは寂しいかも。
「画像」の重要さも教えてくれる良記事。
あ、参考文献が11冊ほど記載されていますが、全部嘘です。
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削除依頼/2009年のエイプリルフールネタ
あとは、この「削除依頼」ページもはずせません。
Wikipedia:削除依頼/2009年のエイプリルフールネタ – Wikipedia
ガチのウィキペディア利用者が、めっちゃまじめな顔して
「これ面白い」
「面白いけど誤解されそう」
みたいな議論をひたすら繰り返してます。
2009年版をばーっと眺めてみた感じ、
ユーモアは否定しないが、積極的に残すような代物ではない。
と称されている
「東京証券取引所全部」
ですとか、
これはWikipedia:削除された悪ふざけとナンセンスに掲載しても悪くはないと思いますが、以後これに類似した与太項目が続出するのも嫌だし…。難しいところなのでコメントにとどめておきます。
と称されている
「チンコ目」
ですとかは気になるところ。
削除されちゃってるんで、もう閲覧できませんけど。
まとめ
と、少しだけ見てきましたが、まあ結構な量の記事が蓄積されてるんで是非、あなた自身がアクセスしてみて欲しいところ。
なにより、ガチのウィキペディアンが議論に議論を重ねた結果のページってのが面白い。
秘密で隠しておいといてる、とかじゃなくて、「これ残そうぜ」「これつまんねーわ」ってちゃんと話し合った結果なのがいいですよね。
内輪ネタは多いけど!
▲Wikipediaからアンサイクロペディアに向けたリンクってはじめてみたかも