音ゲーマーも大満足!2018年、今更のTokyo7thシスターズプレイレビュー

ナナシス (Tokyo 7th シスターズ) を、リリース4年目にしてようやくプレイしました。したら面白いでやんの、ってことで思わずプレイレビュー。

正直、リリース初期に少し情報を拾っただけだったので、「リズムゲームパートはクソ」という認識でした。いや、こりゃとんでもないっす。
なんなら、ガチャのキャラ育成系音ゲーの中で最も音ゲーしてるまである

どうやら、リズムゲームパートは2回の改修を経ているようで、初期の面影は微塵もないみたいですね。
音ゲーマーにこそ、1度は触れてみて欲しい作品かなぁ、と。

ぼく

事前知識は「マコトが薄い本でやけに人気」ってことだけ

ナナシスの良かった点・気に入った点

まずは、ナナシスをプレイしていて、良かった点や気に入った点。

音ゲーのプレイ感や、「イキれる」機能、練習に向いたリザルトなどが主。

とにかく「リズムゲームへのこだわり」を、随所に感じました。

ぼく

イキりと音ゲーは切っても切れない関係

豊富な音ゲーマーの心をくすぐる機能

  • タップ傾向を確認できるリザルト
  • 純粋な技術を競えるレート機能
  • 共有まで可能なリプレイ

まず目に付いたのが、音ゲーマーの心をくすぐる3つの機能。

タップのズレ傾向まで確認できるリザルトや、カード性能を眼前度外視したレート機能、果てはリプレイの確認・共有など。
アーケード顔負けの充実したコンテンツで、プレイするのが楽しくなります。

タップ傾向を確認できるリザルト

ナナシス (Tokyo 7th シスターズ) のタップタイミング傾向を調べられるリザルト

楽曲クリア後、目に入ってくる充実したリザルト。何よりも嬉しいのは、「タップタイミング傾向」のグラフでしょう。
自分のタップが、判定に対して速いか遅いかを直感的に確認できます

効率的な練習に役立つのはもちろんのこと、割と悩みがちな「判定タイミング調整」で失敗することもありません。
FASTに寄っているならマイナスに、SLOWに寄っているならプラスに調整すればいいだけです。

純粋な技術を競えるレート機能

ナナシス (Tokyo 7th シスターズ) のレート機能

レート機能が、純粋なプレイ技術のみで判定されているのも嬉しいところ。

デレステやガルパなどにも「レーティング機能」は存在していますが、ハイスコアによるレーティングがアプリゲーの常です。
ハイスコアを出すには、フルパフェする技術も必要ですが、カード性能やスキル発動の是非などの要員も深く関わるもの。

やり込みが比較しやすい数字になるのが、アプリゲームが普及した今、一周まわって新鮮でした。

共有まで可能なリプレイ

ナナシス (Tokyo 7th シスターズ) のリプレイ機能

ナナシスには、なんと「リプレイ機能」まで存在しています。

アーケードゲームですら、実装されていないことも多いリプレイ機能。
容量問題を抱えているアプリゲームで、再確認できるだけでも驚きなのに、プロフィール画面で共有までできてしまいます。

ガチ勢はどれくらいの精度で叩いているのか、叩きにくい譜面はどこの判定を捨てているのか、などの研究にも使えちゃう。
もちろん、レートと併せてイキりバトルの武器ともなります。

楽曲がアイドルっぽい

アイドル育成リズム&アドベンチャーゲームの名は、伊達じゃない。ナナシスの楽曲は、アイドルらしさにあふれています。

様々なジャンルの楽曲を用意しておきながら、どれも合いの手をいれやすい構造。
歌詞も「可愛くてちょっとエッチ」な感じが多く、古くから続く王道アイドル感がグッド。

ぼく

ナナシスに限った話じゃないけどね

合いの手をいれやすい楽曲は音ゲー向き

合いの手をいれやすい楽曲って、つまりは音ゲー向きの楽曲だと思うんです。
特に、完成された音源に打鍵によるパーカッション音をかぶせる昨今の音ゲー。

音が入って気持ちいい場所がわかりやすいので、譜面を作りやすくなります。自ずと良譜面があふれます。

叩いてても気持ち良いですし。

キャラが豊富

ナナシス (Tokyo 7th シスターズ) のキャラ一覧

7thsistersってことなので、てっきり7人くらいの1つのアイドルに焦点を当てた「ラブライブ意識系」かと思いきや、とんでもない。
キャラめっちゃおる。公式ページのライバルやレジェンドまで含めると、総勢50人。

ボーイッシュなショートカットヘアーの女の子にからかわれたい全国6,000万人の男子にも安心なレナちゃんを筆頭に、様々な需要に応えられるキャラが揃っていました。

個性付けもそこそこ上手く、ゴリゴリなキャラ被りは感じず。
ただ、これだけ多いと仕方ないとはいえ、別コンテンツとはちょいちょいキャラが被ってるかも。

ぼく

DL中のゲーム内キャラ確認で時間を潰せる心遣いも

声優さんも結構いいとこ

言い方が悪くて恐縮なのですが、キャラクターに声を当てている声優さんも「いいとこ」を使っている印象。

4年間続いているコンテンツなので、若手だった声優さんが露出増えてるだけかも……?

ぼく

チュートリアルで水瀬いのりさんの声を聞けるのがまずありがたい

全曲MV付き

プレイできる楽曲全てにMVが付いているのもお気に入り。
プレイ中の背景は、基本MVです。

一枚絵を演出ゴリゴリで動画化しているものが多いですが、それでも、楽曲ごとに気分を変えてプレイできるのは嬉しいところ。

デレステの3Dモデルも良いけど、僕はやっぱりべったり平面が好きです。

背景濃度も調節可能

ナナシス (Tokyo 7th シスターズ) の背景調整オプション

プレイ中のMVがうっとおしい場合、背景濃度はもちろん調整可能。

明暗をいじるだけでなく、白く飛ばすか黒く飛ばすかまで選べます。

スタミナが豊富

スタミナ性音ゲーにしては、スタミナ量が豊富な印象も受けました。

最高難易度のEXが70消費なのに対し、初期スタミナが350なので、5回プレイ可能。

初期スタミナと最高難度曲が同程度なゲームが多い中、結構思いきった調整だと思います。
また、消費スタミナ半減キャンペーンなど、リズムゲームパートは深めに遊ばせてくれる施策も充実。

ぼく

ガルパやデレステみたいにスタミナなしで遊ばせろってのも本音ですけど

レベルアップ時のスタミナも無駄にならない

レベルアップ時の回復スタミナが、スタミナ上限を超越して蓄積するタイプなのも嬉しいところ。

前述の通り初期スタミナが豊富なので、序盤はノルマ失敗を繰り返してもなお、アホみたいにレベルが上がっていきます。

EX解放にハードクリアが必要ないので、最初から粘着・練習の態勢に入れるのは、経験者として実に嬉しいポイントでした。

ナナシスの悪かった点・気になった点

お次は、ナナシスプレイ中に気になった点。

露骨に気になる点はほぼありませんが、ノーツの流れてくるレーン自体が見づらいのは流石に見逃せません。

レーンが曲がりすぎ(認識難)

ナナシス (Tokyo 7th シスターズ) の曲がりすぎたレーン

とにかく、リズムゲームパートのノーツ(音符)が流れてくるレーン、構造が独特すぎます。

さながら三角州のように「ブワッ」と広がったレーンを流れてきたノーツは、単純な視線の上下移動だけでは捉え切れません。

奥では6鍵に見えたけど実は5鍵だった、みたいな事象が頻発するのは気になる所存。

ぼく

速度10で近くを見るか20で奥を見るか悩むやつ

不安になるフォント

ナナシス (Tokyo 7th シスターズ) の不安なフォント

このフォント見たことある!!!!

フォント自体は大丈夫なんでしょうけど、塗りまで寄せているせいか、少し不安になります。

リトライのテンポが悪い

楽曲失敗時のリトライテンポが悪いのも、少々気になる点。

コンティニューしますか?の問いに「いいえ」を答えても、再度よろしいですか?と問いかけてくるせいで、どうしてももっさりしてしまいます。

ぼく

そこまでコンティニューが重要なモードなくない?

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音ゲー部分は2度の改修を行っている

ナナシスは、リズムゲームパートを2度改修しているようです。
よくあるマイナーなデザインチェンジなどではなく、完全にシステム改修。

どおりで、前評判とプレイ感が合致しないわけで。
初期のナナシスと、今のナナシスは、マリオとさんまの名探偵くらい違うと思います。多分。

最初はDIVA


最初のナナシスは、ずばり「タップする初音ミクDIVA」。

ボタンを判別する楽しさが無いうえ、恐らく右手で画面隠れてミスる、というような事象が頻発したのではないでしょうか。

リリース8ヵ月後の2014年10月、大幅なシステム改修がありました。

改修してシャイニーフェスタ

1度目の改修では、「アイドルマスターシャイニーフェスタ」へと変化。
DIVA時代と比べ、みやすく・遊びやすくなったものの、音ゲーとしてプレイするなら少々物足りない感じ。

ナナシスにはタップでクエストを進める「スカウトモード」もあるので、キャラコンテンツ側に重きを置いたアップデートだったのでしょう。

ちなみに、動画のタップがリズムとズレているように聞こえますが、そもそもの譜面がリズムと結構ズレています。

ぼく

ぶっちゃけクソゲーだったぞ!

現在はCHUNITHM

紆余曲折を経て、現在のナナシスはCHUNITHMを意識したゲームシステムになっています。

アプリゲームで例えると、Arcaeaあたりが少し近いかも。

……CHUNITHMにナナシスの楽曲も入っているのは大丈夫なんですかね?

シャイニーフェスタ時代の譜面もプレイ可

ちなみに、楽曲選択画面で「レガシー」を選べば、シャイニーフェスタ時代の譜面もプレイ可能。

現在のひん曲がったレーンUIはそのままに、左と右の2鍵盤で遊べます。

ただ、前述の通り「リズムと合ってない譜面」なので、プレイしていて楽しいかと言われるとノーコメントな感じ。

親指プレイに最適化

ナナシスを2~3日プレイしていて思ったのが、スマホ親指プレイに最適化されたゲームだということ。

「親指でもできるけど床置きの方が捗る」音ゲーアプリが多い中、「指2本でプレイするのが最も簡単」なのがナナシスだと思います。

5レーンしかないデレステですら8本くらい指を使う僕でも、ナナシスはほぼ人差し指のみでプレイしていました。
たまに中指が出る程度で、薬指はほぼ使わず。

ぼく

慣れても薬指すら使わなそう

譜面密度が薄め

ナナシスは、とにかく「スマートフォン」でのプレイに特化したゲームのようで、譜面の密度は薄めです。

最高難度の楽曲でも、16分乱打すらあまり出てきません。

「難しそうだけど実は簡単な楽曲」が無いので、気持ち良さでは他ゲーに劣る部分も。

ぼく

俺うめえええええはしづらい

高難度曲は脳トレ的な側面が強い

譜面密度を減らしたまま、難易度の上がった高難度曲。
結果として、複合操作や認識難といった脳トレ的な側面の強い譜面になっています。

こればっかりは好みの問題ですが、ロングノーツどころかフリックすらない16分や32分で気持ち良くなりたい身としては、少し評価が落ちるポイントでした。

上下左右へのフリック多め

ナナシスのリズムパートは、フリック入力も多め。
オレンジ色のノーツで左右フリック、赤いロングノーツで下フリックを必要とするので、指をほぼ360度動かす必要があります。

人間の手で、360度スムーズに動かせるのは、親指くらいしかありません。
「上手い差別化だな」と、タブレット床置き勢としては手首をツりそうになりながら関心したり。

ぼく

ガルパの赤ノーツ横フリック族

床置・手汗族には敷居が高い

360度、画面に振れながら移動させなければいけない場面が多いため、床置き+手汗のコンボを抱えている方には敷居が高いかも。
まぁ僕なんですけども。

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ナナシス(Tokyo 7th シスターズ)総評

Tokyo 7th シスターズ

Tokyo 7th シスターズ

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ナナシスは、一言で言えば、一度はプレイしてみてほしいゲーム。

豊富なオプションや、アケ音ゲー顔負けのリザルト・レート機能で、リズムゲーマーにこそおすすめしたいゲームでした。

レーンはやっぱり曲がりすぎだけどね!!