最強のシャドボミュウツーと最適のサイキネミュウツーの話

あなたのミュウツーは、どんな技を覚えていますか?

ミュウツーは、わざ2で覚えられるタイプの幅が広いポケモン。どのわざを覚えさせるかは、議論の耐えない問題ではないでしょうか。

今回は、そんなミュウツーの「最強わざ」と「最適わざ」について、いろいろな数字を交えながら考えてみました。

ぼく

おすすめはエスパー技統一

「最強」と「最適」とは?

わざ構成を考えるにあたり、まずは「最強」や「最適」の定義を考えてみましょう。

あまりにも蔓延している言葉ですが、当記事では簡潔に、「最強=最もダメージ効率に優れる技構成」「最適=最もポケモンの価値を引き出せる技構成」とします。

最強はシャドーボール+ねんりき

ポケモン わざ1 わざ2 DPS
レックウザ ドラゴンテール げきりん 18.616
ミュウツー ねんりき シャドーボール 18.011
ボーマンダ ドラゴンテール りゅうせいぐん 17.789

ミュウツーのわざ構成をダメージ効率だけで見た場合、最も優れているのは「ねんりき」と「シャドーボール」の組み合わせ。

シャドーボールは、圧倒的なわざ性能を持つ強力なわざ。その理論DPSは、ドラゴンテール+げきりんを覚えたレックウザに次ぐ全ポケモン2位を誇ります。

最適はサイコキネシス+ねんりき

ポケモン わざ1 わざ2 DPS
ミュウツー ねんりき シャドーボール 18.011
ミュウツー サイコカッター シャドーボール 17.474
ミュウツー ねんりき サイコキネシス 16.474
ミュウツー サイコカッター サイコキネシス 15.498

ただ、他ポケモンとの兼ねあいなどを考えると、ミュウツーの真価を発揮できるのは「ねんりき」と「サイコキネシス」の組み合わせでは無いでしょうか。

ここからは、サイキネミュウツーとシャドボミュウツーを比較しつつ、最適をサイコキネシスだとする理由について掘り下げていきます。

「どんな敵に強いか」が重要

さて、ポケモンGOにおけるわざ選択では、「どんな敵に強いのか」は非常に重要です。

数多のポケモンから6匹を選んで後出しジャンケンが出来るため、極論を言えば、全てのポケモンに対する最適ポケモンを育てたトレーナーが最強ということになります。

容易にパーティを編集できる以上、ポケモンの持つ「汎用性」に意味が薄いのは間違いありません。

ジム防衛に使えない伝説では特に顕著

ミュウツーなどの伝説ポケモンでは、汎用性が持つ意味の薄さは特に顕著です。

対策としてこおりタイプのポケモンが出てくるだろうから、あえてカイリューにはがねのつばさを覚えさせる、などといった読みあいは一切発生しません。

ジムやレイドバトルなどの「見てから選ぶ」状況での運用が常なので、アタッカーとしての性能だけを考えて育成しましょう。

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スペシャルわざのタイプを主軸に考える

ポケモンGOは、度重なるアップデートにより、タイプ相性が非常に重要なゲームとなりました。(ばつぐんで約1.4倍)

また、バトルにおける主なダメージ源は、威力の高いスペシャルわざです。

つまり、ポケモンの役割は、スペシャルわざのタイプによって大きく左右されます。

シャドボミュウツーはゴースト運用

シャドーボールを覚えたミュウツーは、ゴーストタイプのアタッカーとして運用することになります。

ゴーストタイプで弱点を突ける、「エスパー」と「ゴースト」の2タイプに対して選出するポケモンです。

エスパーとゴーストの相性が悪い

ここで特筆すべきは、わざ1の「エスパー」とわざ2の「ゴースト」が上手くかみ合っていない点。

シャドーボールでエスパーの弱点を突こうとすると、ねんりきやサイコカッターのダメージが大きく軽減されてしまいます。

実用するならわざ1はサイコカッター
ポケモン わざ1 わざ2 DPS
ミュウツー サイコカッター シャドーボール 22.731
ミュウツー ねんりき シャドーボール 22.441

※相手をゴースト単タイプと仮定

ダメージが軽減されてしまう以上、実際にシャドーボールミュウツーを実用する際は、サイコカッターを覚えさせるべきでしょう。

サイコカッターは、ダメージ量こそねんりきに大きく劣りますが、エネルギーチャージ量に優れたわざです。

与ダメージの比率をゴーストタイプに大きく偏らせられるので、結果として合計ダメージ量が多くなります。

競合のゲンガーが超強力

ポケモン わざ1 わざ2 DPS
ゲンガー シャドークロー シャドーボール 24.651
ゲンガー たたりめ シャドーボール 23.388
ミュウツー サイコカッター シャドーボール 21.634
バンギラス かみつく かみくだく 19.714

※相手をエスパー単タイプと仮定

シャドボミュウツーの最も大きな向かい風として、競合ポケモンの強さがあります。

ゴーストタイプを代表するゲンガーは、ミュウツーの87%という高い攻撃種族値を持つうえ、シャドーボールにタイプ一致ボーナスが加わります。実質的な攻撃力はこれだけで1.04倍。

さらにはわざ1に強力なゴーストタイプわざまで覚えるので、与ダメージ効率においては大きな差をつけられてしまいます。

合計ダメージ量を活かせる場面でのみ活躍

シャドーボールミュウツーを運用するのであれば、高い耐久力を活かすべきでしょう。

小人数でのミュウツー戦などでは、かみつく+かみくだくバンギラスよりも高火力・高耐久なシャドボミュウツーの数が、勝敗に大きく左右します。

とはいえ、この先に幻のあくポケモン「ダークライ」や、伝説のゴーストポケモン「ギラティナ(オリジンフォルム)」が控えていることを考えると、代用の効くポケモンになってしまいます。

ぼく

「ミュウツーをいろんな場面で使いたい人」向け

どく/ゴーストなら両弱点

ちなみに、エスパータイプとゴーストタイプのどちらでも弱点を突けるのは、「どく」と「ゴースト」を併せ持ったポケモン。

第7世代までのポケモンを見ても、該当するポケモンは、ゲンガー及びその進化絡みのポケモンのみです。

ただ裏を返せば、対ゲンガーにおいては最強。レイドバトルで実装される可能性を考えると、数匹確保しておきたいポケモンなのは間違いないでしょう。

サイキネミュウツーはエスパー運用

サイコキネシスを覚えたミュウツーは、エスパータイプのアタッカーとして運用することになります。

エスパーで弱点を突けるのは、「かくとう」と「どく」のタイプ。特筆するべきは、これらのタイプへ有効な「ひこう」や「フェアリー」、「じめん」タイプのわざが使いづらい点です。

ひこうはそもそもレックウザやゴッドバードファイヤーくらいしか使い物にならず、フェアリーはノーマルわざが未実装。じめんタイプは汎用わざ「じしん」が弱すぎて、グラードンですらちょっと使いづらいレベル。

「かくとう」や「どく」を相手にする際は、自ずとエスパーポケモンの選出を強いられるのが現在のポケモンGOです。

ぼく

サイキネも弱いけど

ダメージ効率・合計与ダメージともにエスパー最強

ポケモン わざ1 わざ2 DPS 総ダメージ
ミュウツー ねんりき サイコキネシス 22.95 652.6
フーディン ねんりき みらいよち 21.811 395.4
レックウザ エアスラッシュ つばめがえし 21.488 568.3
エーフィ ねんりき みらいよち 21.374 449.5

※相手をかくとう単タイプだと仮定

サイキネミュウツーは、ダメージ効率・合計与ダメージのどちらの観点からも、エスパータイプで最も優れたポケモンです。

エスパーの誇る超優秀わざ「みらいよち」を覚えないにも関わらず、フーディンやエーフィよりも高いダメージ効率を誇っています。

エスパータイプを使う機会は少なくない

さらにいえば、エスパータイプを使う機会は少なくありません。特に、かくとうタイプに対して有利に戦えるのが大きく、採用機会はシャドボミュウツーに大きく勝ります。

かくとうは、ノーマルを含めた5タイプに対してばつぐんを取れる、ポケモンGO最強のタイプ。そんなかくとうタイプを最も容易に確保する手段は、やはりカイリキーのレイドバトルです。

強力なエスパータイプのポケモンを確保しておけば、開始前に20秒ほど持っていかれてしまうポンコツスマホでも、安定してソロ討伐できるようになります。

ソロレイドの幅が広がると、EXレイドの招待状を受け取りやすくなる点も見逃せません。

最強の座がこれからも揺るがない

これから実装されるポケモンにミュウツーを超えるエスパータイプが存在しない点も、サイキネミュウツーをおすすめできる理由の1つ。

今育てておくと、わざマシンでは覚えられないミュウツーの新わざが来ない限りは、サービス終了まで第一線で戦い続けられるのは大きな魅力です。

将来性も、シャドボミュウツーより高いと言えるでしょう。

サイコキネシス自体はめちゃ弱

ポケモン わざ1 わざ2 DPS
フーディン ねんりき みらいよち 21.811
エーフィ ねんりき みらいよち 21.374
フーディン ねんりき サイコキネシス 20.137
エーフィ ねんりき サイコキネシス 19.679

※相手をかくとう単タイプだと仮定

唯一注意する点があるとすれば、それは「サイコキネシス」がめちゃくちゃ弱い点。

たとえば、フーディンやエーフィがみらいよちを覚えなかった場合、それだけで10%近い与ダメージ低下に。

ミュウツーに他のエスパーわざが実装された場合、大量のわざマシン消費を強いられることになります。

その他のわざの使い道について

きあいだま(かくとう運用)

きあいだまを覚えたミュウツーは、かくとうタイプのアタッカーとして運用することになります。

きあいだま自体は特別強い技ではなく、競合に超優秀な「カイリキー」が存在するため、わざマシンを使ってまで覚えさせる意味は薄いかな、というのが正直な印象。

きあいだまを使う場合、シャドボミュウツーと同様の理由で、わざ1にはサイコカッターを覚えさせましょう。

フェアリーわざで弱点を突かれない

きあいだまミュウツーを運用するなら、フェアリーわざで弱点を突かれない点を有効活用する必要があります。

ゴーストタイプの筆頭アタッカー「ゲンガー」とは違い、カイリキーはそこそこの耐久力を持つポケモンです。

対ジムで活躍
ポケモン わざ1 わざ2 DPS 総ダメージ
カイリキー カウンター ばくれつパンチ 18.346 419.2
ミュウツー サイコカッター きあいだま 16.236 637.5

※相手をしねんのずつき+マジカルシャインハピナスと仮定

かくとうタイプが有効で、かつフェアリータイプを凌げるということは、ずばり「マジカルシャインハピナス」に対して強く出れる、ということ。マジカルシャインを覚えたハピナスと戦う場合、カイリキー1匹で倒すにはちゃんと回避する必要があります。

与ダメージを犠牲にしてでも、何も考えずにハピナスを倒したい場合などには優秀なポケモンであると言えるでしょう。

わざ1の「しねんのずつき」を軽減できる点も見逃せないポイント。

ぼく

まぁカイリキー2匹使うんだけども

レイドバトルでの活躍は難しい

きあいだまミュウツーはジムで使いやい反面、レイドバトルでの活躍は非常に難しいです。

レイドバトルで枷となるのは、やはり制限時間。

与ダメージによるボール数ボーナスなどを考えても、やはり火力の高い「カイリキー」や「キノガッサ」を採用することになるでしょう。

あくタイプと戦いづらいのも向かい風

かくとうタイプのアタッカーとして、あくタイプと戦いづらいのも厳しいポイント。

かくとう以外であくタイプの弱点を突くには、強くてハッサム程度のむしタイプか、わざ1に該当タイプの実装されていないフェアリータイプで攻撃する必要があります。

つまり、あくタイプの処理はかくとうタイプの大きな役割の1つ。期待される役割の1つを遂行しにくいとなると、やはり評価は一段階下げざるを得ません。

はかいこうせん(ノーマル運用)

はかいこうせんを覚えたミュウツーは、ノーマルタイプのアタッカーとして運用することになります。

……いや、ノーマルタイプのアタッカーってなんだよ。ノーマルタイプは、ポケモンで唯一「誰の弱点にもならない」タイプです。

選択肢にすら入らない

正直に言ってしまえば、はかいこうせんは選択肢にすら入らない技です。

唯一のメリットである「高威力によるワンチャンワンパン」も、防衛側の性能ボーナスがあってこそ。

ジム防衛に使えないミュウツーにとって、はかいこうせんはハズレ技以外の何物でも無いでしょう。

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新わざの実装が控えている点には注意

ミュウツーのわざ変更を考えている方は、新わざの実装に注意しましょう。

2018/9/20(木)に、シャドーボール及びはかいこうせんのレガシーわざ化が予定されています。

シャドボミュウツーも確保はしておきたい

シャドボミュウツーを持っていない場合、対エスパーのレイドを小人数で倒す手駒として、数匹確保しておくべきなのは間違いありません。

わざマシンはレイドバトルでそのうち手に入るものなので、これから先手に入らなくなるシャドボミュウツーの確保を第一に動くべきでしょう。

交換の弾にもなり得るポケモンなので、居れば居るだけ良いのは間違いないような気もします。

欲張りすぎて、対カイリキー要員が居なくならないようには注意。エーフィとかでも倒せるけど。

サイキネめあてなら20日を待つべき

シャドボミュウツーを確保している方で、サイコキネシスを覚えさせようと考えている場合は、逆に20日を待つべきでしょう。

2つわざが削除されるとあれば、最低でも1つは新規わざが実装されると考えるのは世の常。

すでにデータの入っている、強力な専用エスパー技「サイコブレイク」が実装された場合、サイコキネシスは控えめに言ってハズレ枠と化します。

仮に実装されない場合でも、スペシャルわざの数が減るので、サイコキネシスの当選確率は上がりますし。