口コミで広がり、今もなおバズり続けている「アズールレーン」。
10日ほど前、ついに、GameWithでも攻略サイトが開設されました。
いや、これは事件ですよ、奥さん。
ゲーマーとしての側面と、ブロガーとしての側面。
両面から、このアズレンGameWith事件について考えてみようと思います。
GameWithとは
GameWithとは、「ゲーム攻略」一本でマザーズ上場を果たしたモンスターサイト。
ぶっちゃけアプリゲームやる層って、広告を踏むことが少ないので、あまりビジネスとして向かないジャンルのはずなんですよ。僕もぶっちゃけ踏みませんし。
でありながら、上場直前の2017年5月末における資本金は3億円超。
資本金 340,501,300円(2017年5月末日時点)
GameWith企業概要より
気になる月間PV数は8億9千万とのことで……8億9千万!?
もう桁が違いすぎてよくわからん感じ。
▶【2017年6月】GameWithインフォグラフィックス – YouTube
アクセス多すぎて、解析サービスが盛大に数字を間違うレベル。
▲95.44M × 3.66 ≒ 3億5千万
さて、GameWithと言えば、今では当たり前になった「企業運営のアプリゲーム攻略サイト」の先駆けと言える存在。
ぶっちゃけどのサイトもこのGameWithのレイアウトをパクっています。
検索で攻略ページ見ると、ヘッダ見るまでどこのサイトかマジでわからんっていうね。
後発の攻略サイトと比べると、やはり情報の網羅性も高い。
小さいメディアの運営者として考えるならば「限られた人数でこの情報網羅性はスゲェな」というのが正直なところ。
それでも、大勢で意見交換してるwikiとか5chとかとは比べ物にならないくらいエアプなんですけどね。せいぜいうちのブログくらいっすよ。多分。
ゲーマーとしての見解
ただゲーマーとしてみると、まず思うのが「邪魔だなぁ」。これ。
そもそもGamewithって、それまで有志が立ち上げたwikiが主流だったことをいいことに、「タイトルにwikiって付けて検索結果に表示させる文化」を作った元凶なんですよ。
▶企業運営のゲーム攻略サイトにwikiって付けるの本気でやめて
wikiじゃねぇじゃん、お前。って。
モバイルユーザーへの最適化すらしていないものの、圧倒的な情報量を誇った有志のwiki。
それをSEOで無理やり押さえつけるスタイルは、ゲーマーとして好ましいと言えないのが正直なところです。
情報が濃いならまだしも、それなりにプレイしたユーザーからすれば、主観的評価が無くて参考にもならなかったりするんですよね。
そのくせ、SEOで新規ユーザーを囲い込んじゃうから有志のwikiが更新されなくなる。
結果、ネットに情報が充実するどころか、むしろ情報を幅を狭めているんですよね。
何が「ゲームをより楽しめる世界を創る」やねん、と。
もうTwitterしか残されてないじゃん、と。
「Googleの考えるユーザーが求めているもの」が実際に求められているものと剥離しているのを実感するいい事例だと思います。
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ブロガーとしての見解
ただ、ブロガーとして見ると、うってかわって「アズールレーンスゲェな」。という感想も出てきます。
そもそもGameWithって、「多少はプレイしているヤツを雇ってライターにする」手法で「最低限の質はあるコンテンツ」を量産しているんです。
あとはそれをSEOマニュアルで順位上げて広告打って~で稼いでると思うんですけど、これ、やっぱり結構コストがかかるんですよ。
つまり、「金になる」と判断したタイトルにしか手をつけない、というかつけられないんです。
特にGameWithはメディア規模も大きく、変なゲームにリソース割いたら人気ゲームのリソースが減るわけで、大幅な機会損失なんですよね。
特にWebエンジニアさんなんかは、各ゲームで共有されてるでしょうし。
そんな中、新規攻略タイトルとして名を上げたアズールレーンは、やっぱりバズってんだな、という印象です。
特にスゲェと思うのが、「アズールレーンがリリース1ヵ月を経過したタイトルである」ということ。
1ヶ月経ってるのにWithが拾った
ブログでトレンドおっかけた事がある方は判ると思うんですが、「どれだけ速く立ち上げるか」って凄く大事なんですよね。
情報の旬という意味でもそうなのですが、「Googleからの評価」という意味でも。
特に、ネットと密に関係している「アプリゲーム」はその傾向が強く、
- さっさと上げた適当な攻略(要点は当然抑える)
- 3日後に上げたちゃんとした攻略
だと、前者の方がよほどGoogleの評価が良かったりしちゃって。
これは、GameWith自身も言っていることなので間違いないはず。
攻略情報メディアの立ち上げはスピードが重要で、ゲームがリリースされてから1〜2週間が勝負です。ユーザーの欲しい情報は何か考え、限られたリソースをどこに集中すべきか判断します。もしユーザーが求めていない情報にリソースを集中させてしまえば、メディアとしての需要はなくなり、後から取り返しができない厳しい環境です。
GameWith攻略事業部長インタビューより
にもかかわらず、「今からでも攻略する価値がある」と判断させたアズールレーンは、よほど話題になっているんだなぁ、と。
そして、ゲームを金にするプロから観て、長期間の繁栄が見込めているんだなぁ、と。
攻略タイトルの増え方
ちなみに、GameWithに限らず、「ゲーム攻略サイト」が攻略タイトルを増やす流れとしては、大きく分けて2つあります。
- ゲームが人気である(人気が出そう)
- ゲームメーカーから製作の依頼を受ける
よくわからん攻略サイトが、「他に攻略するゲームあるんじゃね?」なゲームを攻略しているのは後者のためですね。
最近だと、グラスマなんかはちょっと怪しかった気がします。
リリース7ヶ月前から、「攻略サイトの土台」みたいなページがいたるサイトにあったし。
▶バンナムのモンスト「グラフィティスマッシュ」はクソゲーでも多分流行る
ただ、そこは仮にも天下のGameWith。
機会損失を防ぐためには、そりゃアホみたいな月額依頼料もかかることでしょう。
っつーことで、仮に後者だったとしても、そこまで宣伝にかける資金を調達できる見込みがある、ということで。
やっぱすげぇなアズールレーン、となるわけです。ヨイショ。
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GameWithは成長を続ける
さて、そんなGameWithですが、表面を見るだけでも、これからの成長が窺い知れます。
例えば、GameWithをここまで成長させた「モンスト攻略」コンテンツのURLは、
「https://モンスターストライク.gamewith.jp/」
ですし、訪問者数稼いでそうな「ポケモンGO攻略」コンテンツのURLは
「https://pokemongo.gamewith.jp/」
なんですよね。
この、「https://○○.なんちゃら.com/」みたいな形式って、Googleさんからしたら「https://なんちゃら.com/」とは別サイト扱いなんですよ。
正確には「WEB業界はそうだろうと結論付けている」なんで、本当の所はわかりませんけど。
なので、モンストの攻略サイトがどれだけ素晴らしかろうと、グラブル攻略サイトの評価には影響しないし、逆もまた然りだったんですね。
つまり、検索結果で上位を取る技術、いわゆる「SEO」的には褒められたものじゃなかった。内部リンクなんかの導線はあるので、完全に無と言うわけでも無いんですけど。
まぁ、アドレスだけで粗が出るってことは、GameWithって規模のわりにはSEOが弱いサイトだったんです。
でも、最近の新規立ち上げタイトルは
「gamewith.jp/dqrivals/」
「gamewith.jp/graffitismash/」
のような形式になっている。
これは「サブディレクトリ」と言って、簡単に言えばフォルダ分けをしているだけの状態なので、同じサイトとして扱われるんですね。
つまり、これからのGameWithは各タイトルの強さがお互いの攻略サイトに影響を与えるようになるわけで。
その結果、もっともっと強くなっていくと予想できます。
見えるところですら、改善されている。
上場をきっかけに、壁みたいなものをブチ破ろうとしてるのかな?なんて。
内部のSEO対策なんかにも力を入れてるんじゃなかろうか。
まぁ、ゲーマーからすると正直好ましいとも言えないし、ブロガーからしても強すぎる競合は好ましいとも言えないしで、どうにかしてほしい案件ではあるんですけどね。
んー、株でも買っとく……?