TwitchやYoutubeなど、英語圏のコミュニティで見かける「F」というネタ(meme)。
わかりやすいネタが流行る傾向にある海外ですが、「F」は単体で見ると、どうあがいても意味不明。
これ、実は日本語にすると「黙祷」のようなニュアンスです。理由なんかもあわせて、この記事で説明しましょう。
F
元ネタはゲーム「CoD:AW」
死者への追悼をあらわす「F」ですが、元ネタは「Call Of Duty: Advanced Warfare」です。
ゲームのプレイ中に、棺へ敬意を払う演出があります。
その際、イベントをおこす操作キーがFに設定されているため、画面に「Press [F] to Pay Respects」と表示されるんですね。
Fを押すと敬意を払う
「Press [F] to Pay Respects」を日本語訳すると、「[F]キーを押せば敬意を払う」。
「F」と入力している人は、画面の指示にしたがっているにすぎません。
Fはアクションキーに設定されやすい
ちなみに、Fである理由は「押しやすい」から。
パソコンでプレイするFPSゲームは、「WASD」という4つのキーを十字キーに見立ててプレイします。
その際、スペース(ジャンプ)やシフト(ダッシュ)の次に押しやすいのが「E,R,F」ということで、このあたりがアクションをおこすキーに設定されやすいんですね。
ConanのClueless Gamerで周知
「Press [F] to Pay Respects」は、アメリカの人気番組「Conan」の「Clueless Gamer」というコーナーで周知されました。
司会者であるコナン・オブライエンがCoD:AWをプレイ中、「Hold [X] to Pay Respects」が画面に表示。
Xを押すだけで、死者へ敬意を払えてしまう滑稽さが、会場を笑いの渦に包みます。
最初は「X」だった
広く周知された際、コナン・オブライエンはゲームパッドでプレイしていたので、表示されたのは「Fキー」ではなく「Xボタン」を押せという指示。
「Press [F] to Pay Respects」のネタも、最初はXでした。
PCでゲームをする文化が浸透しているからこそのエピソードですね。