リリースから早一週間、極力良い所を探しながら「FFBE幻影戦争」をプレイした結論は「擁護のしようがないクソゲー」というものでした。
確かにバトルシステムはタガタメよりも面白いですし、リリース初期はステータスバランスもよくシミュレーションRPGを楽しめています。
ただ、逆に言えばそれだけ。運営方針がゲームの根幹部分をダメにしているため、新しくプレイを検討している方には絶対にオススメできません。
もちろん、今楽しくプレイできている方はそのまま遊ぶべきですが……。
ほぼリリース直後の執筆。執筆プレイヤーはEX含め同行なし全クエストオートクリア可・アリーナ300位くらいの中堅上位層(当時)
目次
クソゲーである主な理由は3つ
- VIPランクが存在する
- 進化アイテムの入手が課金のみ
- 運営がゲームをプレイしていない
FFBE幻影戦争がクソゲーである理由は、主に3つ。
どれも「運営方針」や「課金」に関するもので、ゲームシステム自体はかなりよくできているだけにとても惜しい作品です。
【理由1】いわゆるVIPランクが存在する
FFBE幻影戦争には、課金額に応じてボーナスを得られる「Royalランク」が存在します。
さらにこのRoyalランクは、ゲーム中に「課金額に応じて上がる」とだけ記載されており、詳しい上げ方が書いてありません。
ランクアップに必要なRoyalポイントも、確認できるのは次ランクまでのみ。
その先のランクで確認できるのは「報酬」だけで、いくら課金すればどこまで上がるのか確認できない仕様です。
どうすれば上がるのかゲーム内説明も無い
Royalランクは、ゲーム内に詳しい上げ方が書いてありません。
『次のランクまであと[数値]』という記載があるだけで、支払い額なのか、はたまた入手石量なのかの記載もなし。
ゲーム内で入手できるRoyal用経験値も「Royal Point」と記載されており、実際に課金してみないと基礎システムすらわからない仕様になっています。
購入した「有償分の」石数だけ経験値が入ります。およそ2円で1Royal Point
次ランク以降の必要課金額を確認できない
Royalランクにおいて、必要経験値が確認できるのは次ランクのみ。
2つ以上の先のランクで確認できるのは、Royalランクに応じたボーナスだけです。
「特定ランクのボーナスが欲しい」という理由で課金を始めると、いくら課金をすればいいのかすらユーザーからはわかりません。
単純に悪質
ランク2(実質3)から必要額が増えはじめる
ちなみに、Royalランクの上昇に必要な課金額は、ランク2から増え始めます。
ランク0から1、ランク1から2はそれぞれ有償石300(約600円)で上がるのに対し、ランク2から3は必要有償石数が900に突然増加。
様子見の課金に対し「各ランク300ずつで上がるのでは?」と誤認させる意図を邪推してしまいます。
Royalランクは0スタート
ユーザーを騙して課金させたい意図が露骨
- Royalポイント1=1円ではなく2円
- 必要ポイントがランク2から増える
以上、FFBE幻影戦争のRoyalランクには、誤認を狙った設定が2つ存在することになります。
1つならまだしも複数あるとなると、意図的に誤認させている印象をどうしても拭えませんでした。
一応無課金でも、毎日20円分のRoyalポイントがデイリーで獲得できます
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【理由2】進化アイテムが課金でしか入手できない
FFBE幻影戦争は、主にキャラクターを集めて育成するゲーム。
ですが、そのキャラクターの育成に必要な進化アイテムが、およそ実質課金でしか入手できません。
また、前述のRoyalランクや課金パックが絡むので、無償石で購入することすらできません。これがクソゲーの理由その2。
もちろん限界突破システムも別途存在する
「時短」ではなく「必須」
FFBE幻影戦争において、進化アイテムは「時短」ではなく「必須」。
ゲーム中では「覚醒」という名なのですが、このシステムを重ねない限り、キャラクターはスキルを覚えることすらできません。
無償石での購入すらできない
覚醒に必要なアイテム「覚醒魂(UR)」は、クエストドロップどころかショップに並ぶことすらないアイテム。
まとまった数を入手する手段は、課金のオマケで付いてくるいわゆる「課金パック」や、継続課金イベントのボーナスに限られます。
フレンドとの相互ログボで貰える「フレンドコイン」では購入できるが、フレンド数上限も課金しないと増えない
イベ入手できるように見せかけてできない
FFBE幻影戦争が悪質な点として、「覚醒魂(UR)」がイベント報酬に設定されている点にあります。
パッと見無課金ユーザーでも入手できそうに見えるのですが、FFBE幻影戦争では、毎日の体力回復回数すら前述のRoyalランクに依存します。
無課金だと体力を回復しきれず、交換に必要なイベント通貨を必要数集められないので、1度のイベントで僅かな量しか入手できない仕様になっています。
スタミナ上限も課金で増加
ちなみに、石などで回復できる体力(スタミナ)上限。プレイヤーランクによって増加するのですが、これも石の消費でしか上がりません。
ランク経験値をクエストクリア時に獲得できないFFBE幻影戦争。
ミッション達成によって獲得する必要があるのですが、そのミッションは主に「石消費量」「キャラ入手数」「覚醒回数」「限界突破回数」などが設定されています。
ストーリーの進行度などのミッションも多少はあるものの、現状全て消化しても最大ランク250中の40程度までしか上がりません。誤差です。
キャラドロップももちろん無し。タガタメの練成システムも撤廃されたので、一定以上のプレイヤーランクは「どれだけガチャを引いているか」の指標です。
低レアキャラを育成すると損をする
先ほどご紹介した「覚醒魂(UR)」は、全レアリティのキャラで同等の量を要求される覚醒素材。
でありながらSR以下のキャラはステータスがとても低く設定されています。
そのため、無課金にありがちな「強いSR・SSRキャラで繋ぐ」というプレイはできません。
むしろ、SR以下のキャラクターに覚醒魂(UR)を使えば使うほど、実質損をすることになります。
その育ったSRキャラを使ってもゲーム中で覚醒アイテムが入手できないので……
【理由3】運営チームがゲームをプレイしていない
FFBE幻影戦争がクソゲーであるとどめの理由は、運営チームがまともにプレイしていないという点。
これだけなら珍しくはないのですが、FFBE幻影戦争はスクエニが開発を外部に委託しているアプリゲームです。
そのため社内に各システムの実装意図を理解した方がいらっしゃらない様子。場当たり的なノリでバランスをいじります。
開発だけ別会社
FFBE幻影戦争はスクウェア・エニックスが運営するゲームですが、開発は外部委託。
FFBE幻影戦争の開発は、アプリゲー開発を主軸とする企業「gumi」が行っています。
開発委託自体は珍しくありません。本家「FFBE」も外部開発でしたね
運営がゲームシステムの意図を理解していない
- スクエニ内部に開発者が居ない
- 意志決定権限を持つ人間がプレイしていない
上記2項が上手く折り重なった結果、システムそれぞれの実装意図を理解しないまま運営されることに。
でありながらMMORPG級の育成要素もちらほらあるので、プレイヤー側は何かを育成するたび調整の恐怖に震えることになります。
「救済措置」が「必須の強化」になったことも
運営方針の実害として、「救済措置」が「必須強化」へ修正されてしまった例があります。
FFBE幻影戦争では、装備クラフト時に追加で同じ装備を消費すると、武具に「プラス」を付けられます。
また、装備それぞれが「タイプ」というステータスを持っており、これらはクラフト時にランダムで付与される仕様。
つまりプラスは本来、ハズレタイプの救済措置として実装されたのでしょう。売るよりは……みたいな。
ポケモンの性格みたいなもん。タイプに応じて上がりやすいステータスや上限が決まる
このプラス、当初はあくまで成長率が上がるだけで、限界ステータスなど最終性能には影響がありませんでした。
そのため、プラス途中で目的のタイプがついていたら、それを育成するのが主流だったのです。
ですが、リリース初期に一部ユーザーから「プラスの付いた武器が弱いのはおかしい」という声が届いたのでしょう。
結果、運営は疑問を持たずその声に従い「プラスのついた武具には特殊アビリティを付ける」という修正を実施。
プラスの低い武具の実質下方修正
にも関わらず個別の補填などはありません。
武具はレベルを上げるだけでなく、ステータスを伸ばす「ドワーフ槌」というドーピングアイテムも完成には必要でしたが、使ったそれらも返還されません。
もちろんドワーフ槌は超貴重。一定期間ごとに限られた量しか入手できないアイテムです。
つまり実質「育成だけロールバックするけど使った素材の個別返還は無いよ」ってやつ
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迷っているならやらない方が良い
以上、「FFBE幻影戦争」がクソゲーである3つの理由でした。
FFBE幻影戦争を始めるか迷っているアナタや、これから続けるか迷っているアナタ。
絶対にFFBE幻影戦争をプレイするべきではありません。
無課金にはそもそもゲームをプレイする権利がありません。
結果無課金ユーザーがすぐに掃けていくので、課金しても他プレイヤーと差が付きません。全員課金してます。
単純にアプリゲームを探しているなら、無課金でも遊べるゲームで遊ぶのが、ゲーム体験としても課金の価値・優越感としても間違いなく上です。
「FFBE幻影戦争」は、札束で殴りあいたい方や、FFおよびスクウェア・エニックスに特別な思い入れのある方のみが遊べる『選ばれた戦士』のためのゲームです。