遊戯王マスターデュエルにおける、ドローが偏る理由とその対処法についての記事。
結論から言えば「ランダムだからこそ発生している」偏りとの付き合い方を考えてみましょう。
心構えなどではなく、確かにプレイヤー側で施せる対策は存在しています。
マスターデュエルでデジタルカードゲームに初めて触った!みたいな紙勢向け
目次
ランダムだからこそ偏る
ランダムなはずなのに偏る手札。これはむしろ、ランダムだからこそ偏っています。
そもそも同じカードが重なる確率は2枚詰みでもカードごとに約5%ほど。初期手札が5枚とすれば、むしろ複数握りは日常です。
ではなぜ紙と比べて偏るのか、といえばそれは逆。むしろアナログ版のシャッフルがランダムではありません。
紙でやるとカードが偏らないから、アナログ勢は相対的にすっげー偏るように感じてるはず
同じカードが重なる可能性は約5%
例えばデッキが40枚としましょう。
デッキ中ごろのカードを見て、その上に特定カードがある確率はもちろん1/39です。
いろいろ面倒なのでざっくり1/40として、下にもカードがあるわけですからこちらも1/40。足して2/40=1/20。
最上下のカード度外視かつ概算ではありますが、つまるところ2枚積みでもおよそ5%の確率で重なってしまう計算になります。
もちろん様々なカードを複数枚投入するはずで、初期手札も5枚ありますから、その中で1~2種類のカードを2枚握るのはむしろ日常と言えます。
カードゲームのシャッフルはランダムではない
ではなぜ紙でやるとさほど偏らないのか、と言えば、それは人間の手によるシャッフルがランダムではないから。
5%というのはあくまでカード配置が等確率である前提です。
対して手でシャッフルする場合、同じカードはシャッフル前に山札の異なる部分へ差し込んでみたり、2つに分けた山札を交互になるようにあわせたり……と「意図的にばらつかせる」工夫を行うはずです。
ランダム=無作為と捉えるのであれば、シャッフルはランダムとはかけ離れた場所にある
紙の最適構築がMDの最適構築とは限らない
以上が、マスターデュエルにおける手札が、アナログ版OCGと比べて偏りやすい理由です。
ここでわかるのが、アナログ環境で結果を残しているデッキレシピがマスターデュエルにおいても最適解だとは限らない点。
特定カードを複数握ると途端に動きが鈍くなる、初動を数種類のカードに強く依存している、といったデッキを用いる場合は、マスターデュエルに合わせた調整が必要かもしれません。
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偏りへの2つの対処法
- 初動の幅を広げる
- 3積みに対して慎重になる
マスターデュエル特有の偏りへ、構築段階で、かつ簡単に対処できるオススメの方法は上記の2つ。
デッキ内の初動となるカードを潤沢にすることで、そもそも偏っても戦えるようにするのが1つ。
被りに弱いカードを減らすことで、そもそも偏らないようにするのがまた1つ。
もちろんここを考えるのがプレイヤーの腕の見せ所なんだろうけど、遊戯王はぶっちゃけ初心者なんでよくわかんねっす
①初動の幅を広げる
デッキの初動を増やせれば、偏りそのものが怖くなくなります。
初期手札が2種類3枚ずつだったとしても、そのカードだけで妨害や除去を押し付けていけるのであれば何の問題もありません。
もちろん紙版構築でも意識すべき点ではありますが、たとえ多少デッキパワーが落ちたとしても初動を増やす価値がマスターデュエルにはあるはず。
例えば1枚から動けて邪魔なカードも無い十二獣とか、マスターデュエルで紙以上に強いテーマだと思う
いや紙でもつえーんだけど
②3積みに対して慎重になる
デッキにカードを複数枚採用する際、特に3枚積みには慎重になる必要もありそうです。
2枚詰みカードが重なる確率は約5%と前述しましたが、これが3枚になると3-1=2。
上下で被る確率がそれぞれ2/40で計4/40となれば、重なってしまう可能性は10%。
枚数を1.5倍にしただけなのに、偏る確率は2倍になってしまいます。
どうしても引きたいカードや、複数枚握って嬉しいカードを除き、同じカードの3枚投入は極力避けるべきでしょう。
例えばエルドリッチとかだと、永続罠や本体は2積みで幅広く採用する方針のが勝率高いかも
『引いて嬉しいカード』を増やそう
以上が、遊戯王マスターデュエルにおける手札被りの理由と、簡単にできるその対処法でした。
つまるところ、構築の際の「ドローして嬉しいカードを増やす」という考え方を、アナログ版以上に大切にすべきなのかなと。