どうも、WEBマンガおじさん、hkmです。
先ほど、覚書の一押しWEBマンガ一覧を更新しまして。
タイトルを羅列しているだけなのは勿体無い、そんな作品がやっぱりあるので、幾つかレビュろうかな、と。せっかくのごちゃまぜブログだしね。
ということで、今回ご紹介するマンガは、「うちのアパートの妖精さん」です。
2頭身キャラクターたちが織り成す、ほのぼのとした日常コメディを、とくとご賞味あれ。
きららとタイムの間くらい
ジャンルとしては、日常系4コママンガ。
登場人物から悪意を感じない、いわゆる「優しい世界」が延々と広がっています。
その分、シナリオに起伏は乏しいです。
が、4コマ漫画としての起承転結はしっかりしている印象ですね。
感覚としては、
「まんがタイムきららっぽい世界観の、まんがタイムっぽい漫画」
といったところ。
恋愛要素は無いけどね。
キャラクターありきのストーリー
うちのアパートの妖精さん 1話より
シナリオの薄い4コマ漫画。
となれば、魅力の大多数はキャラクターに依存します。
このキャラクター達が、まぁ魅力的なんです。
一部を除き人間ではないものの、どのキャラクターにも悪意を感じない。
この点に関しては、「キャラクターに人間味を求める」という方からすれば一長一短ではあるものの、僕個人としてはとっつきやすくていい感じ。
また、盛り上げるために登場しがちである「いらんことしい」なキャラクターも登場しないのはすばらしい点でしょう。
「シナリオを、特定の方向へ動かす為に作られたキャラクター」が居ない作品は、読んでいて心地良いんですよね。
キャラクターが居るから、ストーリーが生まれる。
荒木飛呂彦も似たような事言ってた。
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個性溢れるキャラクター
悪意の存在しないキャラクターは、「相手を許容する」という本質が似通うため、平坦になりがちです。
どのキャラも似たような性格になっちゃう。
でも、「うちのアパートの妖精さん」は一味違う。
本質どころか、ぶっちゃけ顔も大体同じなんですけど、どのキャラにも一つまみのスパイスが利いているんです。
例えば、いかにも妖精らしい見た目のフェアリーさん。
ファンシーメルヘンな見た目から、数々の毒舌が繰り出されます。
うちのアパートの妖精さん 1話より
毒舌とは言っても、傷付けるようなものではなく、軽口のようなもの。
テンポの良いイカつい言葉は、時として心地よさをもたらしてくれます。
他にも、ドジだけど笑顔のまぶしいコボルトさんや、
うちのアパートの妖精さん 2話より
元気いっぱいでちょっとおバカなジャックランタンさんなど。
うちのアパートの妖精さん 10話より
一癖ある、愛らしいキャラクターがところせましと動き回ります。
ちなみに、主人公はいかにも害が無さそうな青年。
こういうところもきららっぽい。
微妙に民俗学を学べる
伝承で伝わる「妖精」や「精霊」をテーマとしており、主人公が民俗学を学ぶ学生である設定になっていることから、妖精の伝承などをめっちゃほんのり学ぶこともできます。
うちのアパートの妖精さん 2話より
話数のタイトルがキャラクター名になっているような、1キャラクターに焦点を当てた回で、特に顕著です。
別に民俗学の知識がついたからどう、って訳ではありませんが、なんとなくお得な気持ちになったりならなかったり。
いや、そもそも正確な情報なのかもわからないですけど。
そもそも民族伝承に正確もクソもないか。
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単行本未発売
さて、様々な魅力溢れる「うちのアパートの妖精さん」ですが、一つだけ問題点があるんですよね。
単行本が発売されていないんです。
この記事を執筆している2017年6月13日現在では、11話までの更新となっており、バックナンバーは直近2話と最初の2話のみ。
毎話完結の日常系作品であるため、途中から読んでも面白さはあります。
が、キャラクターの魅力的な作品であるからこそ、キャラクター毎の登場話から読んで欲しいんです。
でも、バックナンバーを辿る手段が無い、というジレンマ。
▲ぐぬぬ
なので、
「紹介はしたものの、単行本発売待ちがおすすめ」
という、なんとも煮え切らない結論に。
月刊誌であることや、毎話のページ数がそこまで多くない事を考えると、単行本の発売はもうしばらく先かな……。
きらら豚におすすめ
ということで、特にきらら豚の皆様へおすすめしたい「うちのアパートの妖精さん」でした。
きららから百合営業を引っこ抜いた感じの作品です。多分。
WEBで読む分には料金も一切かかりませんし、気になった方は是非、ご一読のほど。
日常系コミックジャンキーな僕が定期巡回しているサイト一覧はこちら。
趣味が合う方には、刺さる漫画を結構多く紹介できている、はず。