この記事では、アニメイト擁する版権衣装ブランド「ACOS(アコス)」についてまとめています。
衣装の品質やコストパフォーマンス、主なターゲット層などの解説が主。
正式名称は、「アニメイトコスチューム館」だそうです。
主に女性のコスプレイヤーさんにおすすめなブランド
目次
ACOSのメーカー概要・基本情報
サイズ展開
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S / M / L / XL / XXL
メンズL(女性キャラ衣装) |
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価格帯(一式)
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8,000 ~ 25,000円程度
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中古相場
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新品の30~50%程度
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姉妹ブランド
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メインジャンル
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コスプレイヤー向けの高品質衣装
Acosはコスプレをするすべての皆さんを全力でサポートします
版権元様に認められた高品質な商品なので、型やカラ―など、設定どおり忠実に再現されています。
引用元: 初めての方へ
ACOSでは、主に「コスプレイヤー向け」の衣装を取り扱っています。
イベントや撮影などで重要なところはしっかりこだわりつつ、適度に妥協を織り交ぜることで、高品質の衣装を安価で提供。
見栄えの良いシルエット
ACOS製衣装は、シルエットの美しさが特徴。
キャラクターの衣装をそのまま三次元におこしたような、スマートなシルエットは印象深いものです。
元の衣装デザインがハイウェストなこともおおいので、スラっとスリムに見えるのもうれしいところ。
着た時に「キャラらしさ」が見える
シルエットの再現性が高いので、自ずとキャラクターの再現度も高くなります。
「読者はキャラをシルエットで判断している」とは、マンガ業界で良く聞く話。
ただ、三次元っぽさはそぎ落とされているので、生半可なメイクだと浮いてしまうかもしれません。
布の質は中の上
衣装に使われている布は、しなやかでハリのある質の高いもの。
コスプレっぽさを感じることはありません。
衣装によっては本物の制服と比べると織りこみが少ないかな?程度
「本物っぽさ」より「着易さ」「見た目」を優先
布地の選択は、本物っぽさよりも着易さや見た目の再現度を優先しています。
一部衣装は、触った時に違和感を感じるものもあるかも。
例えば、ランカ・リー(マクロスF)の黒うさぎ衣装なんかは、背面リボンにおけるピンクの裏地がシャカシャカした生地。ほぼ同じ構造の、白うさぎシェリルももちろん同様。
あのデカリボンはしっかりした布だったら重すぎる
裏地は無いものも多い
ACOS製の衣装、布地の質こそ高いのですが、裏地は無いものも多いです。
夏服や半そでなどはまだ良いのですが、「どっしりした服」にも裏地が無いのは気になるかも。
例えば、ラブライブ!サンシャイン!!の浦の星女学院制服は、冬服にも裏地がありませんでした。
まどか☆マギカの杏子には裏地があったので、デザインやシルエットとして必要な衣装にのみ裏地を用意しているようです。
細部の表現は妥協
シルエットや布の質が良い反面、価格帯によっては細部の表現は妥協してあります。
特に、金属加工などのコストがかかる部分は、汎用品を活用していたり。
金属ボタンは全衣装共通
制服ブレザーなどの金属っぽいボタンは、全衣装共通の「平たい丸ボタン」です。
撮影などではあまり気になりませんが、インテリアとして購入すると、少し残念な気分になるかも。
構造よりも見た目を優先
値段によっては、衣装の構造も、布地と同じくディテールより見た目や布コストを優先していたり。
例えば、まどか☆マギカの制服ジャケットなどは、本来重ね着であるものを1枚にしています。
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ジャンル・タイトルで質が大きく違う
ACOS製の衣装は、ジャンルの旬やタイトルの対象ターゲットによって、質や値段を大きく変えてあります。
「魔法少女」チックな作品を実際に手元で比べてみると一目瞭然。
そのため、一概に『ACOSを「超」高品質』とは言えないかもしれません。
20代後半~30代向け作品の場合
「カードキャプターさくら」や「美少女戦士セーラームーン」などは30代以上をメインターゲットとした作品。これらの衣装はクオリティに妥協がありません。
特にバトルコスチュームなどは、手元にとって見てもCOSPATIOに勝るとも劣らないディテール。シルエットに関してはACOSの十八番ですので、仮にCOSPATIOで販売されたとしても、大きく上回るモノは上がってこないと断言できます。
コレクターズアイテムとしても問題ない品質と言えるでしょう。そのかわり、価格はどちらも25,000円弱。
クロウカード編のさくらコスチュームはタカラトミーからも版権衣装が発売されていますが、あちらはブラウスとワンピースが一体になって背面ファスナーだったりと、買いやすい値段で販売することを意識しているようで。
10代後半~20代前半向け作品の場合
対して、同じ魔法少女ジャンルである「魔法少女まどか☆マギカ」などは、当時流行していた「旬」のジャンル。10代~20代前半のコスプレイヤーに向けた商品でしたので、恐らく「15,000円以下で流通させる」という前提あっての商品だったのでしょう。
コストを下げたいものの、布をふんだんに使っているのが魔法少女の常。その結果、細かいディテールやマテリアルに多少の妥協が見られます。
例えば、「巴マミの衣装」はファスナーがACOSには珍しくYKK製ではなかったり、トップスがバックファスナーだったり。撮影やイベント着用に支障の無い部分へコストダウンを重ねることで、手袋や靴下、髪飾りまでセットになった豪華セットを13,800円という低価格で提供できています。
スカートにミニ丈パニエが縫い付けられていたり、パフスリーブが潰れないようなパターンになっていたりと、安価とはいえシルエットに妥協はありません。
いわゆる「業者製」と比べたらスーパー高品質
コストパフォーマンスは高い
ACOS製衣装の評価としては、やはり「コストパフォーマンスの高さ」が目立ちます。
高品質な撮影映えする衣装が、版権ライセンスや監修付きで、業者衣装と同じ価格帯なのはやはり破格。
高くても2万円代
ACOSの価格帯は、高くても2万円代に抑えられています。
2万円を超えるものすら、衣装の構造が複雑なものくらいで、中には上下併せて1万円以下のものもあります。
中古でも値崩れしにくい
ACOS製衣装は、中古でも大きな値崩れをおこしにくい印象があります。
中古市場での流通価格は、定価があまり影響せず、ジャンルの人気だけでほぼ決まっているようです。
特に艦隊これくしょんの「島風」など、男女両方からの人気が高い衣装は、ほぼ定価での流通を多く見かけます。それで取り引きが成立してたり。
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女性をターゲットとしたブランド
ACOSの主なターゲット層は、「女性コスプレイヤー」です。
バリエーションの多い類似衣装などが多く、併せなどをする際には、デザインやシルエットの統一化がしやすいのかな、と。
アニメや乙女ゲー作品が主
ACOSが取り扱う衣装は、主にアニメや乙女ゲーム作品のもの。
露骨に女性向けアニメのみの取り扱い、というほどではありませんが、アニメも女性人気の高いものを取り扱う傾向にあります。
美少女コンテンツ関連の衣装も同様で、「ラブライブ!」などの女性レイヤー人気が高そうなジャンルはとりあえず網羅されている感じ。
イベント映えしますし、併せも気軽にできますし。
胸つぶしなども販売
女性向けブランドであることを象徴するものとして、バストホルダー(胸つぶし)の取り扱いがあります。
女性が男性キャラのコスプレをする際、胸を目立たなくするアレですね。
サポートアイテムの販売は「コアデ」
胸つぶしやメイク用品など、特定キャラクターに関するものではない商品は、「コアデ」というブランドから販売されています。
コアデもアニメイトのグループ企業ですので、ACOS商品と捉えて差し支えはありません。
サイズは「男女兼用」だからこそ要注意
(cm) | 身長 | バスト | ウエスト | ヒップ |
---|---|---|---|---|
S | 151~158 | 78~82 | 56~60 | 84~88 |
M | 156~163 | 82~86 | 60~64 | 88~92 |
L | 159~166 | 86~90 | 64~68 | 92~96 |
XL | 166~175 | 90~94 | 68~74 | 96~100 |
men’sL | 170~180 | 96~104 | 78~86 | 100~104 |
ACOSのサイズは、キャラの性別に関わらず「男女兼用サイズ」を謳っています。……が、男性Mと女性Mを兼ねたサイズなどは作れるわけが無く、結果としてACOSオリジナルサイズになっています。
シルエットを重視する都合上、肩幅や胸囲などは特に顕著です。「普段○サイズだから」という理由で購入すると、男女問わず、ダボるかファスナー上がらないかの二者択一。
衣装によってぜんぜんちげーの
男女サイズの中間なイメージ
目安として、普段メンズS/レディースLを着用している当方がACOSの衣装を着用する場合、Mサイズが丁度良い感じでした。
ただ、コルセットなどのウェストを絞る衣装はMだとサイズ感が悪いどころか着用すらできないものも。身長や性差などが影響して、本来ウェストに該当するであろうくびれ部分が思いっきり肋骨に被ったりします。
近場にACOSの実店舗がある方は、購入前に一度試着してみるのを強くオススメ。
骨へこますのは流石に無理
「メンズL」はXXL
ちなみに、ACOS製衣装で稀に見かける「メンズL」は、単純にXL以上という意味で名づけられているようです。
そのくせ、ラブライブ!サンシャイン!!の冬制服はサイズ展開にXXLがある商品も販売されていたり。
ACOSに限った話ではありませんが、サイズタグはあくまで「参考」として捉えるべきでしょう。
M/L以外のサイズは一部商品のみ
豊富なサイズ展開を誇るACOSですが、MとL以外のサイズは、一部商品のみでの展開です。
XL・XXL・メンズLは、前述のラブライブ!や艦隊これくしょんなど、男性人気の強いものに多い傾向。
Sサイズは、ジャンル規模の大きい衣装にのみ用意されているような印象ですね。
衣装作成にあたり、サイズごとに型紙を作らなければならないので、展開をあえて少なくすることで値段を抑えているのでしょう。
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再生産の希望が薄い
ACOS製衣装で注意したいのが「売り切れたら再生産の望みが薄い」という点。
前述の通り、ジャンルの旬やターゲット層に応じて品質・値段を決定しているACOS。長期間に渡りよほどの人気が無い限り、再生産されることはありません。COSPATIOのような「再生産リクエスト」もなし。
根強い需要があるであろうCCさくらのクロウカード編OP衣装も、2016年10月を最後に2年間再生産されていない原状を見るに、買い逃すともう手に入らない衣装がほとんどでしょう。
言いたかないけど「迷ったら買え」系
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