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どうも、この時期はブレーカー落ちに気を使うhkmです。

最近は冷凍食品も良くできてて、我が家では電子レンジを使う機会が多いんです。
そしてこの時期やっぱり寒くて、エアコンを付けちゃう。

そうすると何が起きるか?
そう、ブレーカーが落ちるんです

どうにも不自由すぎるので、ブレーカーの落ちないアンペア数の目安。

少し考えてみました。

アンペア、ボルト、ワットの関係

そもそも家電に書いてある多くがワットなのに契約がアンペア

これが直感的にアンペア数を決めかねる原因の一つです。
これを理解するには、中学生時代の理科をおさらいするのが良いでしょう。

A(アンペア)

アンペアという名称は、電流と磁界との関係を示した「アンペールの法則」に名を残すフランスの物理学者、アンドレ=マリ・アンペール(André-Marie Ampère)に因んでいる。

アンペア – Wikipedia

▲由来は人名

電流、すなわち電気の流れるを表す単位です。

力などではなく、電気そのものの量を表しています。

ここに、ボルト(電圧)をかけることによって、最終的なエネルギー量が変わります。

V(ボルト)

ボルタ電池を発明した物理学者アレッサンドロ・ボルタに由来する。

ボルト (単位) – Wikipedia

▲また人名

電圧、一般家庭で言えば電気を押しだす力を現す単位です。

日本ではこれが、100Vと定められています。
例えば10Aでの契約であれば、最大で
10A x 100V = 1000 の電気エネルギーを使う事が出来ます。

大量の水を、力強くかけるほど紙を破りやすくなる、と例えれば少しは判りやすいかも。

この式における「1000」であるエネルギーの事を、ワットと言います。

W(ワット)

ワットという名称は、蒸気機関の発展に大いに貢献したジェームズ・ワットにちなんで名づけられた。

ワット – Wikipedia

▲結局全て人名

消費される電気エネルギー、つまりは、その家電が動作するのに必要なエネルギーを表す単位です。

さきほどの例えで言えば、
どれだけの力をかければこの紙は破れるのか
という事です。

家電においては、この「紙が破れた状態」が正常に動作している状態ということですね。

契約アンペア数の最適解

つまり日本では、

  • 使う家電の消費エネルギー(W/ワット)が、契約アンペア数の100倍を超えるブレーカーが落ちる
  • 契約アンペア数を上げれば基本料金が高くなるので、上記アンペア数ギリギリで賄う

これがアンペア数の最適解となるわけです。

結局のところ、その家庭がどれだけ電気エネルギーを同時に利用するか
それが最適なアンペア数の焦点になります。

答えを導くためには、お使いの家電が必要とするエネルギーしっかり把握しておきましょう。

ちなみに、電子レンジに表記されているW数は実際の消費エネルギーではなく食品を温める事に使うエネルギーのみを表しています。
実際に使われるエネルギーは1000Wをザラに超えるので、その点ご注意下さい。

また、日本では1A刻みなどで契約できる訳ではありません。

  • 10A
  • 15A
  • 20A
  • 30A
  • 40A
  • 50A
  • 60A

この7種類から選択する事になります。

10A

1000Wまでの家電を同時に利用できる事ができます。

冷蔵庫の温度を維持するだけでも100W程度は使うでしょうし、ドライヤーを使う事すら現実的ではありません。
冷暖房も難しいですし、トースターでパンも焼けず。電子レンジも怪しいところですね。

これらの家電を使うたびに他家電を消せば動作はするかもしれません。
ですが、その都度初期起動で余計に電力を使い、結果として電気代は高くなることでしょう。

その家で生活する、ということであれば、10Aはあまりオススメできません

15A

1500Wまでの家電を同時に利用する事ができます。

10Aと比べると余裕はあるので、ドライヤーとテレビ程度なら同時に使用出来るでしょう。
ですが、逆を言えばそれだけでカツカツ。
何かの拍子にブレーカーが落ちる事も。

パソコンでの作業を行う方であれば、まだまだオススメはできません
1人暮らしの方ならば、消費量をしっかり意識すれば問題はないかも。
ギリギリ、といったところでしょうか。

20A

2000Wまでの家電を同時に利用する事ができます。

例えばパソコンと暖房。洗濯機、テレビ、炊飯器。
暖房の種類にもよりますが、なんとか3~4種類の家電を使えます
最近のものは消費電力が抑えられていますからね。省エネ。

1人暮らしであれば、あまり気にせず家電を使える契約数が、この20Aになります。
逆に2人以上ですと、消費電力に気を使う必要がまだまだある契約です。

30A

3000Wまでの家電を同時に利用する事ができます。

30Aですと、ある程度余裕がでてきます。

炊飯器や電子レンジでご飯の準備をしつつテレビを起動。
その間もしっかり部屋に冷暖房を効かせる事も出来るでしょう。

節電を意識しているご家庭ですと、考えるべきはここでしょう

ですが、IHクッキングヒーターなどを使うご家庭ブレーカー落ちの可能性も。
ドライヤー1~1.5台分ほどの電力を消費するものが多いので、使用中に限っては20A契約と同等になります。

朝に電気ケトルなどを利用し、洗面台でドライヤー、などと言った場合も残り10A程度。
とどめを刺す事も十二分に可能です。
電気ケトルとドライヤーを分けて使うなど、ある程度の工夫は必要でしょう。

2台以上のエアコンを使う場合もすこし不安が残ります。

40A

4000Wまでの家電を同時に利用する事が出来ます。

環境によっては、逆にブレーカーを落とす事が難しくなってきます。
エアコンと電気ケトル、そこにドライヤー程度では落ちません。

更に消費量の多い家電を使えば落ちる範囲ではあります。
ですが、そうでもしないと落ちない、という事でもあります。

30Aで不安なご家庭はこちらがオススメ。

エアコンを使いたい部屋が複数ある、といった場合も視野に入ります。

50A

5000Wまでの家電を同時に利用する事が出来ます。

ここまで来ると、ブレーカーを落とすのにかなりの家電が必要になります。
エアコン複数利用、さらに朝家電フル作動で落ちるか落ちないか。

4人家族の一軒家でも、何も考えなければ落ちません。

朝に電子レンジと電気ケトルを気兼ねなく同時起動できるのは助かりますね。

60A

6000Wまでの家電を同時に利用する事が出来ます。

50Aでも怪しい、という事であればこちらの契約を選択する事になります。
が、特別な事情がない限り、家電の使い方を見直すべきかもしれません。

オススメは30A

ちょっと使い方に気を配ればブレーカーが落ちない30A。
同居されている方に理解が得られるのであれば、30Aが無難です。

一人暮らしなら20Aもオススメですね。

美容院などの特殊な環境では60Aでも足りないので、専用の契約が取られる事もあるそうで。

ちなみにうちは2人で20Aでした。そりゃブレーカーも落ちる

記事、2つほどブレーカーさんに持っていかれてます。