スマホアプリゲームとして登場したビーマニ、『beatmania IIDX ULTIMATE MOBILE』を1週間プレイしてみての感想について。

どんなプレイスタイルならオススメできるかや、なんとなくの難易度目安についても掲載しているので、インストールするか迷っている方の参考になれば。

基本無料ではあるものの、音ゲーとして遊ぶには課金がほぼ必須なのがなぁ……。面白いんだけども。

ぼく

著者は10年くらい前に1ヶ月だけ触ったクソ雑魚7段。ガチ勢だとまた違う感想になるかも?

こんな人にオススメ

  • とにかく難しい音ゲーがやりたい
  • ゲームはタブレット端末で遊ぶ
  • 多少の課金に抵抗はない
  • 弐寺コンを持っている

こんなあなたはスルー

  • 音ゲーは気持ち良く叩きたい
  • ゲームはスマホ端末で遊ぶ
  • 課金するくらいなら買いきりゲーを買う

『beatmania IIDX ULTIMATE MOBILE』は面白いの?

そもそもの話、弐寺モバイルが面白いか否かという話であればめっちゃ面白いです。

正統派音ゲーをそのままアプリに移植した形なので、とにかく音ゲーを遊びたいアナタなら楽しめるはず。

ただ、良くも悪くもそのまま移植しただけな印象で、粗も目立つので万人にはオススメできないのかなと。

『弐寺モバイル』原作そのままの点

  • 譜面がそのまま
  • 収録楽曲数がほぼそのまま

beatmaniaIIDXをそのまま移植したアプリなので、それぞれの譜面はアケ版のまま。

また、収録楽曲数もそのままとまでは行かないものの、1ststyleからHEROIC VERCEの楽曲まで収録。

バージョンによっては30曲ほど収録されており、全てあわせれば1,000曲くらいあるのかもしれません。数えてないけど。

譜面がそのまま

譜面は「POSESSION」や「Lucy」などの特殊な物を除き、いかなる高難度譜面でも妥協なくそのまま実装されています。

3y3sや冥なんかもそのまま。タッチパネルでやるような譜面じゃないものもちょいちょい混ざります。

ぼく

ちょいちょいってほど少なくないかも

スマホゲーとしては難易度高め

元はアーケードゲーム、しかも物理キーでの操作を想定された譜面達。

最高難度の12はもちろんのこと、レベル10あたりからアプリ音ゲーで上位の難易度の譜面ばかりになります。

腕にかかる負担としては、レベル10=ガルパ(片手)27くらいな印象。

収録楽曲数がほぼそのまま

前述の通り、膨大な楽曲数を誇る弐寺モバイル。

譜面投稿系を除けば、アプリゲーの中では最も楽曲の収録されている音ゲーだと思います。

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AC(ゲーセン)版やCS(PS2)版と違う点

  • 打鍵音なし(クラップのみ)
  • 皿(スクラッチ)がスワイプではなくタップ
  • ビギナーオプションに変化あり
  • DPが存在しない

弐寺モバイルは、楽曲を演奏するゲームではありません。

また、皿はスクラッチではなくタップでの処理。完全な縦連打と化しました。

他、一部ビギナーオプションもスマホ用に変更されています。

打鍵音なし(クラップのみ)

弐寺モバイルのタッチ音設定

アプリ版弐寺には、ノーツを拾った際のキー音がありません。

裏で流れる音楽に併せて画面をタップするシステムで、『パチッ』という音を鳴らすか否か選べる程度。

その分アプリでもスマートな判定を持つ印象ですが、『DJ感』を求めている人には物足りないかも。

皿(スクラッチ)がスワイプではなくタップ

アプリ版弐寺では、ターンテーブルを他ノーツ同様のタップ処理で行います。

全てのかまぼこが縦連打と化すため、灼熱なんかのプレイ感は原作と大きく異なります。

指への負担は増えた反面処理はしやすくなった印象で、器用な人なら灼熱(A)もあっさり行けそうな雰囲気はありました。

ぼく

いや僕はHでいっぱいっぱいですけど

ビギナーオプションに変化あり

アプリ移植に伴い、ビギナー向けのアシストオプションが一部変化。

6・7鍵を排除する5鍵モードがなくなった反面、同時押しを無くしたり、2鍵同時までに制限したりするオプションが追加されました。

5鍵モードはなし

アプリ版弐寺では、5鍵にするビギナーオプションが削除されました。

前述のタップ皿も伴い、どんな難易度でも実質8レーンの音ゲーです。

同時押し数制限モードが実装

弐寺モバイルの同時押しアシスト機能

モバイル端末に優しい「同時押しアシスト」機能が追加。

同時押しを2つまでに制限する『同時押し制限』と、一切の同時押しを単押しにする『同時押し無し』のオプションを選べます。

概ね同時押しで難易度を調整しているゲームなので、これらのオプションを使えば最難譜面が楽しげなスマホ向け乱打譜面に。

もちろんその分ノーツ数は減るので、どれだけ頑張ってもリザルト評価はCやDになります。

ぼく

プライドを捨てて1回使ってみると案外楽しいやつでした

DPが存在しない

アプリ版弐寺には、画面サイズの都合上DPが存在しません。

レーンが細すぎてあったところで誰もクリアできないまでありそうですが、譜面確認などにも使えないので注意。

アプリ版弐寺の問題点

上手いことアプリに移植した弐寺モバイルですが、それだけに問題点もいくつか抱えています。

特にテストプレイの是非を疑うレベルの細いタップ判定は凶悪の一言。

また、HYPER・ANOTHERをプレイするにはそれぞれ月額課金が必要で、課金するかの判断をするために一度継続課金に申し込まないといけないのも難点。

無料お試し期間こそ設定されていますが、その期間が過ぎると自動で更新されるのは褒められたものではないのかなと。

タップ判定が狭すぎ


とにもかくにも、弐寺モバイルはそれぞれのノーツレーンが狭すぎます。

iPadを横向きに使って、偶数鍵(青いトコ)の幅がようやく2mmあるか無いか程度。

間違っても指を横に並べることはできませんから、同時押しや階段の処理には運指の工夫が必要になります。

横向き・タブレットでの操作が必須

一般的なタブレット端末を横向きに使っても各レーンが指より細い弐寺モバイル。

ゲームのまともなプレイには、どうしてもタブレット端末が必須です。

スマートフォンはもちろんのこと、iPad miniなどの小さいタブレットでも少しプレイは厳しい印象を受けました。

画面を無駄に使いすぎ

弐寺モバイルの画面レイアウト(横向き)

タップ判定の狭さにも繋がるのですが、弐寺モバイルは画面上下および左右の余白が多すぎるゲーム。

実際のプレイ画面を見てみると、実にその面積の半分程度が余白や装飾に使われています。

的確なレイアウトをしての悪い操作感ならまだしも、明らかな改善余地のある悪い操作感は慣れるまでフラストレーションがたまるものでした。

実質月額課金ゲー

難易度 楽曲 プレイ制度
0円 NORMALまで 制限あり スタミナ制
480円 HYPERまで 実装曲すべて フリープレイ
980円 全難易度 実装曲すべて フリープレイ

基本無料を謳っているアプリ版弐寺ですが、もちろん当然月額課金ゲー。

ストアのディスクリプションサービスを使用しているので、解約しない限り自動で更新されつづけるのも少し違和感を感じます。

結果を見れば課金もやぶさかでは無いゲームなのですが、いささか課金させるまでの手口が悪質な印象です。

無課金だとスタミナ制プレイ

月額課金サービスに申し込まない場合、ゲームプレイは1曲ごとにスタミナを消費します。

スタミナの回復には課金アイテムが必要で、決して安いものでもないので自然回復だけでのプレイになります。

プレイ可能な楽曲数にも大きな制限があり、基本無料というよりは、体験版を遊べる程度の感覚です。

HYPER以上のプレイには課金が必要

弐寺モバイルでは、月額課金サービスに申し込まないと、HYPER以上の難易度をプレイできません。

もちろんリズムゲームとしてまともな密度になるのは概ねHYPER程度から。

『CONTRACT』や『gigadelic』などのノーマルは難易度9ですが、これらは楽曲制限にかかってプレイできません。

つまるところ、自身の端末でゲームになるか否かを確かめるだけでも、一旦課金サービスに申し込む必要があります。

解除しないと課金は継続

弐寺モバイルのディスクリプション継続条件

これらの月額課金サービスは、解除手続きを取らないと自動で更新されつづけるもの。

おためし期間からの移行も例外ではないほか、更新のタイミングは期間終了ではなくその24時間前までなので、勢い余って980円取られちゃう方は少なくないと思います。

スクロールしないと見れないうえに表記小さすぎだし。

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専用コントローラの販売もある


ちなみに、弐寺コントローラは2019/08/31にBluetooth接続のモデルが発売されていました。

現在は販売されていませんが、持っている方ならかなり快適に遊べそうな気がします。

また、アプリリリースに伴い再生産される可能性も低くは無いのかな?と。

PS2→Bluetoothの変換アダプタを買っても○

もちろんAmazonなどで販売されている、PS2コントローラをBluetooth規格に対応させるコンバータを買うのもあり。

PS2用の専用コントローラを持っているなら、理屈で言えば物理コントローラで遊べそうです。

ぼく

設定とか面倒くさそうですけど

環境を用意できるならエミュレーターもあり

規約では「不正ツールの利用」や「自動操作ツール」などに関してしか明記されておらず、モバイル端末以外でのプレイを明確に禁止してはいません。

どうしても解釈次第にはなってしまいますが、環境によってはNoxなどのAndroidエミュレーターでプレイしてみるのも良いかも。

大きな画面と専コンでプレイできるなら、月額980円のコストパフォーマンスは非常に高いものになると思います。

ぼく

最近のCPUは仮想端末に強いって聞くし

一回はプレイしてみて欲しいゲームに仕上がっている

以上、『beatmania IIDX ULTIMATE MOBILE』をプレイしてみた感想や仕様について、ざっくりと解説した記事でした。

売り方には少し疑問が残るものの、音ゲーを嗜むなら1回はプレイしてみて欲しいゲームに仕上がっていると思います。

内容だけで見れば、月額980円も決して高いものではありません。むしろ安いくらい。