星の数ほどあるフリーゲーム。

お金を取らない個人製作のゲームとあらば、てっきり商業作品と比べてつまらないのかと思いきや、別にそんなことが無いのはご存知の通り

出社企業や売り上げとのいざこざが無い分「クリエイターの作りたいもの」がそのまま上がってくるフリーゲームは、尖った魅力のあるゲームが多いです。

そんな魅力に捕われて早10年、そこそこフリーゲームを遊んだ著者のゲーム人生観へ確かに影響を与えた8本のゲームを紹介します。

ぼく

最初は無料だからプレイしていたハズなのに……

NAROUファンタジー

NAROUファンタジーのタイトル画面

ゲームジャンル 「非」本格SRPG
作者 ウスバー
公式ページ ふりーむDLページ
プレイ時間(目安) 12時間~(公式)
22時間(実プレイ)

NAROUファンタジーは、その名の通り「なろう系」のファンタジーシミュレーションRPG……の皮を被った謎解きアドベンチャーゲームです。やられた

シミュレーションRPG要素がほぼ皆無などころか、なんなら「なろう系」かどうかすら怪しい。なろう小説を読むのが若干厳しいオジさん著者でも、最後まで楽しくプレイできたのがその証拠でしょう。

選択肢1つ取っても考えさせられますし、伏線の回収も見事。この世に存在する中で一番面白いフリーゲームを聞かれたら、著者は迷った挙句NAROUファンタジーを挙げると思います。

ぼく

ゲーム版シュタインズゲートやツクール製脱出ゲームが好きな方におすすめ

溢れるほどの伏線

NAROUファンタジーで印象に残っているのは、なんといっても伏線の多さ

軽妙で読みやすいテキストの中に、尋常ではない量の伏線が仕込まれており、その回収もまぁ鮮やかです。

シリアス調なイベントも伏線、ギャグ調なイベントも伏線、果てはNPCの行動やそのマップ構造すら伏線かもしれません。

自由すぎる選択肢

NAROUファンタジーのゲーム画面

NAROUファンタジーは、自由すぎる選択肢もその魅力の1つ。

基盤に「SRPG Studio」というシミュレーションRPG製作ソフトを使っているので、謎解きアドベンチャーでありながら、直接的なコマンド選択による選択肢がほとんどありません

あくまでシミュレーションゲームとしての体裁を保ったゲーム画面で、あなたが何をするか・何をしなかったかに応じて、物語の表情が変化します。プレイ感覚としては、ゲーム版シュタインズ・ゲートのフォーントリガーに近いかも。

敵との戦闘もありますが、マップに「ステータスを無視して攻略する方法」が用意されていたりと、脱出ゲームに近いような印象。もちろん、ステータスを上げてのパワープレイも可能です。

ぼく

「鍛えたら小さい鍵くらいなら破壊できるツクール製脱出ゲーム」みたいな

震え上がる物語

練りこまれた伏線、そして悩ましい選択肢の先にあるのは、思わず固唾を呑まされるストーリー。なろう系っちゃーなろう系ですけど。

正直に言ってしまえば、結末自体は驚かされるようなものでは無いでしょう。ですが、その結末までの盛り上げ方が美しい

キャラの掛け合いひとつ取っても面白いですし、何より「選択を導き出したプレイ(過程)」すらもそのまま演出として活きてくるのがひたすらに楽しい。

名作ノベルゲームでたまに見かける「ゲームだからこそ面白い」ストーリーに仕上がっています。

食いすぎるメモリ

さて、著者ベタ褒めのNAROUファンタジーですが、メモリ容量を使いすぎる点には注意。

フリーゲーム界屈指のメモリ使用量を誇り、4GB程度のメモリ容量ではかなりの頻度で強制終了が発生します。

幸いなことにどこでもセーブが可能なので、定期的なセーブは必須項目

ぼく

古いPCでプレイしていた当時は1手ごとにセーブしていた記憶

はむすた氏製作のツクールゲー

はむすたブログのトップ

超が付くほどの有名どころで恐縮ですが、やはり「はむすた」さんの作ったツクール製RPGは挙げない理由がありません

コンセプト自体は「ランダム生成アイテムを集めてキャラ強化」のよくある周回ゲーなのですが、バランス調整・世界観・キャラクターのどれを取ってもフリーゲーム界トップレベル

ちなみに、ストーリーは「ギャグ主体で進みながらもキメる時はキメる」という劇場版クレヨンしんちゃんスタイル。パロディが多めなので、そこだけは好みが分かれるところでしょうか。

ぼく

映画版クレヨンしんちゃんが好きな人におすすめ

徹底された世界観構築

はむすたゲーの魅力は数あれど、個人的に一番気に入っているのは世界観の構築。

なにもギャグ調なのはストーリーだけではありません。工夫満載のフレーバーテキストやスキル名からも「まずは笑わしてやろう」というクリエイター魂を随所に感じます

たとえばアイテムの取得時に一行の簡単な説明テキストが表示されるのですが、これが絶妙なセンス。そして、アイテム詳細画面で説明を読むと、その一行にキャラクターが振り回されていてまた面白い。

もちろん、スキルにもちょいちょい一発ネタが仕込まれてたり。主人公が覚えた「呪文使うな」を最初に使ったときは、普通に声上げて笑っちゃいましたからね。

ぼく

「楽しい」って本当デカい

メリハリのあるストーリー

笑わせますよー、笑わせますよー、はい泣かす!はむすたゲーのストーリーは、緩急のメリハリがとても丁寧です。

しんみりするシナリオももちろんあるのに、ギャグがシリアスをぶち壊すことは決してありませんし、逆にシリアスがギャグをぶち壊すことも決してありません。

むしろギャグからのギャップがシリアス部分のスパイスともなり、悔しいけれどホロリとしてしまう、そんなシナリオが多いです。

バランス調整が絶妙

著者個人としては、はむすたゲーのバランス調整がかなり理想的。

宝箱を取りながら敵を可能な限り回避し、エンカウント時だけ倒してボスに到達すると、装備のやりくりや戦略の工夫でレベリングせずにギリギリ勝てるんですよ。

プレイヤーキャラクター達の役割がしっかり分かれていて、なおかつ「確率で○○」といった不確定要素も少ないので、どのボスにも「強い部分」と「弱い部分」が明確に存在しているんですよね。

で、どうにかしてボスを倒した先にいる格上の雑魚敵を倒すと、取得経験値にボーナスもあったり。

ステータスが低いと難しいボスは居ても、ステータスが低いと無理なボスは居ないので、オフラインプレイで楽しむRPGのレベリングを苦行に感じる著者でも最後までたっぷり遊べちゃう。

でありながら、ステータスを上げればごり押しも可能。理不尽な全滅などは無いので、それぞれの好みに合わせたプレイスタイルを選択できます。

らんだむダンジョン【周回に比重】

らんだむダンジョンのゲーム画面

ゲームジャンル RPG
作者 はむすた
公式ページ はむすたブログ該当記事
プレイ時間(目安) 50時間程度(公式)
76時間(実プレイ)

はむすた氏の名前を世に知らしめた、はむすたゲー1作目。

らんだむダンジョンはゲーム名の通り、ハック&スラッシュ要素に比重を置いたRPG。むしろ、ハクスラ探索RPGブームにおける立役者の1人。

とはいえメインシナリオが無い訳ではなく、むしろテキスト量の少なさでギュっと濃縮されている印象。随所に挟まれる細かいキャラの掛け合いも楽しい。

アイテム収集がメインとなるゲームだからこそ、説明テキストの軽快さも印象に残ります。「面白かったアイテム説明」はらんダンに多い。

ざくざくアクターズ【物語に比重】

ざくざくアクターズのゲーム画面

ゲームジャンル RPG
作者 はむすた
公式ページ はむすたブログ該当カテゴリ
プレイ時間(目安) 80時間程度(公式)
105時間(実プレイ)

らんだむダンジョンの勢いそのままに、はむすた氏が世に送り出した2作目。

ざくざくアクターズは豊富なプレイヤーキャラクター陣が特徴。約40人のキャラクターから8人を選び、さらにそれを入れ替えて戦うバトルシステムも印象的。

それだけのキャラクターが居るにも関わらず、「多少影が薄い」程度の印象格差に留めているのは、一重に作者の技量によるものなのかな、と。

性格的な意味でも、性能的な意味でも、キャラ付けはかなり丁寧に施されているように感じました。

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SCE2

SCE2オフィシャルサイトの画像

ゲームジャンル ゲーム
作者 川崎部(モスー氏?)
公式ページ SCE_2
プレイ時間(目安) 忘れた

ジャンル名「ゲーム」を引っさげて登場したSCE(スカイハイ・クロノス・エンドレス)2。

タイトルは「スカイハイ・クロノス・エンドレスの2作目」を表していますが……なんだろう、なにを言ってもネタバレになる

とにかく、フリーゲームで最も「新しい体験」をできるゲームのひとつ。ゲームジャンル「ゲーム」にうそ偽りはありません。

ぼく

自転車創業ゲー(ANOSシリーズ)を好きな人・やったこと無い人におすすめ

全てがどんでん返し

SCE2を一言で表すなら、全てがどんでん返しのゲーム。

多少のネタバレを恐れずに表現するのであれば、どんでん返しなシナリオはもちろんのこと、ゲームシステムもどんでん返しで、果てはゲームタイトルまでどんでん返し。

人によっては「ゲーム性」を感じないかも

SCE2は、万人受けするゲームではありません。商業作品にはもちろんのこと、個人製作のゲームを探しても、SCE2に似たゲームジャンルの作品を見つけることは難しいでしょう。

新しい感覚を味わえはするものの、今までの人生で積み重ねてきた「ゲーム」の枠には当てはまらないため、人によっては「ゲーム性が無い」と感じるかもしれません。

また、シナリオの進行具合によってはクッキークリッカーに近い作業をさせられることも。

そこまで長い時間縛られることはありませんが、面白いゲームだという事前知識が無いと投げかねない点は「駄作」と捉えられても仕方ないかも。

さらにいえば、シナリオが難解なのもまた事実。正直ヨイショしてる僕も完全にはわかってません。「シナリオ」はよくわからないけど「テキスト」が秀逸すぎて面白いゲームに近い。

ぼく

正直人を選ぶゲームです

できれば前作からプレイ

SCE2は、SCEこと「スカイハイ・クロノス・エンドレス」シリーズの2作目です。誰が何を言おうと、SCEの2なのです。

シナリオや世界観を引き継いでいるか、と問われれば微妙なところなのですが、SCEからプレイしたほうが楽しめるのは間違いありません。

ただ、SCEは紛うことなき作業ゲーなので、SCE2以上に人を選ぶかも。

テンポ良く遊べて、不思議な世界観が魅力的な作品なので、著者は楽しくプレイできましたが……。

製作凍結中

当サイト激推しのSCE2ですが、2018年2月ごろより無期限の公開休止および製作の凍結中

理由は端的に言えば「Twitterで製作陣とユーザーの喧嘩が発展しすぎたから」のようで、なまじ人数の多いコミュニティで力を借りての製作だったからこそ、製作リーダーの方が収集をつけられなくなった様子。

結構前の出来事なので、該当ツイートなんかは消えているかも。

Twitterをあまり使わず、リアルタイムで追っかけていないので、著者としては詳細不明。

落葉の大地を走れ

落葉の大地を走れのタイトル画像

ゲームジャンル RPG風・探検探索ADV
作者 NAN
公式ページ 落葉の大地を走れ
プレイ時間(目安) 5分~

落葉の大地を走れは、途方の無い広さの探索ゲー。

TESシリーズのような、メインシナリオがおまけなオープンワールドRPG……の皮を被った、凶悪難度のアドベンチャーゲームです。

ぼく

王道の皮を被った変なゲームが好き

もちろんお金を稼いで、食料を備蓄して、世界を探索して……という楽しみ方もできるのですが、醍醐味はやはり「世界の秘密を暴きだす」こと。

公式ページに「誰も行った事がない場所に 道はありません」という表記がありますが、道どころか「次に向かうべき場所」や「仲間の増やし方」なんかのヒントすら無いので、圧倒的手探りで進めていくゲームです。

取り返しの付かない要素も随所に配置されており、真相へたどり着くことこそ様々な方法がありますが、その道筋はプレイヤーによって大きく変わるはず。

4人目以降をヒント無しで仲間にできたら相当なものだと思います。

「はい/いいえ」では進めないゲームシステム

落葉の大地を走れのゲーム画面

ドラゴンクエストなどをプレイしていて、誰もが1度は思う「はいといいえ以外も喋らせろよ」という想い。

落葉の大地を走れは、その願いをこれでもかと言うほど叶えてくれます。落葉の大地を走れでは、話しかける単語を自分で選択できるのです。

逆に言えば、村人が自分から核心に迫る情報を教えてくれることはありません

噂を聞いて、本を読んで、気になった単語を質問する。いっそ次の街へと進んで、情報収集してから戻ってきて質問をする。

「落葉の大地を走れ」は、そんな行ったり来たりを繰り返して、世界の秘密を徐々に暴き出していくゲームです。

ぼく

6文字のひらがな/カタカナ50種類ずつだから……約1兆通り?

エンディングを見るのは簡単

個人的にはとにかく難しく感じた「落葉の大地を走れ」ですが、実はエンディングを見るだけなら非常に簡単。

そもそもの始まりが「なんとなく始めた旅」なので、自宅で「旅をやめる」を選ぶだけで、即座にエンディングへ突入します。

何でもできてしまうからこそ、限られた手がかりを見つけたときの感動もひとしお

シナリオが超面白い!というゲームではなく、物語の進展や結末までの道筋に浸りながら、ジワジワと引き込まれていくゲームですね。

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AN EARTH1・2

AN EARTHの過激なタイトル画面

ゲームジャンル オススメRPG
作者 スパイ03
ダウンロードページ ふりーむの作者ページ(1・2)
SHAKERAKE(SE/有料)
プレイ時間(目安) 2時間(無印)
5時間(2)

AN EARTHは、一言で言えば不思議系RPG。ジャンルは「オススメRPG」。なるほど。

プレイ中はすごく散らかって見えるのに、終わってみるとすごくまとまっている、ミステリーサークルのような作品です。

「MOTHER」と「よくあるツクールゲー」を足して2で割ってハンマーで砕いたような作品ですが、砕いた破片がまた綺麗なんだこれが。

もうデタラメに作ってやれと。情緒とか温かみみたいなものはぶん投げて、ロックに、自分のやりたいように、ルールもモラルもクソ喰らえ!

らんダン同様に「ギャグとシリアスを織り交ぜたメリハリストーリー」ではあるものの、向こうがコメディ調なのに対して、AN EARTHは不条理系。

AN EARTHのゲーム開始地点選択画面

とりあえずこの画面を見て「おわりから」を最初に選択するような人は絶対プレイするべきです。

テンポの良いストーリー

AN EARTHの魅力は、なんと言ってもテンポの良いメインストーリー。

突拍子の無い、大抵投げっぱなしでこちらが思わず突っ込んでしまうようなギャグを主軸に、小気味良く物語が進んでいきます。

初見でも1と2を合わせて8時間程度で終わる短編RPGでありながら、短さをまったく感じさせない中身の充実っぷりには感動するばかり。

ゲームへの造詣が深い方が製作しているので、パロディはゲームネタが多め。そういう意味では、ゲーマー向けと言えばゲーマー向けでしょうか。

逆サムネ詐欺

AN EARTHのゲーム画面

AN EARTHは、サムネ詐欺ならぬ逆サムネ詐欺をぶちかましているのも印象的。

現在公開されているふりーむや、初出のウディコンなど、ゲーム紹介ページにある画像から受ける印象はどれも「ただのまとまりの無いゲーム」なんですよね。

というか、実際のプレイ画面はどこを切り取っても「ただのまとまりの無いゲーム」の画像なんです。

恐らく、名前は知っているけどプレイはしていない、という方の多いゲームでもあると思います。食わず嫌いは勿体無いので、パロディネタやRPGに抵抗がなければレッツプレイ。

発表順にプレイするのがおすすめ

AN EARTH2の過激なタイトル画面

AN EARTHには、「AN EARTH」「AN EARTH2」そして1のリメイク版「AN EARTH SE」が存在しますが、プレイも1→2→SEがおすすめ

通常であれば、1のリメイク版「SE」と「2」をプレイすればいいようにも見えるのですが、2をやった後に1を再プレイしたくなるんです。絶対。

であれば、細かい演出やシステムの違うSEは、最後のお楽しみにするのがいいかな、と。一応フリーではダウンロードできるもののシェアウェア(有償)ですし。

オープンワールドゲーすら2週目を苦に感じ、マルチエンディングゲームを毛嫌いする僕ですら、2回目の「AN EARTH」は十二分に楽しめました。

Sky[Rain]

Sky[Rain]公式サイトの画像

ゲームジャンル ギャルゲー(公式談)
作者 原水
公式ページ 原産国
プレイ時間(目安) 忘れた

Sky[Rain]は、「Sky[Rain]」「Sky[]」「Sky-Rain」の3作からなるギャルゲー(作者談)郡。お前のようなギャルゲーが居るか。

SCE2同様に、シナリオの面白さというよりは、新しい体験をもたらしてくれるタイプのゲームです。つまるところ、何を言ってもネタバレ

このようなゲームは往々にして人を選ぶのですが、Sky[Rain]は親切にも、遊ぶ前に「楽しめるかどうか」を調べられる項目があります。

それが、公式サイトにおける「Sky-Rain」の「Story」と「Download」表記。

sky-rainの公式ホームページにおけるストーリーやダウンロードリンクの扱い

……どうでしょうか。あなたがこれにワクワクをしたなら、絶対にプレイするべきです。逆にこれを面倒に感じたのなら、あまりオススメできないかもしれませんね。

「つんだらみろ」テキスト同梱

Sky[Rain]には、「つんだらみろ」という名前のテキストファイルが同梱されています。

その名の通り、ゲームに詰んだ時のための攻略のヒントが書かれているテキストファイル。

ただ、言ってしまえばあなたが行う行動は「ギャルゲー」が「ゲーム」たる理由そのもの。

そんな根幹部分への答えがテキストファイルで同梱されているということは、それほど詰む可能性がある、ということを覚悟しなければなりません。

ぼく

攻略読みたく無い派はそこそこ悩むことになるかも

公式サイトもゲームの一部

Sky[Rain]は、公式サイトのテキスト・雰囲気も含めてゲームの一部……だと個人的には感じます。

所詮はウェブサイトなのでポチポチリンクを進めばダウンロードできてしまうのですが、できることなら、書いてあることをちょっと読んでから、しかるべき順番でダウンロード・プレイしてみてほしいところ。

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8人目のフラグ

8人目のフラグのタイトル画面

ゲームジャンル 廃墟探索ADVノベル
作者 すいかじる
公式ページ 8人目のフラグ
プレイ時間(目安) 2~3時間(公式)

8人目のフラグは、テキストベースの探索アドベンチャーゲーム。ウディタ製だけど。

公式でノベルとは言うものの、不意打ちのような演出が光る「ゲーム」です。幾度もプレイしていくうちにゲームが表情を変え、プレイヤーは引き込まれていきます

バッドエンドばかりでも、根気よく続けてみてください。このゲームは、プレイを重ねる毎に世界が変化していきます。

探索パートがメインとはいえ、やはり「わざわざゲームで活字に触れなくても良いんじゃないか」と考えている人には向かないかも。

ぼく

プレイ感は脱出ゲームに近い

試行錯誤を楽しむゲーム

ゲームを始めても、「8人目のフラグ」からゲーム自身に対する説明は一切ありません

とはいえ、そこかしこに散らばる意味ありげなアイコンや単語の数々。

この時点ですでに始まっているのが「8人目のフラグ」というゲームです。

そもそも何をするゲームなのか?アイコンやカーソルの意味は何なのか?それを見つけるところから、8人目のフラグは始まります。

ホラーっぽいけどホラーじゃない

8人目のフラグは、ホラーっぽいけどホラーじゃありません。

薄暗い廃墟を、得体の知れない「何か」がいそうな中、ひたすらに探索する。ホラーっぽい演出もあります。

そんなコンセプトなのに、プレイしているとぜんぜん怖くない。ゲーム中で怖いのはタイトル画面と最初の数分くらいでしょうか。これって結構すごい事な気がします。

ホラー演出とはいえ、意図的に驚かすような演出はないので、雰囲気でプレイを控えている方にはぜひとも触ってほしいところ。

めちゃくちゃ面白いだけのゲーム一覧

この記事を執筆するにあたって「めちゃくちゃ面白いフリーゲーム」を思い返して並べ、その中から紹介するゲームをピックアップしました。

その際、名前は出てきたものの、ゲーム観を変えるほどでは無いとして、ご紹介にはいたらなかったゲームも多々ありました。

記事の意図を考えれば弾くべきなのでしょうが、どうにもめちゃくちゃ面白かったのは事実なので、フリーゲームをお探しの方の手助けになればこれ幸いと一覧にして残します。

抵抗の無いジャンルの未プレイゲームがあれば、プレイして損は無いのでぜひ。面白い順とかではないので、どこから摘んでも楽しめるはず。

ぼく

タイトルクリックでゲーム公式ページへ飛びます

ゲームタイトル ジャンル 魅力
ひとりぼっちの竜の神話 短編RPG ストーリー
ユア・マイ・ヒーロー 短編RPG ストーリー
あかねいろのそら 超短編RPG ストーリー
ももとポーチとすなどけい 短編RPG 演出
青鬼 ホラー探索ADV 演出
ニュースーパーフックガール アクション システム
ASTLIBRA mini外伝 アクションRPG システム
Elona ローグライク 自由度
巡り廻る。 RPG 自由度
恐怖! ムルムル遺伝症”廻” RPG 雰囲気
捨てるしかない 短編RPG システム
片道勇者 ローグライク システム
イニシエダンジョン アクションRPG システム
辻褄合わせの話し言葉 アドベンチャー 演出
箱庭えくすぷろーら アクションRPG システム
悠遠物語 アクションRPG システム
ぼく

魔王物語物語とイストワールはRPG要素がツラくて各3回ずつほど詰んで投げました。評判を見る限り絶対に面白いんだけど……