最近はふとKindleストアを眺めていることも多いのですが、そんな僕の目にふと1冊のマンガが目に止まりました。
少年週刊誌連載だから400円だし、まぁとりあえず衝動買いだ!ってことで購入したのですが、笑えて女の子がかわいいだけのマンガでした。
つまり大当たり。
ということで、今日紹介するのは「保安官エヴァンスの嘘」というマンガです。
さて。
突然ですが、書籍レビューといえば、「~である調」、そして体言止め。
せっかくなので、当記事では慣例に則って進行させていただく所存。
※当記事にて掲載されている画像は、全て「保安官エヴァンスの嘘(1)」より引用したものです。作品紹介を目的とした引用であり、著作権を侵害する意図はございません。
掛け合いが極上
とにもかくにも、キャラ間の掛け合いが極上の一言。
男子高校生同士の日常会話を彷彿とさせる、父子のしょーもない会話。
▲親の台詞ではない
学園ラブコメを彷彿とさせる、甘酸っぱい赤面の嵐。
▲大抵赤くなる
これはもう、実質学園モノと言っても過言ではない。
主人公がカッコイイ
そんな掛け合いのすばらしさは、ひとえに魅力的なキャラクターが生み出している。
まず特筆するべきは、なんと言っても主人公のエヴァンス。
そもそも「恋人いない歴イコール年齢のエヴァンスが描く日常」をコンセプトとしたマンガである。
が、エヴァンスがモテないのかと言えば違うのだ。
女々しい葛藤も無ければ、銃の腕も超一流。それでありながら、時折見せる思春期のようなお茶目さがギャップを醸し出している。
エヴァンスは決して「カッコイイ男」ではないかもしれない。が、紛うことなき「カッコイイ人間」なのだ。当然毎話モテている。
▲なんだかんだでモテてる
そんなエヴァンスが、自身の茶目っ気や少しの不運でコメディと化す日常を綴った「保安官エヴァンスの嘘」。退屈であるはずはない。
スポンサードリンク
ヒロインが可愛い
更に言えば、メインヒロインとして描かれているオークレイが可愛い。
さすがサンデーと言うべきか、「主人公に思いを寄せているのを自身で気づききれていない系コロコロ赤面ヒロイン」。いわば人類における英知の結晶である。
▲実質デキてる
しかも強い。オークレイまで、銃の技術に長けていたのだ。
コメディ作品において、「安心」は笑いの着火剤となり得る。
血で血を洗う舞台を敷きながら、エヴァンスとオークレイの圧倒的な強さにより、校舎で繰り広げられるような掛け合いが実現されている。
しかも可愛い。
死のにおいがしない
保安官エヴァンスの嘘において、ラブとコメの比率が1:9ともいえるラブコメを遂行している理由としては、極限まで死のにおいを排除した点もあるだろう。
この作品では、アメリカ西部を舞台にしていながら、銃をシナリオの根幹に置きながら、「死」というものがほぼ表現されていない。
作中で明確に「死」が描かれたのは、1話における罪状、つまり文字のみ。
▲唯一の明確な死
エヴァンスやオークレイの前で、直接的な死は表現されない。
▲あってこの程度
この点がラブコメへ与えている貢献は計り知れず、死ぬためのキャラクターが存在しないという点に好感も持てる。
使いきりのキャラクターを大切にする作品は、魅力的なキャラクターを生み出す、と筆者は考えている。
そして、オークレイが可愛い。
スポンサードリンク
映像作品のようなテンポ
そして、映像作品を髣髴とさせるテンポの良さも評価できる点だ。
少年誌特有の高いコマ割り技術や、短く綺麗にまとまった回想、そして頻度が高くとも煩わしさはないナレーション台詞。
様々な材料より作り出されるストーリーは、小気味よくページを捲らせる。それでいて、内容が濃い。
読了後に始めて気づく、あたかも劇場にいるかのような没入感には驚愕の一言である。
さらに、オークレイが可愛い。
サンデーってすげぇな
以上、週間少年サンデーにて連載されている「保安官エヴァンスの嘘」の読了後レビューでした。
いや、やっぱサンデーってスゴいね。長いこと売れてるだけあるね。
「だがしかし」にしろ「ハヤテのごとく」にしろ「天野めぐみはスキだらけ!」にしろ、ヒロインはとりあえず可愛いもん。
何なら「名探偵コナン」もとりあえずヒロイン可愛いもん。
良くも悪くも害の無い主人公と、やけに可愛いヒロインが織り成す、いかにもサンデーらしいマンガ。
……の中でも、エヴァンス君はなかなかに「人間味のある」キャラクターだと思うので、ぜひ広い方に読んでみてほしい作品でございます。
あ、でも西部劇要素はほとんど無い。あとオークレイが可愛い。