この記事では、中国の国内向け衣装メーカー「漫有引力(ascosing)」についてまとめています。
日本では、並行輸入業者「桜の恋」で購入できる衣装の中でも品質が高いと密かに人気のあるメーカー。
中国業者製にしては珍しく、漫有引力製であることが付加価値になりえるブランドです。
ソシャゲに強い高コスパブランド
目次
基本情報
サイズ展開
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S / M / L / XL
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価格帯(一式)
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5,000 ~ 13,000円 (個人輸入)
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中古相場
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新品の70~100%程度
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メインジャンル
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取り扱い店舗
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中国国内向けの超高コスパ衣装
漫有引力及びascosingは、中国国内向けに営業している非公式衣装メーカーです。
ラブライブ!スクールアイドルフェスティバルやFate/Grand Orderなどのソーシャルゲーム作品を主に製作・販売しています。
日本国内では考えられないコストパフォーマンスを誇るものの、日本から購入するには一手間かける必要があります。
公式通販が「漫有引力ascosing」なので、どちらも同一ブランド……のはず
こだわりのディテール
漫有引力で目を引くのは、なんと言ってもこだわりのディテール。
ラブライブ!SIFのチャイナ覚醒などを代表とする生地プリントや、複雑なアクセサリー・チェーン・ボタンに至るまで、細部の再限が非常に忠実です。
細部の作りこみに関しては、版権ライセンス衣装を販売している国内ブランドと同等と言っても過言ではありません。
撮影向けな布地を使用
漫有引力の衣装に使われている布は、撮影に特化しているような印象を受けます。
しなやかさこそ劣るものの、ハリ・ツヤ・厚さのどれも国内ブランドと遜色なく、質感ごとの使い分けにも妥協がありません。
布としての質が高いわけではないので、キズは付き安くシワになりやすい点には注意。
コスプレイベントがほぼ無い中国向け製品だからこその特化っぷり
シルエットも悪くはない
小物や布にこだわりが見えるうえ、流通価格も安いのに、シルエットも悪くないのが漫有引力製衣装のスゴいところ。
シルエットに重きを置くACOSや、アパレルとしての質にもこだわるCOSPATIOほどではないにしろ、十分に美しいと感じるハズ。
編集を仕掛ける撮影用途どころか、イベントで着用しても何ら問題は無いと思います。
キズやシワが怖くて繊細な衣装はイベントで使いづらそうだけども
縫製・加工の質も「中国向け」
コスプレ衣装としては褒める所だらけの漫有引力製衣装ですが、その分縫製や加工の質も中国向けな点には注意。
首元のブランドタグが斜めに縫い付けられていたりは日常茶飯事で、アクセサリ間の接着なども甘い部分が目立ちます。
装飾系は引っ掛けようものなら破損は免れないイメージ
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コストパフォーマンスは最高レベル
新品価格を元にして考えた場合、漫有引力製衣装のコストパフォーマンスは流通品最高レベルでしょう。
日本では一般流通していないので、手間賃やらを考えると多少のコストはかかるのですが、それでもコスパに優れる衣装ブランドです。
高くても10,000円強
漫有引力は、メートル級の形成パーツなどを盛りに盛った超ハイコスト衣装ですら800人民元で販売しています。(執筆時レートで13,000円ほど)
このレベルの衣装を国内メーカーが量産・販売しようとした場合、どう足掻いても定価が6桁超えして企画会議すら通らないはず。かろうじてCOSPATIOが数十万円で受注販売するくらいでしょうか。
どうやっても壊れそうだけども
中古相場は高め
そこそこ高品質・安価な漫有引力製衣装ですが、新品での価格と比較した場合、中古市場での相場はかなり高めです。
ブランド自体にそこそこ人気があるのに加え、日本国内に直接購入できる店舗が無い点も相場形成の要因でしょう。
モバイルゲーム衣装が主
漫有引力では、主にモバイル端末でリリースされているゲームの衣装を取り扱っています。
いわゆるソシャゲキャラの衣装は旬が短く、日本企業がライセンス取得からわざわざ生産することは殆どありません。
「国内で生産されない衣装」という点も、漫有引力を人気ブランドに押し上げているポイントの1つかもしれません。
一部アニメ・マンガも取り扱い
主な取り扱いジャンルはモバイルゲームですが、一部アニメやマンガ作品も取り扱っています。
国内の中古市場でちょいちょい見かけるセーラームーンや、公式ページで販売されているカードキャプターさくらの衣装を見るに、魔法少女人気は万国共通の様子。
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入手難度に難アリ
割と否の打ち所が無い漫有引力ascosingですが、最大の難点はやはり国内での入手難度。
新品を狙って購入するには、TaoBaoの公式通販から個人輸入するか、桜の恋などで漫有引力製衣装を引き当てるしかありません。
SIFの覚醒チャイナなど、人気の衣装はヤフオク!などの中古市場でも度々見かけはするものの、需要のせいか価格もそれなり。
個人輸入は敷居が高い
確実に購入できるTaoBao公式ページからの個人購入ですが、日本国内からだとやはり敷居は高いもの。
VISAなどのクレジットカード払いに対応しており、購入するだけならそこまで難しくはないのですが、関税という最大の壁が立ちはだかります。
どうしても著作権に抵触するコスプレ衣装は、関税で止められても文句は言えないアイテムの1つ。
送料は人件費の安さから実はそこまで高くないやつ
輸入品は別ブランドのものも混ざる
漫有引力製衣装を購入できるサイトとして有名な「桜の恋」などは、様々な業者から輸入して販売していることが殆どです。
劣悪な品質のものが送られてくることこそありませんが、やはり漫有引力ほどディテールにこだわっているブランドは中国にも多くありません。
「商品コード」あたりで見分けられそうな感じはしますが、それも何度か購入して癖を見分ける必要があるはず。
生産量も少ない
また、衣装の大量生産をしていない点も入手難化に拍車をかけます。
公式通販の商品ラインナップがめまぐるしく変化している漫有引力。これは、すぐに売り切れていることに他なりません。
旬を追うソシャゲジャンルの都合上、再生産らしい再生産も見かけませんし、中古価格が高くなるのも致し方ないことなのかも。
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