この記事では、今は無きコスプレ衣装メーカー「COSREVO(コスレボ)」についてまとめています。
現在では潰れてしまったメーカーですが、中古での流通量はそこそこ多いので、購入の際の参考になればこれ幸い。

非公式衣装の中では最高品質レベル
目次
基本情報
サイズ展開
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S / M / L / XL
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価格帯(一式)
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15,000 ~ 30,000円
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中古相場
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新品の20~50%程度
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メインジャンル
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取り扱い店舗
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なし
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「クラッセ」の元になったブランド
COSREVOは、コスプレウィッグ専門の通販サイト「クラッセ」の元となったブランドです。
現在は株式会社クラッセとして運営しているクラッセですが、当時はCOSREVOのオリジナルウィッグブランドとして展開していました。

今もお世話になっている方は多いのでは
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品質に優れる衣装メーカー
COSREVO(コスレボ)は、品質に優れる衣装を製作していたメーカーです。
版権ライセンスを持つショップほどではないにしろ、布や裁縫などへのこだわりが衣装に散見。
布の質がそこそこ良い
COSREVO製衣装を手にとってまず感じるのが、衣装に使われている布の質。
しなやか、かつ厚みのあるしっかりとした生地を使用しており、あくまで「非公式業者の中では」ですが群を抜いている印象。
具体的には、ACOS製衣装(高級ライン)やkiss製衣装と同程度でしょうか。古い衣装しか現存していないにも関わらず、見掛ける衣装にシワが少ない点を見るに、布の質は間違い無いと思います。
裏地も完備
COSREVO製衣装は、基本的に裏地も完備しています。裏地の生地は厚め。
イベントなどで着用する際も、透けなどを気にする必要は無いでしょう。
腕が太めな方は要注意
裏地完備のCOSREVO製衣装ですが、長袖の衣装を購入する際はサイズをよく確認しましょう。
細めの袖にも厚めの裏地がしっかりと張り巡らされているので、小さいサイズだと腕を曲げるのも苦労します。
重ね着系の衣装にも注意が必要。
縫製も上質
COSREVO製衣装は、縫製の質も優れています。
ミシンの質はもちろんのこと、元となる型紙の出来も良いようで、手に取ったときの「コスプレ感」はかなり薄め。
総じて、アパレルとしては高級感を伴う仕上がりです。
細部も妥協無し
制服の刺繍や金属系・クリアパーツ系の小物にもあまり妥協しないのが、COSREVO製衣装の特徴。
刺繍をプリントで再現していることは稀ですし、セーラー服のラインなどには光沢の無い上質なリボンを採用しています。
D.Gray-manのリナリーなどで使われているボタンも、クリアパーツ+内部の文字+外周金属パーツと妥協の無い仕上がり。
シルエットは野暮っため
アパレルとしての質が良いCOSREVO製衣装ですが、コスプレ衣装としては肝心のシルエットが少し残念。
女性キャラクターの衣装ですらウェストの絞りが乏しく、寸胴なイメージになりがちな衣装が少なくありません。
ワンピース系構造の衣装はもちろんのこと、ブレザー系の衣装も野暮ったい印象を拭えませんでした。
着脱用の遊びが少ない
COSREVO製衣装は、着脱のための余裕や遊びが少ないようにも感じます。
たとえば、腋下ファスナーの開閉で着脱するスマイルプリキュアの制服。ファスナー範囲が短く設定されており、肩や腰が引っかかりやすい構造でした。
二次元らしさを出そうと小さいサイズを購入した場合、着脱に難儀する可能性も高いので注意しましょう。
コストパフォーマンスはあまり良くない
新品価格を元にして考えた場合、コストパフォーマンスとしてはあまり良くない印象。
評判どおり、確かに品質は高いのですが、その分強気な価格設定で販売されていました。
1万5千円から3万円程度
COSREVO製衣装を定価で一式揃えると、1万5千円から3万円程度のものが多いです。
この程度出すのであれば、版権ライセンス衣装も購入できてしまうでしょう。
基本的に、有名ブランドからは発売されていないキャラの衣装を、品質重視で手に入れる場合に利用するショップだったのだと思います。
中古のコストパフォーマンスは良好
定価ではあまりお得とは言えないCOSREVO製衣装ですが、中古で購入するとなると話は別。公式製品ではないためにコレクター需要が薄く、品質が同程度の衣装と比べると破格で入手できることが多いです。
営業が終了しているため、希少性から高額で取引されているかと思いきや、他の業者製衣装と遜色無い価格で取引されていることもあります。
知名度はあるためオークションなどで競りが発生するとガッツリ高騰しますが、モノによっては一切競られず割安な出品価格のまま落札されているものも。中古ショップなどでも、品質にしては安く売られていることが殆ど。

中古屋で気に入った衣装を見かけたら買っちゃって良いと思います
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流行ジャンルを幅広く取り扱い
COSREVOでは、プリキュアからガンダム、果てはらき☆すたや戦国BASARAまで、その時々で流行していたジャンルの衣装を幅広く取り扱っていました。
品質もさることながら、当時人気だった原因はココ。贔屓にしているコスプレイヤーの方も多くいらっしゃいました。
主な取り扱いは「覇権」アニメ
COSREVOで取り扱っていた主な衣装は、「涼宮ハルヒの憂鬱」「らき☆すた」などといった、いわゆる当時の覇権アニメ。
放送当時に人気のあった作品は、大抵COSREVOからコスプレ衣装が発売されています。
漫画とアニメ両バージョンを取り扱う衣装も
漫画原作のアニメ作品衣装を多く取り扱っていたCOSREVOでは、漫画Ver.とアニメVer.の両方を発売しているジャンルもありました。
女性向け衣装も充実
当時の高品質志向ブランドとしては珍しく、女性向けジャンルの衣装も充実していました。
「遥かなる時空の中で」や「金色のコルダ」などの乙女ゲーのほか、当時爆発的な人気を誇っていた「機動戦士ガンダムSEED」や「戦国BASARA」など。
現在は営業終了
高品質なキャラクター衣装を取り扱っていたCOSREVOですが、2013年ごろの著作権ウェーブで閉店済。2012年に施行された著作権法改正を受け、運営継続を自粛した非公式衣装ブランドが多かったと記憶しています。
現在公式サイトへアクセスすると、閉店の「ご挨拶」が記されたページのみが残っています。
ただ、ウェブアーカイブサービスなどを利用すれば、運営当時のサイトを閲覧することは可能。URLは「http://www.cosrevo.com/shop/」です。
中古ではそこそこ流通
すでに営業が終了しているものの、COSREVO製衣装は中古市場で定期的に見かけます。当時人気が高く現存数が多いうえ、流行モノの衣装が多く、手放す方が多いのでしょう。
COSREVO製衣装は公式品ではないので、「COSREVO製」の表記なく「業者製」として出回っていることも多いです。
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首元のタグで特定できる
COSREVO製衣装であることを特定するのに最も簡単な方法は、首元に輝くブランドタグ。
緑色と桃色の2種類タグが存在しますが、どちらにも「COSREVO」の文字が大々的に表記されています。
恐らくどこかのタイミングでリニューアルしたのでしょうが、どちらが前期でどちらが後期なのかは不明。とりあえずどちらもCOSREVOです。
パッケージ袋も特徴的
COSREVO製衣装は、発送時のパッケージに使われていた袋も特徴的。
透明なプラ袋に「ジャンル」「サイズ」「管理番号(JMから始まる英数字)」が記載された紙シールが貼られています。
未開封の業者製として販売されているもので、首元タグを確認できない場合でも、COSREVO製衣装かどうかは容易に判別できます。
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