アズールレーンにおける工作艦。
当初はSレアのヴェスタルだけでしたが、11/9にはSSレアの明石も実装されました。
そこで今回は、レベリングでこそ輝く「工作艦」という艦種が、そもそもどういう性能なのか?について、仕様などをまとめてみます。
レベリングで有用
工作艦は、ずばり「レベリング」で有用な艦船です。
理由としては、以下の4つ。
- 体力を継続的に回復する
- MVPを取らない
- 弾薬の最大数を増加させる
- 緊急補修がノーリスクで使える
継続的な体力回復
まず、「工作艦」という艦種そのものに、「最もダメージを受けているキャラを回復する」という隠された効果があります。漫画版ラーも真っ青。
効果量は少なめですが、スキルとは別に発動する効果なので「工作艦」というだけで一定の価値はあるでしょう。
砲座数などと同様、限界突破に応じて効果が大きくなり、最大で20HP/5秒の回復量を誇るようです。
限界突破回数 回復量 備考 0 6 艦艇修理装置T1と同性能 1 10 艦艇修理装置T2と同性能 2 15 艦艇修理装置T3と同性能 3 20 – アズールレーン(アズレン)攻略 Wiki より引用
2凸までの性能は、設備「艦艇修理装置」とまったく同じなうえ、内部判定も同一なので「同じ種類の効果は最大値のみ適用される」に引っかかってしまい、どちらかの意味が無くなってしまう点には注意。
3凸すると艦艇修理装置T3の性能を超え、内部処理が変化するため、同時に効果が発動します。
効果的な運用法
つまり、修理装置と基本システムを重ねて考えると、効果的に運用するには
- 無凸で「艦艇修理装置T3」を装備
- 3凸で「艦艇修理装置T3」を装備
のどちらかになります。
この2択であれば、「艦艇修理装置T3」の性能を無駄なく発揮しつつ、燃料消費か継続戦闘力のどちらかを最大限発揮できるでしょう。
どちらにしろ「艦艇修理装置T3」は欲しいところ。
ちなみに、同じ種類の効果は最大値のみ適用される方が正確な挙動らしく、3凸時に「艦艇修理装置T3」を装備しても効果が発動しなくなる日が来るかもしれない点には注意。
3段階目での限界突破を行うと何故か重複するようになるが、運営に問合せたところ『効果量の高いほうの効果が発動する』とのこと。
固有スキルでも回復しがち
また、固有スキルに体力を回復する効果が多いのも特徴。
例えばヴェスタルは、味方単体を1度だけ大きく回復する「応急修理」というスキルを習得していますし、
応急修理 | 味方艦のHPが20%以下の時、対象の耐久を10.0%(スキルレベル最大で20.0%)回復。エンタープライズの場合、効果50%アップ。一度の戦闘で一回しか発動できない |
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明石は艦隊全体を回復するスキルをもっています。
后勤维修 (中国名称) |
35秒ごとに、艦隊全員の耐久力を明石が持つ耐久の1.0%(スキルレベル最大で3.0%)回復 |
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MVPを取りにくい
工作艦がMVPを取りにくいのも、レベリングに適している点。
育成し始めた低レベル艦船でも、高レベル工作艦から容易にMVPを奪えます。
MVPには獲得経験値が1.5倍になる効果があるため、育てた工作艦で低レベル艦を無理やりレベリングする立ち回りが非常に有効です。
大きなダメージを与えない
MVPを取りにくい理由は、工作艦の装備構成にあります。
- その他(設備)
- 対空砲
- 対空砲
- その他(設備)
- その他(設備)
という構成になっており、軽巡砲どころか駆逐砲も装備できません。
敵艦へのダメージを与える手段が存在せず、与えるダメージが航空機に対するものだけになるので、MVPボーナスを他の艦船に譲ることが可能です。
弾薬上限が増加する
工作艦は、2凸時の追加効果により、艦隊に編制するだけで弾薬上限が増加します。
「5」である弾薬上限を前提にバランスが調整されているアズールレーン。
本来では2艦隊で挑戦する前提のマップでも艦隊を切り替える必要が無くなり、時間も手間も大きく効率化できるでしょう。
また、弾薬による与ダメージバフの条件は「現在の弾薬が4以上」となっているため、3戦に渡り高火力状態で戦えるようになるのも魅力的。
バフを活用すれば、少し高い難易度のマップの雑魚艦隊を倒すレベリングなども視野に入ります。
緊急補修が使えるようになる
工作艦は、緊急補修回数を増加させる効果を持ちます。
緊急補修とは、海域で使用できる回復アイテムで「全艦耐久値を10%回復」する代物。
初期状態で1回使用でき、1凸時と3凸時に回数が+1されるため、1隻につき最大で3回まで発動可能。
轟沈することによるコンディション低下や、経験値の取得機会損失を大きく減らせるため、やはりレベリングで有用です。
フェニックスや飛龍などの「低体力時に持ち堪える」スキルを所有した艦船との相性は特筆に価します。
海域攻略でも活躍
工作艦は、海域攻略でも十分に活躍します。
特に「弾薬上限増加」による恩恵が大きく、全艦隊撃破にはどうしても弾薬が足りない「6-3」での★3クリアには獅子奮迅の活躍を見せるでしょう。
対空値にも優れる
弾薬だけでなく、対空値に優れる点も高難易度海域では見逃せません。
対空砲を2つ装備できるため、砲火力や対空値の水増しがしやすいのが1つ。
それに加えて、限界突破でも対空補正が大きく上昇します。
味方の主力艦を航空攻撃からガッシリ守れるので、対空母マップでも戦艦を使いやすくなるのは嬉しいところ。
フル艦隊で真価を発揮
ちなみに、艦隊のキャラ数が増えれば、与ダメージにおける1隻毎の割合も減るため、艦船に攻撃できないデメリットも実質緩和されます。
6隻フル編制で挑むような高難易度海域でこそ、十二分に活躍が期待できる艦船タイプと言えるはず。
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工作艦の弱点
さて、割と万能な工作艦ですが、当然ながら弱点もあります。
攻略で運用している際、特に気になる点は以下の2つ。
- 攻撃できない点
- 耐久力が低い点
攻撃ができない
レベリングではメリットともなり得る装備構成ですが、やはり普通の攻略では足かせとなりがち。
文字通り艦隊の火力を担う「主力艦」枠を1つ使うので、工作艦を使わずとも攻略できるマップで投入するか、と言われればまったくの否。
レベリング用海域と高難易度海域の、両極端なマップで活躍する艦船タイプという印象です。
耐久力が低い
耐久 ヴェスタル 771→3986 明石 682→3525
運用時、もう1つだけ注意したいのが、工作艦特有の耐久力の低さ。
「ヴェスタル」「明石」ともに、最大強化時の耐久値が4,000に届かないうえ、装甲が軽装甲なので受けるダメージも大きくなってしまいます。
工作艦専用装備である「艦艇修理装置」や、火力担当艦には装備させづらい「ビーバーズエムブレム」などを活用して自身の耐久値を補うと、使用感がグッと向上します。
「育てておくべき艦船タイプ」なのは間違いない
以上、工作艦の仕様に関する説明でした。
装備から挙動まで全てが特殊で、癖は非常に強いものの、だからこそ1隻は育てておくべき艦船タイプだと言える工作艦。
建造で1点狙いするのは苦行に過ぎますが、ヴェスタルや明石を手に入れた暁には、しっかりと育ててあげるとプレイの幅が広がります。
……結局コレって、「工作艦」なの?「工作船」なの?