どうも、流行に逆らう天邪鬼、hkmです。
今年も9月を向かえ、残すところも4ヶ月を切りました。
そろそろ来年の流行色が世間一般に周知される頃ですね。
……流行ってなんだ?
流行色は2年前に決まる
【流行】
( 名 ) スル
①
ある現象が,一時的に世間に広まること。特に,ある型の服装・言葉あるいは思想・行動様式などがもてはやされて,一時的に広く世間で用い行われること。はやり。 ②
ある病気が,短期間のうちに世間に広がること。
③
俳諧で,時代とともに絶えず変わり,新しくなるもの。三省堂 大辞林
辞書をつまめばわかるとおり、流行はあくまで流行り廃りの話であって、現在進行形である必要はありません。
当然「昔は○○が流行った」なんて懐かしむ場合もありますよね。
実は、日本では「来年は○○色が流行る」なんてのもあるんです。
そう、他ならぬ「日本流行色協会」によって。
う、うさんくせぇー。
日本流行色協会
日本流行色組合は、その名の通り「日本における、ファッションの流行色に携わる組合」の名前です。
[ JAPAN FASHION COLOR ASSOCIATION ] の頭文字をとって、「JAFCA」なんて呼ばれ方もしているようですね。
- カラートレンドの研究&発信
- 色彩についてのコンサルティング
- 出版
- セミナー
といった、4つの活動を柱とする組合です。
カラートレンドの研究&発信
JAFCAでは、1953年の創立以来、「カラートレンドの研究・発信」を中心事業と位置づけ、日本の産業界で活用されるカラートレンド情報「JAFCAファッションカラー」を各分野の専門委員とともに選定し、会員に向けて発表しています。
1953年より続く、歴史のある組合のメイン活動はやはり「カラートレンドの研究、そして発信」になります。
実シーズンの2年前より会議を重ね、それまでの傾向から未来の流行色を定め、服飾生産業界へ発信。
それを受け、商品開発などを行った結果、ほどよい頃合に、僕ら消費者へトレンドに乗ったアイテムが届けられるのです。
▲JAFCA公式ページより
色彩についてのコンサルティング
JAFCAでは、長年にわたるカラートレンドに関する調査、研究や国内外に広がるネットワークを活用し、” 色” によって新たな価値を生み出すために、カラートレンドのみならず広く色彩全般に関して、最適なコンサルティングを行なっています。
トレンドカラーはもちろん、色彩の与える影響や、デザインにおけるカラーバランスといった「色彩に関するコンサルティング」もJAFCAの活動の1つ。
「流行色協会」と銘打ってはいるものの、感覚としては「色彩協会」に近いかもしれません。
「日本色彩学会」っつーのもあるにはありますが、そちらはあくまで「学会」なので、コンサルティング業などは執り行っていない様子。
日本色彩学会Web — 第48回全国大会[東京]’17ご案内
▲学会は学会で全国大会とかやってます
出版
JAFCAでは、広くカラートレンド情報やマーケット動向を伝えるためにカラートレンドマガジン「流行色」を出版、その他にもJAFCAが行なってきた様々な分野の調査報告書、カラーの分析に重要なカラーコードなどの出版・頒布を行なっています。
JAFCAは、独自の色彩研究から出版活動も行っています。
季節毎のトレンドカラーについて記された『季刊「流行色」』をはじめ、過去のトレンドを振り返る読み物的な本など。
公式のオンラインストアもあり、気になる『季刊「流行色」』の値段は、1冊6,000円(税別)。……6,000円!?
▲公式オンラインストアより
Amazonで販売していないところを見ると、自費出版に近い形の商品でしょうか。
うさんくささが加速していきます。
セミナー
JAFCAでは、最新のカラートレンド情報をわかりやすく 解説するセミナーやワークショップ、カラーデザインを行なう上で必要な基礎知識を提供する講座を開催するとともに、カラーデザインの重要性をアピールする顕彰事業「オートカラーアウォード」を実施しています。
また、「うさんくさい」の代名詞であるセミナーも開催。
おかしい。
それなりにまともな協会のはずなのに、うさんくさい要素しか見当たらない。
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由緒は正しいはず
うさんくせぇを連呼してしまったJAFCAですが、由緒正しく実績もある協会ではあるはず。はず。恐らく。
そもそも、日本だけでなく、世界各国に「流行色を定める機関」というのはございまして、そのテッペンに「インターカラー(国際流行色委員会)」委員会が存在しています。
JAFCAはなんと、その「インターカラー」において、12機関しか存在しない「委員」の一員なのです。
さて、そんな気になる「インターカラー」の公式WEBサイト、トップページはこちら!
だっせ。
こんな機関に振り回されてます
以上、ほじくればほじくるほど胡散臭さしかない協会に、日本の流行色は握られています。
というお話でした。
これ、「流行色」ってJAFCAが勝手に言ってるだけまであるな……。
あ、ちなみにJAFCAによると、2017年秋冬の流行色は「彩度低めの暖色」ってところでした。
ずばり何色!この1色!!と断言している訳ではなく
- メンズファッション
- レディースファッション
- インテリア
でそれぞれ20~30色ずつくらい紹介されています。
……うーん。