ネットの海をたゆたっていると、ふと目にした「いとこで結婚できるのは珍しい」という文言。
当たり前だと思っていましたが、なるほどたしかに、いとこと言えば結構な親戚具合です。
ん、こりゃ気になる。せっかくなので、日本と先進諸国における結婚条件の違いなんかを、まとめて記事にしてみました。

Wikipediaなどの信頼しにくいソースを多数参考にしているエンタメ記事です
目次
結婚条件一覧表
国名 | 最低親等 | 同姓婚 | 最低年齢 | 妻となれる人数 |
---|---|---|---|---|
日本 | 4 | 不可 | 18(男) / 16(女) | 1 |
アメリカ | 5(州による) | 可 | 16(州による) | 1 |
カナダ | 4 | 可 | 16 | 1 |
イギリス | 4 | 可(州による) | 16 | 1 |
イタリア | 4 | 可 | 18 | 1 |
フランス | 4(例外あり) | 可 | 18 | 1 |
ドイツ | 3 | 可 | 18 | 1 |
ひとえに「先進国」と言っても、莫大な数になります。
一般的な基準では「経済開発協力機構(OECD)」の発表している「開発援助の受け取りリスト」に掲載されていない国、ということになりますが、いささか196国から膨大な国数を引き算して……というのも大変。
網羅して表にしてしまったところで、スマートフォンではとても見れたものでは無いでしょう。
ということで、この記事では日本も属している「G7諸国」を対象に、結婚条件を比較してみました。

一部以外のヨーロッパがEUとして扱われていたり、思うところが無い訳ではありませんが……
いとこ婚はアメリカからすると珍しい
「珍しい」とされている従兄弟間の結婚ですが、法律からすれば別に珍しくは無い様子。
法だけで言うならば、ドイツではさらに近しい伯父姪間などでも結婚できますし、フランスでも「重大な理由」があれば大統領の許可を通して3親等婚が可能とのこと。
ただ、ネット上での一大コミュニティとも言えるアメリカだけは、差はあれどいとこ同士の結婚ができない州は多いらしく。
また、欧州各国では、法的には問題ないけど国民感情的に好ましいとは言えない……というような場合もあるようでした。
同姓で結婚できる国は多い
G7を見ると、同姓で結婚できる国は非常に多いです。
日本・イギリス以外は「国として」全土での同姓婚を認めているほか、イギリスも州によっては同姓婚が可能。
日本では一部自治体で「パートナーシップ制度」を実施してはいるものの、未だ同姓婚は認められていません。
まさにアメリカの方が「いとこ婚は珍しい」と言っているような状況が、日本の同姓婚でも起こっているように見えます。
16歳で結婚できる国も多い
G7所属国でも、16歳で結婚できる国は多いようでした。
カナダやイギリスの法律では最低婚姻年齢を16歳と定めているほか、イタリアでも裁判所で認められれば特例として16歳から結婚可能。
ただ、カナダでは自治体の条例で、改めて結婚を18歳とする州もありました。
とはいえ、国の法で男女の年齢差があるのは日本だけ。同姓婚の条件も含め、まだまだ日本は「性別」を重要視しすぎているのかもしれませんね。
先進国に一夫多妻制を認めている国は少ない
調べる前からなんとなく把握はしていましたが、一夫多妻制を認めている国は、G7諸国にはありませんでした。
そもそも一夫多妻制は、男尊女卑が根付いている国か、経典に従うイスラム教徒の方々が主だって行うもの。
先進国では、男女権利の平等化・宗教の自由化を積極的に行う傾向がありますから、当然と言えば当然でしょうか。
4親等の関係一覧
近親婚を避けるために使われる「親等」というのは、家系図を何回辿るかを表した値。
親であれば1回なので1親等、祖父母であれば2回なので2親等……とわかりやすい計算。
ただ、兄弟は1度親を経由するので、自分→両親→弟妹の2回辿って2親等になります。
いとこ同士
4親等の結婚として、一般的なのはやはり「いとこ」関係でしょう。
祖父母まで上に2回、いとこまで下に2回辿るので合計4親等です。
概ね各国が「近親婚ではない」とするのがこのあたりで、必然的に年代が重なりやすいため、恋愛結婚へ繋がりやすいのも特徴。
大叔父・大叔母
祖父母の兄弟である、大叔父や大叔母も4親等関係にあたります。
25歳程度で1世代と仮定すると、およそ50歳差程度でしょうか。
血の繋がり自体は濃く、直系に近い関係ではありますが、法律上は問題なく結婚が可能です。
高祖父母と玄孫
もちろん、4親等分真上に延ばした高祖父母(こうそふぼ・ひいひい祖父母)と玄孫(げんそん・やしゃご)も結婚が可能。
とはいえそれぞれの世代が20歳で子をなしても16歳と96歳ですし、縁起でもないことを言うならば、老い先短いにも程がある関係。
どちらかというと、遺産相続システムの穴として使われそうですね。
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日本人は身内恋愛が好き
さて、日本が4親等でも結婚が認められ、かつ市民権を得ている理由としては、日本人が「血」を大切にする種族だからでしょう。
そもそも鎖国なんかをカマしていた時期もありましたし、やはり本質的なところが排他的な気がします。
そこまでさかのぼって考えなくても、血縁関係での恋愛やらヤッただとかヤッてないだとかの話が大好きなんですよね。
ギスギスした昼ドラや、ワクワクする夜のコンテンツにおいて、長年スタンダードの1つですし。
身近なところでは、聖徳太子がダビスタですら止められるようなインブリードで生まれた、なんてのも有名な話です。