日本人であれば、もしやするとひらがなよりも馴染みが深いかもしれない、「^」という文字。
顔文字の目にするために生まれてきたような理想的な形をしており、とりあえず笑顔の表現として、主にネットなどでよく使われています。
ただ当然のことながら、別に目となるために生まれてきた訳ではないのが「^」。この記事では、記号としての「^」の意味や名称についてまとめています。
目次
読みは「ハットマーク」「ハット」及び「キャレット」
気になる「^」の読み方は、ずばり「ハットマーク」「ハット」及び「キャレット」。
3つの読み方がある彼ですが、なんと読み方によって使われる意味が違います。
そのため、携わっている職業や学んだ学課などによって、情報の齟齬が発生することもしばしば。
読み方ごとの「^」が表す意味
「ハットマーク」はべき乗を表す
「ハットマーク」とは、べき乗(累乗)を表す際に使われる読み方。Excelなどでは、べき乗を計算する「べき算演算子」として使われます。
数学で累乗を行う際は数字の右上に小さくべき乗回数を記入するのが一般的ですが、スマートフォンやパソコンなどの入力形式では不可能です。
そこで使うのがハットマーク。下から上に向かって小さくなっていることから、「後に書いた数字を上に小さく記入している」表現です。
語源はおそらく帽子(形状から)
「ハット」は統計学の推定値
マークをつけずに「ハット」とした場合は、統計学における推定値を表すことが多いようです。
誤解を恐れず簡潔に言えば、何かを調べる際にいっぱいデータを集めてみた結果、この辺に正解のある可能性が高いよね、というのが推定値。
棒グラフにすればそこにデータが集中して山のようになる点がおそらく使われる所以でしょうが、「山勘」などともかかっていてなかなかに面白い記号です。
とはいえ「ハットマーク」と混合されることも多い
「キャレット」は挿入の校正記号
「キャレット」とは、校正作業などで文字挿入を表す際に使われる読み方。「校正」というのは、簡潔に言えば「文章の見直し作業」のこと。
専門家として職業としている校閲業界にフォーカスを当てた「校閲ガール」が一時期話題になりました。アレです。
上から下に向かって大きくなっていることから、「このスペースに文字を挿入する」ことを表す記号となります。
ハットマークとは考え方が逆
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笑顔としての性能が高すぎる
以上、「^」改めハットマーク及びハット及びキャレット君が持つ3つの意味でした。
ただまぁ、ぶっちゃけてしまえば「笑顔の目」としての適正が高すぎる。
言葉の意味なんて使っているうちに変わるものですし、普段使いではなーんにも気にしなくて良いでしょう。てきとうッ!
おっけ^^