AM・PMとは明確に違う!午前や午後っていつからいつまで?

日常的に使われる「午前」や「午後」、そして「AM」や「PM」と言った時間表記。

でも実は、午前とAMって指す時間が微妙に違うんです。

外国で「PM00:00」と言うと尋常ではない混乱を招くので、今回はそんな英語表記と日本語表記の違いや、それぞれがいつからいつまでを指すのかについてまとめてみました。

ぼく

一目でわかる早見表つき

午前/午後/AM/PM早見表

表記 いつから
いつまで
午前 00:00:00 12:00:00
午後 12:00:00 24:00:00
正午 12:00:00 12:00:00
正子 00:00:00 00:00:00
A.M. 00:00:00 11:59:59
P.M. 12:00:00 00:00:00

午前・午後とは?

日本で最も使われる「午前」と「午後」とは、それぞれが「正午より前」「正午より後」という意味です。

「正午をどちらに入れるかが曖昧」な点が非常に厄介で、話し手・受け手双方の認識のすりあわせが必要な場合も多いです。

ぼく

かしこまった場だと概ね正午は午後

「正午より前」と「正午より後」の意味

午前や午後の「午」とは、日の真ん中である12:00を表す「正午」を略したもの。

「午」は干支にして7番目なので、1日を12分割していた時代、昼は牛刻の0分でした。

真夜中は正子

ちなみに、正午のように00:00を表すならば、干支1つめ「子」の正刻なので「正子」と表現されます。

辞書に載っている程度にはメジャーですが、現代だとマサコにしか読めないので、日常生活で使うのはおすすめしません。

「正午」が午前か午後かは曖昧

午前午後表記において、正午を午前へ入れるか午後へ入れるかはとても曖昧です。

そもそも「正午より前」と「正午より後」であれば、どちらにも正午が入る余地はありません

そのため「午前12時」も「午後0時」も厳密には間違いになってしまうというのがその理由。

正午は概ね午後に入る傾向

とはいえ、正午を正午としてしか表現できないのは不便なので、概ね「午後0時」として扱われることが多いです。

表記の正確性が重要な法令などでも「午後零時」という表記こそあれど「午前十二時」という表記はありません

第十二条 任期付研究員法第八条第二項の人事院規則で定める時間帯は、午前八時三十分から午後五時十五分まで(午後零時から午後一時までを除く。)の時間帯とする。

ただ、明治時代の法令はその逆で、時間に関する法令として、12時が明確に午前へカテゴライズされていた……とのこと。雑。

ぼく

書類などでは24時間表記にするのが親切

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AM・PMとは?

A.M.とP.M.はラテン語で、直訳すると「午前」「午後」とほぼ同じ意味になります。

ただ、AMやPMは全世界共通の規格。

明確な時間わけがされているのですが、そのせいで「AM00:00」と「AM12:00」が全く同じ時間を指すという、わかりづらい仕様になってしまっています。

「午前」と「午後」のラテン語

AM・PMは「ante meridian」と「post meridian」の頭文字をとった略称。

それぞれanteが「より前」、postが「より後」、meridianが日のど真ん中を指すので、意味するところは「午前」「午後」とほぼ同じです。

正午は明確に午後

AM・PMにおいて、正午は明確に「PM(午後)」だと定められています。

なので、英語表記において正午はPM00:00またはPM12:00と表すのが常。

うっかりAM12:00と示してしまうと、真夜中の0時を指すことになるので要注意。

AM00:00とAM12:00が同じ時間を指す理由

AM・PM表記と午前・午後表記の最も大きな違いは、英語だと「0時」と「12時」が全く同じ時間を指す点でしょう。

これは時間を表す数字よりも、AMやPM表記が優先されるから起こること。

例えばAMは00:00~11:59を指すのですが、この中に「0時」として正しいのも「12時」として正しいのも00:00のタイミングしか無いのです。

時間の数字よりも「AM」が優先される

英語の時間表記では、時間そのものを表す数字よりも、AMやPMという表記が優先されます。

日本の時間が「○時からどれだけ時間が経っているか」という相対的な感覚で使われるのに対して、海外の時間は「○時!」という絶対的な感覚でしか使われません。

そのため、日本で稀に使われる「25:00」のような表記も、海外では時間のバグったファンタジー扱いです。