どうも、表記ブレが何かと気になるお年頃、hkmです。
さて、沈黙の表現として、莫大なシェアを誇る「…」。
何かと使う機会が多いものの、義務教育では、何故か使い方を教えてくれません。
その結果どうなるか、っつーと、まあ誤用が増えるんですよね。
別に日本語を教えられるほどの教養はありませんが、気付いたことは記事にしておくスタイル。
投げっぱなしじゃあ!
「…(三点リーダ)」とは
そもそも、「…」とはなんなのか。
実はコレ、単体で見ると、別に沈黙を表す文字ではないんですよね。
JIS規格では「三点リーダ」というのですが、この「リーダ」というのがポイント。
lead(導く)-er(者)ということで、正体は「つなぎ符号」と呼ばれるものなんです。
ほら、小学生の割り算でも、あまりを表すのに使ったでしょ。これ。
前にある文章と、後ろにある文章を繋げる為の、いわば「てにをは」、格助詞に近いものです。
ちなみに、「‥」こういう「二点リーダ」もあります。
誤読しかねない「…」
で、そうなると、「…」1つでは意味を誤解しかねない。
沈黙のつもりで使っていても、別に沈黙を表していないわけですからね。
ってことで、コレを沈黙として使う場合は「……」として、2つ繋げる!のが一般的になりました。
のに!
世間では「…」を沈黙として使っている場面を良く見ます。
ま、あくまで「一般的」の範疇で、文章というのはアート的側面も持ち合わせているので、作者が正しい!と押し通せば「…」も正しくなるんですけどね!
信念さえあれば。
……まあ「…」単体はいいんだ。twitterとかは140字制限あるし。
個人的に一番気になるのは「・・・」これ。
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誰も得してない「・・・」
沈黙に「・・・」。
「・」を3つ使用して、三点リーダの代用としているパターンですね。
この「・」、中黒(なかぐろ)って言うんですけど。
「、」よりは前後の結びが強い区切り、として使うもので、沈黙には関係無いんですよね。
「、」文の中で、ことばの切れ続きを明らかにしないと、誤解される恐れのあるところに用いる。
「・」名詞の並列の場合に用いる。
日付や時刻を略して表す場合に用いる(昭和二十五・七・一など)。称号を略して表す場合に用いる(N・H・Kなど)。ただし名詞以外の語句を列挙するとき、数詞を列挙する場合は「・」を用いない。
つまり、文字の意味を見れば、
- 前後を結びつける「…」
- 前後を区切る「・」
間逆やん。
というかそもそも、「・・・」ってちょっと読みにくいやん。
ちなみになかぐろ、縦書きで小数点が必要な時も使うらしいですよ。
そういえば、新聞で見た記憶があるような?
こだわりが無ければ「……」で
ということで、沈黙を表す場合は「……」って表記するよ!っていうお話でした。
「別に「・・・」でも「…」でもいいわ、大事なのは文章の中身だろw」
なる意見も散見されますし、そのとおりではあると思います。
ただ、同じ文章なら、やはり「……」が一番心象に優れているのも事実。
プラスになる、というよりは、マイナスにならない、といったイメージです。
せっかくなら損しない用法で使用してみてはどうでせうか。
なーんて。