コスプレ衣装の中古通販やフリマアプリなんかを見ていると、何かと目に付く「メーカー」や「製造ブランド」。
試着どころか、現物の確認すらできない通販において、最も信頼できるポイントでしょう。
ただ、コスプレ衣装に関する情報って、Webに案外無かったりするんですよね。
なんなら、メーカー自体がつぶれちゃって、調べてみてもどういうブランドなのか判らないことも多いです。
今回は、自分のメモも兼ねて、衣装メーカーをまとめてみようと思います。
版権衣装メーカー
コスプレ衣装を製造する業者の中でも、公式に版権ライセンスを取得しているメーカーの一覧です。
作者やスタッフから監修を受けられるため、「本物」と言っても過言ではないでしょう。
著作権的にも安心ですが、手間がかかっているので、その分お値段もちょっとお高め。
どうせライセンス代を含めるなら、ということで、素材や裁縫にもお金をかけてこだわっているところが多いです。
中古での購入を視野に入れるなら、基本的には公式品がおすすめ。
COSPATIO(コスパティオ)
COSPATIO(コスパティオ)は、1995年開業、日本屈指の老舗衣装製作業者です。
コスパは1995年5月に日本初のコスプレ衣装メーカー『株式会社コスチュームパラダイス』として創業し、その3年後1998年2月に『株式会社コスパ』に改称し本格的にアパレル、グッズの企画・開発・販売を開始しました。
とにかく品質に優れ、
- 生地
- シルエット
- 裁縫
の全てが高クオリティ。
もはや「洋服」と言えるレベルの品物で、デザインを抜きに考えれば百貨店やショッピングモールに並んでいても違和感の無いレベルに仕上がっています。
ただ、他ブランドと比べると、とにかく高価。
実物を手に取ると、値段相応の価値は間違いなくあるのですが、手を出しやすいとは冗談でも言えない感じですね。
基本的には中古でもそこまで安くならないものの、年末年始には毎年福袋を販売。秋葉原本店の店頭で、こっそりセールをしてたりもします。
ちなみに、サイズ展開をリニューアルしており、昔の衣装はサイズ記載が同じでも大きめだったり小さめだったり。
リクエストに応じて再生産されるので、余裕があるときに買えばいいのはうれしいところ。
ACOS(アコス)
天下のアニメイト運営、ACOS。
ゴムウェストだったりするので、丁度COSPATIOとTRAnTRIpの中間といった品質イメージでしょうか。
版権取ってますし、公式の監修があったりするからかシルエットが「かなり」良いです。シルエットだけなら、COSPATIOにも肉薄するほど。
縫製はそこそこで、布もそこそこ。
これでこの値段で売られたら、零細ブランドはそりゃ同じデザインで勝負できないと思います。
コスプレの衣装って刹那的な使われ方をするので、普通のアパレル以上に裁縫や布よりシルエットのが重要ですもんね。
とにかく、ACOSのタグを見たら、品質を信頼して良いと思います。
ただ、ターゲット層に応じて、価格寄りで作るかクオリティ寄りで作るかが変わるので注意。素材量に対して値段が安い衣装は、至るところにコストダウンの跡が見られます。
ACOS製の衣装は再生産されにくく、人気のジャンルですと、中古でもそこまで安くならない印象。
店頭ワゴンなどにセール品が並ぶこともありますが、割引率はゆるめです。
Kiss
Kissは、主にギャルゲーの公式衣装を販売していたブランド。残念ながら、現在は営業していない様子。
Kissもこれまたシルエットが良いです。で、縫製も良い。
生地の質は「悪くない」程度ですが、アクセサリなど、細部のディテールはACOSよりも上。個人的には中古で流れてたら買って良い系のブランドだと思います。
ただ、制服のような「デカいリボン」がある衣装は要注意。
ファンタジーなデカリボンでも、セーラースカーフのような生地1枚でペラっと作っているものもあります。ヘニャヘニャ。
2.5次元
公式衣装を取り扱っていたWEB販売ブランド。2017年の4月に閉店済み。
Kiss同様にギャルゲーメインですが、ACOSレベルに安価です。
クオリティとしては、ACOSの「価格優先ジャンル」からよくある業者製衣装くらい。版権衣装ですし、独特のプリント・染めも再現してはいるものの、縫製やマテリアルそのものに関してはよくある業者製程度なイメージです。
例えば、「あの夏で待ってる」の制服は、セーターがゴワついている印象を受けました。
閉店済みということもあり、当方も中古で譲り受けた衣装なので、無理な洗濯などがたたっているだけかもしれませんが要注意。
「公式であること」に意味を見出せない限りは、頑張って競ってまで購入するほどでもないかもしれません。
とはいえ、とにかく流通量が少なく、見かけるのは大抵スーパーそに子のナースか私服。
首元にブランドタグが無く(サイズタグのみ)、有象無象の業者製にしか見えないので、そもそも中古で狙い撃って購入するのが至難の業です。
非常
非常は、クリアストーンの公式ライセンス衣装ブランド。
「クリアストーン」は、プレイ用コスチュームの販売を主に取り扱っているため、あまり良い印象は抱かないかもしれません。そのせいか営業は停止済み。これが勿体無い。
品質としては、ACOSで販売しているうちの価格優先ジャンル(1万円切るくらいの衣装)程度は高いように見受けられます。
衣装にもよるのでしょうが、例えば「緋色の欠片」の女子制服なんかは、ワンピース・トップスともに裏地アリ。シルエットも綺麗ですし、特徴的な袖まわりも自然に出来上がっていました。
WEBに情報があまりにも少ないせいか、「公式である」ことどころか、「非常製」であることすら記載されずに業者製として販売されていることも多いです。タグに「非常」の文字が見えたら、実は結構狙い目。赤くて目立ちます。
cosmode(コスモード)
cosmodeも、ギャルゲージャンルをメインとして扱う公式版権コスプレ衣装メーカー。制服系衣装が20,000円弱~30,000円くらいの高級路線ですが、品質もそこそこ。
しなやかな生地を使っていますし、ブラウスにまでしっかり裏地付き。裏地があるとはいえ、生地自体が良いのでゴワつくこともありません。方向性こそ違えど、マテリアルに関してはcospatioと同程度の高い水準を誇ります。
ただ生地のたるみ具合を見るに、cospatioやACOS・kissと言った人気メーカーと比べて、型紙の作りこみが浅いような印象を受けます。高品質なはずなのに、どうも安っぽく見えてしまうのが難点。
結局見た目が一番なコスプレ衣装としては、「cospatioやkissで販売してない衣装なら選択肢に上がる」程度かな、と。
ちなみに、2013年発売のフレラバを「新作ゲーム」と銘打っているので、新作衣装の発売はもう無さそう。同じ企業が運営しているフルオーダーでの衣装製作サイトは元気に更新されているので、もしかしたら既存衣装は買えるかもしれません。
また、コスプレ雑誌と名前が完全に被っているせいで、中古の衣装は流通量の割に見つけづらいです。検索しても雑誌が出てくる。
中古品・新古品で安ければ買い
萌部(MOE-BOO)
萌部も、多数ある(あった?)美少女ゲーをメインに据えた公式ライセンスブランドの1つ。
手元に品が無いために詳細はわかりませんが、「処女はお姉さまに恋してる」制服が税込み40,000円だったりと、だいぶ強気な価格設定が目立ちます。
作品特有のブローチやボタンなどが細かく再現されており、高品質っぽい印象は受けますが、実際に手にとってみないことにはなんとも。
公式ページのトップに掲載された「年末年始の情報」が2015年12月29日から2016年1月4日とのことなので、ページの更新は停止中。
サイト自体は元気に稼動していますが、実際に購入できるのかはぶっちゃけ謎。
kiss同様、あるいはそれ以上にオリジナルコスチュームも充実しており、どちらかと言うと、学生服やメイド服がメインのブランドかもしれません。
CANDYONE
今となってはリサイクル衣装を取り扱うCANDYONEですが、数年前までは自社生産の公式ライセンス衣装も取り扱っていました。
割合としては、ギャルゲーとアニメ・マンガ作品が半々といったところ。クイズマジックアカデミーの公式衣装もCANDYONEですね。
マテリアルや縫製・小物には高いクオリティを誇る反面、着用時のシルエットは少し寸胴に見える感じ。
ボタン部分を飾りボタン+スナップで再現したりと、構造の準拠よりも見栄えを意識している作風なだけに、少しちぐはぐな印象を受けます。
商品イメージとしては「昔のCOSPA」といった感じでしょうか。生地の質や縫製に関しては今のCOSPATIOにも肉薄するかも。
cospia
cospiaは、ギャルゲー衣装と漫画衣装を半々程度の割合で取り扱っていたメーカー。COSPAとは別物。
代表的な衣装は「ローゼンメイデン」系列で、雪華綺晶含めた7キャラ全員の版権衣装を取り扱っていたのはcospiaだけだったかと思います。
2009年の「WEBサイトリニューアル」後に行方をくらましているようなので、残念ながら詳細は不明。定価帯は当時よくある20,000円~30,000円程度で、一部50,000円台といったところ。
cospia製衣装において何より特徴的なのは首元のタグで、cospia表記の代わりに作品のロゴが入っています。
衣装の品質としては、あくまで画像で見て妄想する限り、シルエットの野暮ったさや布のたるみが若干気になるイメージでした。ただ、cospiaタグが無いせいで「cospia製」として販売されることが少なく、そもそもの流通量も少ない。現物を手にした経験も無いので、案外着用映えする衣装かもしれません。
非公式ライセンス業者・メーカー
コスプレ衣装を販売する業者には、公式に許可を取っていないものもあります。
ライセンスなどの手間が無いので、公式衣装と比べると、概ね安価で購入できるのが大きな魅力。
公式で衣装を作るとどうしても赤字になってしまう、ニッチジャンルの衣装なんかが充実しているのもありがたいところです。
ただ、言ってしまえば「違法」なので、訴えられたら即終了。企業が作るとなると、同人とはちょっと話が違うので……。
COSREVO(コスレボ)
COSREVO(コスレボ)は、昔の「業者」と言われる中では、評判の良かったメーカーの1つ。
布の質・縫製の質ともに高め。裏地がしっかりついている衣装も多く、アパレルとしての質はACOS製衣装よりも高いと思います。
ただ、肝心のシルエットが寸胴気味で綺麗に出ないのが珠に瑕。着脱のしやすさも意識されていないので、モノによってはとても着づらかったりもします。
良質な衣装であることにはかわりないのですが……。
2013年ごろの著作権ウェーブで閉店済。
弊社コスレボは2012年6月29日を持ちましてオリジナル衣装の販売を終了させて頂きました。
漫有引力ascosing(桜の恋)
「漫有引力」は中国内向けに製造・販売している業者。恐らく、ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル系衣装における最大勢力です。
日本のメーカーはソシャゲ系の衣装を作らないので、どうしても海外の業者頼りになるのですが、その中では高品質だと話題。
「イベントで着れる程度のものが来れば御の字」とされる中国業者において、生地も縫製も悪くないならそれだけで価値はあるはず。
多少ゴワつく布を使う傾向にはありますが、その分素材をケチらない上、ディテールにはこだわっているので、撮影やイベントでは映えるイメージ。耐久性に多少の難があるものの、小物の出来も悪くありません。
ちなみに、日本では「桜の恋」という輸入業者が販売しているブランドの1つです。
「桜の恋」は複数の中国業者製衣装を無秩序に販売しているので、「絶対漫有引力製の衣装が欲しい」ということであれば、Taobaoからの個人輸入になるかも。
BODYLINE(ボディーライン)
BODYLINE(ボディーライン)は、お察し爆安楽天系。いわゆる「お床用」から台頭してきた業者です。
楽天の直営通販サイトでも高くて5,000円台という、圧倒的な安さが特徴。
CCさくらとか、これで4,000円ですもん。布の量すっげぇ。
▲まさかのインナーまでワンピース
さて、お床イメージが強すぎてあまり良い印象は無いのですが、正直「アパレルとしての品質は良い」です。
それなりにハリのある布を使っていますし、簡単にはほつれない縫製も兼ねており、結構よくできています。
ただ、細部のディテールは「オリジナルだ」と主張するためか、わざと(?)間違っているものばかり。
「ほつれている商品が送られてきた」というレビューもあるので、品物の当たりハズレも大きそうです。
総じて、「とりあえずのコスプレ」や、「自分で改造する土台」としての購入がおすすめ。ぶっちゃけ布代で販売価格くらいしそうですし。
HEAL-ALL(ヒールオール)
HEAL-ALLは、「現役コスプレイヤー監修」を謳った非公式業者。
撮影やイベントに特化している印象で、シルエットが良く、値段も手ごろ。
細かいこだわりの出るファスナーも、YKKではないにしろスムーズに開閉できるものなので、粗悪品ではなさそうでした。
難点としては、布の使い分けに熱心ではない点。
コストダウンのためか布の種類をあまり用意していないようで、制服系の衣装だと、アウターとブラウスの布が同じものだったりすることもあります。
撮影時に気になるものではないのも事実ですし、まさにコスプレイヤー向けのショップ。
コストモ(Costomo)
公式サイトのオシャレさが印象深いCostomo。「D」の文字が印刷された発送用ダンボールも記憶に残ります。
高級感漂う印象ですが、価格は概ね他業者と変わらず、「そこそこ安い」といったところ。
刀剣乱舞やあんさんぶるスターズの印象が強く、女性をターゲットにした業者というイメージですね。
美少女コンテンツ系も、ラブライブ!やらセーラームーンとかの「女性人気高め」なところにフォーカス中。
著作権的にやべぇ自覚があるのか、ジャンル名を濁しているので、Googleなどで「[ジャンル名] コスプレ」と検索してもヒットしない点には注意。
KOSEYA(旧COSYA)
いかにも「業者」といったイメージのKOSEYA。元は「COSYA」という名で運営されており、衣装販売業者としての歴史はそこそこ長いようです。
公式サイトのぎゅっと詰め込んだ、なんとも言えないバーゲン感が印象的ですね。
KOSEYAはソシャゲジャンルに強く、アイドリッシュセブンやFGO・デレマス系衣装なんかが有名な感じ。とはいえ、いろいろ手を出しているようで、ジャンルの豊富さには一目置かざるをえません。
値段の手ごろ感は強いものの、実物を確認していないのでコストパフォーマンスに関してはわからず。
ただ、例えばデレマスの衣装「スターリースカイ・ブライト」なんかは、ウェストのパールベルトにちゃんと削りだしのクリアパーツが付いていたりと、劣悪なものでもなさそう。「多少大きめ」との声も聞きますが、シルエットも絞るところは絞っており、写真映えはするように見えます。
ちなみに購入した方の話を聞く限り、中国工場から直送されるために入金から到着まで10日ほどかかるとのことで。イベント利用などで入手までの期日がある場合は、余裕を持って購入するべきでしょう。
公式ではないキャラグッズを税関に通す以上、止められてそもそも手元に届かない可能性がある点にも注意
富士達
富士達は、 2006年より続くコスプレ衣装販売業者。
主にウィッグを取り扱っているメーカーですが、一部の人気作品はコスプレ衣装も製造・販売しています。ウィッグの評判は上々で、公式通販以外にも、全国チェーンのアニメショップ「らしんばん」などで取り扱っているほど。
衣装に関しては、コスプレウィッグのメイン顧客が10代~20代女性コスプレイヤーの方であるため、「イナイレ」や「うたプリ」などの女性向けジャンルが目立ちます。
どうやら巷ではセーラームーン衣装の評判が良いらしく、業者系衣装でありながら、中古でも新品の半額以上で売られているのを良く目にします。
著者は写真でしか確認できていないものの、あえて小物等のディテールや素材にこだわらないことで、本体部分のクォリティを上げているような印象。セーラームーンに関して言えば、確かにコストパフォーマンスは良さそうです。
そもそもブーツカバー等を含めて10,000円以下の価格には圧巻ですが、どうやら構造はレオタードタイプでなくワンピースタイプのようで、「レオタードっぽさ」を出すには一工夫必要そうなのが課題点でしょうか。
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個人サークル製
コスプレ衣装界隈には、同人サークルとして製作する個人の方も多くいらっしゃいます。
中には、タグを良く見かけるような大御所も多数。
cocosilver
ヤフオク!などで販売していた個人の方だったはず。
個人製作の割に裁縫はなかなかで、小物のディテールはかなり良い感じです。
布地も必要とあらば高級感のあるものを使っています。
ただ、シャツとかはちょっと薄手なので、モノによっては透け対策が要るかも。
また、シルエットには多少難があり、スリム・スマートな印象を持たせるには工夫が必要そうです。
小物に関しても、ディテールにこそ優れるものの耐久性は少し残念。
総評としては、日本の版権製品と比べると流石に劣ります。が、品質はかなり高い方だと思います。
むしろ細部のデザインにまでこだわるのであれば、ACOSより良いまであるかも。
好みの問題ですね。
Rua
韓国の個人サークル。
質が良いとは聞きますし、ヤフオクでたまに見ても高額だったりするのでモノは良いはず。
ただ、値段相応の質があるかどうかは現物を見たこともないので不明です。
現在は販売していないため、確認のしようもない感じ。
中古市場にあまり流通しない、ということは、手放したくなくなる程度の衣装ではあるのかな。
おさかなまんぼう
おさかなまんぼうは、日本のサークル。
こちらも「品質が良いとお噂はかねがね伺っておりますが……」系。現物を見たことはありません。
数年前の2chで評判がよく、たまに見かける衣装が高額で取引されている以上、悪いということはないはず。
複数人で運営している、まさに「サークル」という形態のようで、タグに作者の個人名が入っていたりします。
製作された方によっても傾向は変わるでしょうし、「おさかなまんぼう」として一概には評価しづらそうなサークルではないかと。
BLUE ROSE(旧coslala)
「旧」coslalaとしたものの、リニューアル後のBLUE ROSEも営業終了ずみ。
詳細不明な質が良いとは聞くものの……シリーズ第3弾です。
ただ、衣装が中古市場に出回ると、大抵「BLUEROSE製」「coslala製」などという文言が付くのを見かけます。
特に評判の高いローゼンメイデン系衣装では、公式であるはずのCospia製衣装よりも市場で輝いているイメージ。
売りになるレベルのブランドであるのは間違いありません。
詳細が不明なので「個人サークル」項に入れましたが、実際のところは不明。
安藤衣装
安藤衣装は、6人からなるコスプレ衣装製作サークル。
▶安藤衣装
セーラームーン系衣装の評判がとにかく高く、ACOSが高級路線でCrystal衣装を販売するまでは「安藤衣装一択」のような風潮が水面下であったりしました。
その品質は、かの中川翔子さんに、2007年4月の公式ブログで「憧れ」とまで言わしめるほど。
今でも安藤衣装製のセーラームーン衣装がヤフオクなどに出品されると、中古であっても依頼時の価格程度まで競り上がるのを見かけます。
公式サイトこそ生きているものの、最終更新はWEBサイトが2014年・ブログが2012年なので、新品の新規入手は恐らく不可能。その評判のせいか個人サークル製にしては流通量が多いため、ヤフオクなどを定期的にチェックしていればお目にかかれるかも。
めくるめいてる
めくるめいてるは、衣装のオーダー製作をメインとしている会社……?サークル……?公式サイトに求人情報こそあるものの、法人としての情報が一切記載されていないので不明。運営暦は長かったと記憶しています。
衣装作家の方を大々的に公開していたり、衣装製作の軌跡を公式Twitterで投稿していたりと、小人数で活動されているのは間違いなさそうです。販売形式はサークル寄りなので、暫定的に個人サークル枠で。
オーダー衣装に関しては、奥井雅美さんや民安ともえさんなど、今となっては若干のいぶし銀感漂うアーティストの依頼実績も多数あり、品質・姿勢ともに信頼できるもののように感じます。
衣装は完全予約制のアトリエのほか、ヤフオク!でも定期的に出品されています。が、「一点ものである」「品質を信頼できる」などの点から、モノによっては平気で6桁台の落札価格になっているのを見かけます。
レオタード系衣装が得意、とは公式談。
極彩舎
極彩舎は、2人からなる衣装製作サークル。
個人感溢れるTwitterアカウントとポートフォリオ用のブログに限った運営形態なうえ、知人以外への販売はヤフオク!のみという身軽なイメージのある方々です。
どう足掻いても現物になってしまうヤフオク!の商品画像を見る限りでは、とにかく造形部分や布地の写真映えがヤバい。語彙がどっか飛んで行くレベル。
「着用のしやすさ」だとか「衣装の耐久性」だとかを二の次にしてでも追求したディテールやシルエットは、企業のフルオーダーでもなかなか到達し得ないレベルにあるような印象です。当然お値段もそれ相応。