2019年4月1日に発表され、世が浮き足立つ新年号『令和』。
読みが3文字の年号ということで、1861年から続く「元号の規則性」にまたひとつ新しいピースが追加されました。
や、読みが奇数と偶数で交互に使われてるってだけなんだけども。
ポイント
- ・偶数音と奇数音を交互に採用
- ・2つ前後で韻を踏み合う
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目次
江戸後期から令和までの元号名一覧
元号 | 読み | 始期 | 終期 |
---|---|---|---|
万延 | まんえん | 1860年 | 1861年 |
文久 | ぶんきゅう | 1861年 | 1864年 |
元治 | げんじ | 1864年 | 1865年 |
慶応 | けいおう | 1865年 | 1868年 |
明治 | めいじ | 1868年 | 1912年 |
大正 | たいしょう | 1912年 | 1926年 |
昭和 | しょうわ | 1926年 | 1989年 |
平成 | へいせい | 1989年 | 2019年 |
令和 | れいわ | 2019年 | – |
規則性1.偶数音と奇数音が交互に採用される
先ほどの表を見ていただくと、1861年の文久から令和に至るまで、元号は「3音」と「4音」が交互に使われているのがわかります。
このたびの令和で8連続なので、どうやら意図的なものがある様子。
最初は偶然?
とはいえ、この奇遇交互の規則性は、1861年の文久からしか連なっていないもの。
150年以上続いているものの、飛鳥時代から今に至るまでの1,200年間においてはほぼ4音の元号が使われていました。
恐らく、大正~昭和あたりまでは偶然だったのではないかと。
気づくと崩しにくい
こういった規則性って、偶然の産物でも、一度気づいてしまうと崩しにくいもの。
10人近い有識者が集まって決定したそうなので、そりゃ1人くらいは気づくはずで、1度気づくとどうにも崩しにくそうです。
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規則性2.隔元号で韻を踏んでいる
元号1 | 元号2 | 韻の部分 |
---|---|---|
元治 | 明治 | “い(じ)” |
慶応 | 大正 | “いおう” |
昭和 | 令和 | “あ(わ)” |
また、元号の規則性として「同じ文字数の元号同士で韻を踏む」というものもあります。
韻というのは、簡単に言えば『母音』を指す言葉。韻を踏むというと、母音を揃えるという意味になります。
元治と明治・昭和と令和は文字すら同じの最後の母音、慶応と大正は後半3音の”いおう”でそれぞれ韻を踏んでいます。
2つ前・2つ後で韻を踏み合う
次元号の予測も立てやすい
『次の次の元号』という、最高に縁起でもなく不敬な考え方をするならば、平成と韻を踏んだものになるのではないでしょうか。
先ほどの文字数規則も踏襲するなら、4文字である必要もありますね。
『令和』は意図的なものかも
以上、江戸時代後期から繋がる、元号名の規則性についてでした。
蓋をあけてみるとかなり簡単な規則性なので、『令和』という元号は割りと練られて考えられたんじゃないかな、なんて。