どうも、好きなアーティストはT.M.revolution、hkmです。
さて、台風の北上にあわせて、徐々に北へ北へ向かっていく暴風警報。
気象庁の日本地図がどんどん赤くなっていきます。
とはいえ、警報が出ている中でも、東部ではまだまだ晴天。
3連休であることも相まって、「大丈夫そうだし出かけるか」なんてケースも増えるのでしょう。
細木数子曰、あんた死ぬわよ。
暴風「警報」
暴風警報は、暴風により重大な災害が発生するおそれがあると予想したときに発表します。
暴風警報は、その名の通り「暴風が発生しそうだよ?」という「警報」です。
そもそも警報というのが、事前情報による注意喚起ですし。
災害・危険が迫ったことを伝えて、注意・準備を人々に促すこと。また、その知らせ。
であるからして、素人が見る「今の気象」は全く関係がありません。
「晴れているから大丈夫」ではなく、「晴れているうちに警報が発令して良かった」となるのです。
準備できるしね。
企業すら取り違えがち
が、一般市民。いや、それどころか、中小規模の企業ですら「暴風警報」の意味を取り違えているような気がします。
序章で触れた「晴れているから出かけるか」などで、被害が増加するのは、まぁ判らないでもありません。気持ちはね。
ただ、企業も「暴風警報が発令されているから、問答無用で休み」とはなかなかならないのはいかがなものかな、と。
いっそ「暴風警報が発令されているが、絶対に出社しろ」ならまだ判るんですよ。
考え方が一貫していますし、いざとなった時の責任は10割会社にある。
一貫した企業理念に合わないのであれば、転職の間口も昨今は広くなっていますからね。
僕が一番疑問を抱くのが、
「暴風警報が発令されているから、鉄道が止まってたら休み」
というパターン。
いやいやいやいやいや。
こんなの、質の悪い傷害事件でしか無いじゃないですか。
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コナン君も真っ青な障害事件
先述しましたが、暴風警報はあくまで「警報」。
風が来るから危ないぞ、準備しとけよ、という科学からのお達し。
それを「今大丈夫か」などという判断基準を使い、そのうえ「目視」「感覚」に頼っているのはもはや気象学への冒涜と言っても過言ではありません。
さらにいえば、「鉄道が止まっていたら」などというアドリブ要素を入れる事で、「パッと見優しさに見える、責任の押し付け」まで行っている。
これで大怪我をしても、まぁ「なんで怪我をするほど無理したんだ!自分の身体を大切にしろ!」等と心配したフリをされるのがオチでしょう。身体は資本!なんつってね。
詐欺師か。
台風でも人は亡くなる
さて、日本を直撃した台風というと、最近の印象的なものでいえば
- 2011年台風第12号(9月)
- 2013年台風第26号(10月)
の2つでしょうか。
上記の2台風は、日本を容赦なく直撃し、多数の死者を出しました。
2011年台風第12号(9月)
まずは、2011年に発生した台風12号。
記録されているだけでも82名の死者を出した、平成における大災害の1つです。
こちらの台風で注目するべきは、進行経路。
四国の南部より日本列島に突入し、そのまま中国地方より北上。
日本を横断しただけで、82名もの死者を出したのです。
よほど強い低気圧なのかといえばそうでもなく、最低気圧は970hPa。
あくまで「土砂」「水難」での事故が多かった、と記録されています。
2013年台風第26号(10月)
そして、2013年に発生した台風26号。
こちらも、40名の死者を記録した忌まわしき事例です。
なんと、この台風、中心部は日本列島を通っていないのです。
横を通っただけで、伊豆諸島を中心に多数の死者、負傷者が出ました。
2011年の大災害が、国民の意識にまだ根付いていたのにも関わらず、です。
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油断だけはしないで
警報が出てるけど晴れてるから!風吹いてないから!
っつって油断だけはしない方がいいんじゃないかなぁ、なんて。
「嵐の前の静けさ」なる慣用句もあるとおり、強い何かが起こるときって上限ギリギリまで溜まるアクションが必要だったりして、むしろ落ち着いてるんですよねぇ。
台風のせいで通勤途中で怪我をしたら労災が出るから安心!なんてお話も聞きますけど、いくら金貰っても怪我はしたくない。
そもそも死んだら元も子も無いですし。
恐らく、災害の犠牲になった方の中で、その数時間も前に予め死まで考えていた人は少数派なんじゃないかなぁ、と思うのですよね……。
以上、説明のためとはいえ、言及してしまった犠牲者の方々には心からのご冥福をお祈りして、当記事は閉めさせて頂きます。