どうも、国語に弱い新米ブロガー、hkmです。
さて、今回は普段気になっているお話を一つ。
「現実的」
と
「科学的」
の違いです。
正直、現実ってそこまで科学的じゃない。
それなのに、幽霊が現実的じゃない!なんて言っちゃう人を見る。
自分たちの体の事もよくわからないのに、勝手に現実を枠にハメないでくださる!?
現実的
そもそも「現実」っていうのは、
げん‐じつ【現実】 の意味
出典:デジタル大辞泉
いま目の前に事実として現れている事柄や状態。「夢と現実」「現実を直視する」「現実に起きてしまった事故」⇔理想。
▲「 ⇔理想。」の表記が地味に刺さる
こういうこと。
そこから転じて、
げんじつ‐てき【現実的】 の意味
出典:デジタル大辞泉
[形動]
1 現実のものであるさま。現実に即しているさま。「路上駐車などの現実的な問題の解決策を練る」「現実的に処理する」
2 実利のみを追求するさま。「計算高い現実的な人」
こうなるわけです。
誰かが観測できる事象はどれも限りなく現実的。
科学的
で、科学っていうのは
か‐がく〔クワ‐〕【科学】 の意味
出典:デジタル大辞泉
《science》一定の目的・方法のもとに種々の事象を研究する認識活動。また、その成果としての体系的知識。研究対象または研究方法のうえで、自然科学・社会科学・人文科学などに分類される。一般に、哲学・宗教・芸術などと区別して用いられ、広義には学・学問と同じ意味に、狭義では自然科学だけをさすことがある。サイエンス。
[補説]「科学する心」とサ変動詞に使用したのは昭和15年(1940)第二次近衛内閣の文相橋田邦彦が最初という。おかしな日本語として問題になった。
▲難しい言い回しもやめて
これ。
そうすると、科学的ってのが
かがく‐てき〔クワガク‐〕【科学的】 の意味
出典:デジタル大辞泉
[形動]
1 考え方や行動のしかたが、論理的、実証的で、系統立っているさま。「科学的な説明」
2 特に自然科学の方法に合っているさま。「科学的な知識に乏しい」
こうなります。
論理的ってのは、こういうこと。
ろんり‐てき【論理的】 の意味
出典:デジタル大辞泉
[形動]
1 論理に関するさま。「論理的な問題について書かれた本」
2 論理にかなっているさま。きちんと筋道を立てて考えるさま。「論理的に説明する」「論理的な頭脳の持ち主」
「ロジカル」なんて言いますよね。
で、実証的は
じっしょう‐てき【実証的】 の意味
出典:デジタル大辞泉
[形動]思考だけでなく、体験に基づく事実などによって結論づけられるさま。
こんな感じ。
つまり、仮説を立てて実験する、科学者さんのお仕事そのもの。
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ことばの違い
これ、やっぱり違いが気になるんですよ。
例えば、幽霊なんか。
これは実際に「見た」人が居るから「現実的」で、「論理的」に仮定はいくらでも立てられるが、「実証的」に結論付けられないから、「科学的」ではない。
という事になります。
つまり、幽霊は「現実的」だが、「非科学的」である。
という話。
それなのに、幽霊の事を「非現実的」だとか、「科学的」だとか表現する方多すぎません?
これめっちゃ気になるんですけど。
ってだけの話なんですけどね。
現実のものである
の部分をどう捉えるか、って話なのかなあ。
そもそも「~~的」って単語が曖昧っちゃー曖昧か。
日本語って難しい。
あ、タイムスリップとかは逆ですよね。
相対性理論とか絡めてワンチャンあるし、実際飛行機とかで若干時差生まれて科学的だけど、成功した人はいないから非現実的、みたいな。