どうも、使える言語は1言語、hkmです。
創作なんかをつまんでいると、ちょいちょい出てくる「聞いてやる」という言葉。
一見とても上から目線にも感じるのですが、冷静に考えるととっても親切な言葉だよなぁ、と思った次第です。
聞くだけでは終わらない
聞いてやる。
基本的には、相手の要望なんかを「聞いてやる」場面で使われる言葉。
ただ、日本語で「聞く」と言うと、ただ聞くだけでは終わらないんですよね。
言葉として聞いた後、その要望に対して最善を尽くすところまでが「聞く」。
つまりは、「聞いてしまうと放っておけない」事が前提にある。
冷静に考えると、これって凄いことなんじゃないかなぁ、と。
「本当に聞くだけ」が1つのギャグとして成り立つレベルで、聞いたら助けちゃうんですもんね。
頼んでいい?
こういった、古来より根付いた日本人の性格は、「頼んでいい?」という問いに対しても現れています。
これも結局、頼まれたら断れないという前提があり、しかもそれを理解した上で聞く、あまりにも回りくどい言葉。
ただ、これも結局「お願い」しているようなもので、頼まれたら放っておけない!といった方だったら、いいよってなっちゃうんですけど。
巡りめぐって無限ループ。
……そう考えると、少しだけ性格の悪さを感じなくも無い?
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奥ゆかしくて難しい
さて、とても奥ゆかしい日本語、「聞いてやる」。
こういった事例に触れるたび、日本語の面白さを噛み締めると共に、難しさを痛感させられます。
ぶっちゃけ、回りくどい。そもそも、日本のお国柄が回りくどい。
「奥ゆかしい」って単語だって、「ゆく(行く)」をしたくなるほど、その人の元へ行きたくなるほど惹かれる、といった単語から「魅力的」という意味に転じた言葉。
こんな言葉ばっかりじゃ、第2移行の言語として学習するのは、そりゃとっつき辛いよなぁ。